USJ襲撃事件から耳郎と仲良くなった。ついでに上鳴とヤオモモとも。背中合わせで戦った耳郎とは音楽の趣味も合うからか休日や放課後に遊びに行くほどの仲だ。実際には響香ちゃんと呼んでいるのだけど。小さい頃のような本性を表すのは女の子として如何なものかと思っていたからだ。要するに高校デビューなんだけどさ。男の子は苗字+くん、女の子は名前+ちゃんで基本通してる。普通の女の子っぽいし、大人しめでいたいのだ…。(USJの時みたいについうっかり本性が出ないように気をつけながら。)


「茜…ちょっと来いよ」
「え…なんで」
「あぁ!?来いっつってんだよ!」
「おい爆豪!溶鳥ビビってんだろ」
「うるせェなクソ髪ィ!こんくらいでビビるようなタマじゃねーンだよ!」


その通りすぎて何も言えなかったので「ありがとね。」と切島くんにお礼を言って立ち上がる。階段の踊り場に着くなり肩を押されて壁に背中が当たると結構痛かったので抗議の目を向ける。そんな私をお構い無しに「テメェこの間のどういうつもりだ」と詰め寄られる。手からボンボン火が出てる…!話せないわ怖すぎて!


「俺の前に立つなんざいい度胸じゃねーか…アァ!?」
「殺してやろうと思ったから、あのヴィランのこと」
「ハッ、やっぱテメェにはその面が似合ってんなァ」
「……もういいでしょ」
「ヒーロー向いてねぇんじゃねえかお前」
「待って爆豪くんに言われたくない」
「アァ!?つーかその呼び方やめろっつってんだろキメェんだよ!」
「だって…中学の時みたいに周りみんな勝己って呼んでないから恥ずかしいんだもん」
「だもんじゃねーわ!次から呼ばねーと犯す」


爆豪くん…もとい勝己はそう最後に吐き捨てて早々に立ち去って行った。えー…もう授業始まっちゃうよ。本当はサボるつもりなかったけどもう面倒臭くなったので立ち入り禁止であろう屋上に向かう。鍵が掛けられていても最悪溶解したのち凝固すれば元通りになるし…と思っていたら目の前からオールマイトがやって来て「ん?どうした溶鳥少女。もう授業始まってる時間だぞ?」と私の前に立つ。「今ちょっとやる気起きなくて…反抗期です」と答える。すると目を丸くして「HAHAHA!じゃあちょっと着いておいで。相澤くんには私から後で言っておこう。」と手招きをされる。案内されたのは初めて訪れる場所、進路相談室だった。