空っぽの僕らが愛おしい

ガチャ、と僕と希の愛の巣に足を踏み入れる。僕と希だけのこの空間が、僕にとって世界一お気に入りの特別な場所。だって、だってさ。希が津美紀と恵と暮らしはじめてからこうして一緒に住むことをずっとずぅーっと…夢見てたんだ。


だってそうだろう?
高専の頃は好きな時に好きなだけ会えていたのに離れて暮らすようになってから当たり前だけど前より会える頻度が格段に減ってあまりの寂しさに毎日希不足で死にそうだった。希にあいたい。声がききたい。だきしめたい。そんな簡単なことが難しくなって今まで当たり前に思っていたことが実は全然当たり前じゃないことをこの時にはじめて思い知って、僕は絶望した。

そんな僕に反して希は我が子のように溺愛してる津美紀と恵のことで頭がいっぱいのようで、この当時僕と会っても希は2人の話題ばかりだった。津美紀とね〜クッキー作ったの〜めぐがね〜希ちゃん…って寝言で言ってたの〜。かわいすぎる〜。え?希は僕と会えなくても寂しくないの?なんて。イライラだったり、悲しさだったり、寂しさだったり。いや希があの2人をここまで気にかけてくれるなんて思わなかったからそれは勿論有難いんだけど…僕としては大好きな希を2人に取られたような、そんな気分だった。
この頃の僕の切ない気持ちを全て聞いてくれていたのはもっぱら硝子で本当アイツには感謝しかない。ありがとう硝子!やっぱ持つべきものは友達だな!


つまり今僕が何を言いたいのかっていうと…


「ただいま。希」


家に帰ったら希がいる。それだけで今までの疲れが全て吹き飛ぶくらい、本当に本当に、幸せ。


「おかえり。悟」


ぎゅうっと希に抱くつく。ああ、希と僕のシャンプーの匂い。落ち着く。すき、すき。


「あ、そういえば虎杖くんは大丈夫だった?」
「…は?僕といんのに他の男の名前だすなよ」
「ふふっ。五条先生は生徒にも嫉妬しちゃうの?かあわい♡」
「…未登録の特級とバトった後に学長のお叱りを受けた僕を希チャンはもっと労わるべきだと思いマース!」
「なにそれ初耳なんだけど」
「だって今言ったもん」
「大丈夫だった?怪我してない?」
「は?僕を誰だと思ってんの?」
「いや悟じゃなくて虎杖くん…」
「あ?」
「冗談♡」
「……」
「やだぁ、拗ねないでよ〜」
「…拗ねてねえし」
「拗ねてるじゃん」


クスクス笑う希をさっきよりもきつく抱きしめる。傑のこともあるし、今の僕はきっと誰よりも幼稚で心が狭い。僕だけを見て、僕だけの名前を呼んで、もっと僕を、求めてほしい。


「どうしたら悟クンは機嫌治してくれるのかな〜?」
「…フェラしてくれたら機嫌治るかも」
「え?そんなんでいーの?」
「は?」


目をキョトンとさせる僕に希はにこにことかわいらしく微笑みながら腰を屈めて僕の股間の部分に口を当てる。いやちょっと…マジで?


「…僕まだお風呂入ってないんですけど」
「知ってるよ」
「…先にお風呂入らせて?」
「ヤダ」
「ヤダって…なにそれかわいい」
「かわいいならいいじゃん」
「そういう問題じゃなーい!」
「じゃあどういう問題よ〜」
「いやその…におい、とか?」


これでもまあまあ激しい運動してきたからいくら最強の僕とはいえ…普通に汗の匂いとか気になるわけですよ、ハイ。柄にもなくそんな事をいちいち言うのが恥ずかしくて視線を逸らしながらポツポツそう呟くと、クスクス笑う希がズボンの上から僕の股間を優しく揉みはじめて目を見開く。んん?!


「え!?今の僕の話聞いてた?!死ぬほど興奮するけどお風呂入ってからにして!」
「ヤダ…私、悟の匂いが好きだから…このままがいい」
「えっ」
「ふふっ。ちょっと大きくなったあ」
「そりゃかわいい彼女にそんなん言われたら誰だってこうなるでしょ…」
「フェラしたら機嫌治るって言ったのは悟だよ〜?最強なら潔く観念しなさーい」
「お前最強をなんだと思ってんの?」


とか言いつつ顔のニヤケが止まらない。僕の彼女マジでかわいすぎる。











「はぁっ…んっ…それやばっ…!」
「んっん、きもひぃ?」
「ばっ…そこでしゃべんなって…!んぁっ…」


根元から亀頭までねっとりといやらしく舐められてから先っぽに希がべーっと唾液を垂らして熱い口の中にすっぽりと咥えられる。上目遣いでじーっと見つめられながら口を軽く上下に動かされて、口に入りきらない部分は手コキされて、僕の我慢汁と希の唾液でじゅぽじゅぽと卑猥な音が鳴り響く。


「あっはぁ…んっ…」


先端を円を描くように舐め回されながら希の綺麗な指が睾丸を優しく揉みはじめる。先端からゆっくりと根元の方まで舌で味わうように舐められて、思わずちんこがビクン!と大きく脈打つ。そして…


「あ゛ぁっ…!」


いきなり電流が流れるような、ビリビリとした今まで感じたことのないような快楽が襲ってきてぐっと脚に力が入る。ウソだろ…そんなとこまで舐めんの!?


「まっ…そこっ、やめっ…!」
「なんでえ?」
「汚えから…っ」
「んっ…さとるにきたない場所なんてないよ」


アナルとちんこの付け根の間のところを舌先でなぞるように舐められるとあまりの気持ちよさに我慢汁が一気に先端から零れだす。


「ここ…そんなに気持ちいの?エッチなお汁すごいでてるよ」
「はあっ、ん、きもちぃッ…!」
「かあわい♡さとるのだあいすきな先っぽも可愛がってあげるね♡」
「あ゛っやばっ…!もうでるっ、でちゃうからっ…」
「んっ…いっぱいだひていいよ…?」
「〜〜っ、イく…っ!!」


ドピュッドピュッと自分でも引くほどの濃い精液が先端から放たれる。


「はあっ…はあっ…ごめん、顔にかけちゃった…」
「へんたい」
「うわ、えっろ…」
「なんでイったばっかなのにこんなガチガチなの…」
「それはエロすぎる希チャンが悪いと思いまーす」
「……はあ、髪にもかかってるし。またシャワー浴びなきゃ」
「一緒に入ろ♡」
「…もう、下心が見え見えですよ悟クン」
「機嫌治ったから風呂場でラブラブ恋人セックスしよ♡」
「仕方ないなあ」
「やったー♡希チャン大好きー♡」


明日は傑が京都に戻る日だから今までの経験上間違いなく希は仕事を抜け出してまで傑のお見送りをするだろう。
そうとなれば、僕のやることは一つ。


「あっ」
「ん?どーしたの?」
「エッチするのはいいけど見えるとこに痕つけないでよぉ」
「……」
「ふはっ。なにその顔」


ごめん多分(100%)つける。だって傑に見せつけてえんだもん。希は僕のモノだって。
…決して傑の本気にビビってるわけじゃねえからな!

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