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けたたましいアラーム音で目が覚める。
お気に入りのハードコアテクノだ。
随分と長い夢を見ていたような気がする。
今日は研究室だけなので朝は遅めだ。
昨日は友達の失恋慰め飲み会が開かれ死ぬほど飲んで飲まされ酒池肉林を繰り広げた。
終電で帰れたのは奇跡と言ってもいい。
ベッドから這いずり出て、もう1度目覚めのハードコアテクノを部屋に響かせる。
高校生の時に両親を失って、親戚を安心させる為だけに大学に入った。
高3の夏から死ぬ気で勉強して近くの国公立大学に滑り込んだ。
あれも奇跡と呼んでいいと思う。
あまりにも惰性で通っている大学を辞めようかと思ったことは何度かあるが、何とか続けられている。
それは彼氏からの支えがあったからと言ってもいい。
大学ぐらい卒業しとけと言われ研究室に入り、気付けば今年からは大学院生としてそのまま大学に通う日々が続いている。
彼とは同じ授業を選択していて、そこで知り合った。
指導役の彼が言葉少なすぎで、私が学部生との橋渡しを始めたのが仲良くなったきっかけだったと思う。
目付きは悪いし憎まれ口を叩くが、スキンシップ多めで案外かわいい奴なのだ。
私はかわいい男が好きなのでタイプだったという訳だ……
2個上の彼は無事大学院を卒業し、今年から働き始めていて何だか凄めの部署に入れさせられたと言っていた。
パンを食べ終わって着替えが完了したところで化粧を始める。
ギャルメイクは何も考えなくとも出来るようになっている。
というか何も考えないで化粧するとギャルメイクになっている、の方が正しい。
寧ろすっぴんメイクとかの方がむずい。
化粧も終わったし研究室にでも行きますか〜
出陣じゃー!
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