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「あー!!鉄朗君やん!」

侑が俺の腕を掴んで走り出した先には赤いユニフォームを着た男がいた。
昨日天野が写真を送って来た奴だ。

「どーも、うちの百合がお世話になってます」
「いやいや〜天野はどないしてます?今日も来れへんって言うとったんやけど」
「あー…今日は忙しくて来れないって言ってたな」
「あいつ東京で何してんねん。あ、鉄朗君LIMEお友達なろうや」

侑が携帯を取り出してささっと鉄朗君とお友達になった。
侑がまだまだ喋りたさそうにしていたが、俺達を見つめる北さんの圧力に背筋が凍った。

「…天野をお願いします。侑、行くよ」
「何や角名つまらん…ってひッ!北さん……ほなまたな!」

侑と走って北さんの元へと戻ると正論パンチを受けた。










『インターハイまだやってる?』

LIMEにそう連絡があったのは試合が終わってからだった。
隣で研磨が眠そうにしていた。

『終わってます』
『エーン!!!!!!』
『赤ちゃんかよ』
『中身は赤ちゃん。これから行きます帰りましょう』
『気を付けろよ』

そういえば今日の撮影はこの体育館から近くだって言っていた気がする。
稲荷崎の奴等もいるんだから気を付けろよな…
あいつ意外と本当にバカだから鉄朗君は心配だよ…

「研磨、百合って覚えてるか?」
「覚えてるも何も…みんな知ってるじゃん」
「…そうだけどよ。今家に居候してんだわ」
「へえ」
「んで今からここに来るらしいから一緒に帰ろうぜ」
「…百合って馬鹿なの?」
「馬鹿だな」

研磨が呆れたような顔をしていた。
ミーティングが終わるとちょうど百合から着いた、と連絡が入った。
チームメイトに早めの別れを告げて、俺と研磨は百合の元に急いだ。


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