竜胆とお留守番

お昼ご飯を食べていつもみたいにみんなでソファーでだらけながらテレビを見ていたら、蘭ちゃんが携帯を開いて、そしてそっと立ち上がる。竜胆と不思議そうに首を傾げて、蘭ちゃんを見上げる。


「あれ?兄貴どこいくの」
「ん〜?ちょっくら出かけてくるー」
「オンナ?」
「ン。ついでに飯も食ってくるから、帰り多分朝になる」
「りょ〜かい」
「ヤダ。蘭ちゃん行かないで」
「コラれん。兄ちゃん困るだろ。わがまま言わねーの」
「ヤダヤダヤダ。蘭ちゃんはレンとそのオンナどっちが大切なの?」
「そんなの蓮華に決まってるだろ」
「じゃあ、」
「竜胆」
「あーハイハイ。蓮華、今日は兄ちゃんと2人で仲良く待ってような?夕飯はオマエの好きなハンバーグ作ってやるから」
「いやっ、ご飯は3人で一緒に食べたいの!ねえ、蘭ちゃ…ってもういないし!蘭ちゃんのばかあああ!!」


うわあああん、と竜胆に泣きつくと、竜胆は困ったように眉を下げて頭をよしよし撫でてくれる。
竜胆はいつだってレンのことを最優先してくれるのに、蘭ちゃんはいつもこうやってするりと抜け出して何処かに行ってしまう。レンの方が大切だって言ったのに。蘭ちゃんの嘘つき。バカバカバカバカ。大っ嫌い…ウソ大好きだけどぉ…っ。

グズグズしながらショーパンのポケットからタバコを取り出すと、すぐに眉間に皺を寄せた竜胆にソレを奪われてしまって、キッと睨みつける。


「ちょっとりんちゃん!返してよっ!」
「あん?返すわけねーだろ。俺禁煙しろって言ったよな?」
「うっ…」
「蓮華」
「……」
「約束破ってごめんなさいは?」
「……」
「怒るぞ?」
「…ご、ごめんなさい、」
「ン。これは没収な。他に隠し持ってねーよな?」
「……」
「蓮華」
「…部屋に、まだある、」
「はぁ…。あんなあ、兄ちゃんはオマエのためを思って言ってんだぞ?蓮華の身体が心配なんだよ。分かるな?」
「…蘭ちゃんも竜胆もタバコ吸ってるじゃんっ!」
「オマエはまだ15だろ。俺らとは全然ちげーよ」


そんなの理不尽だ。お兄ちゃん達だってレンくらいの歳の時にはもうタバコ吸ってたくせに。そんなこと言える雰囲気じゃないから言わないけど。ムーっとしているレンを素通りして、竜胆は部屋に隠してある全てのタバコを没収してからどかっとソファーに座ってその長い脚を組む。不機嫌オーラが半端ない。


「…りんちゃん」
「あ?」
「怒ってる?」
「そう見える?」
「うん」
「じゃあ怒ってるんじゃねーの」


そう言ってつーんとそっぽを向くりんちゃんに寂しくなって、もそもそと膝の上に乗って首に腕を回す。


「…ちゃんと反省してんの?」
「ハンセイシテマス」
「ぜってーしてねえだろ」
「…お兄ちゃん達も15の時吸ってたじゃ…なんでもないです、ゴメンナサイ」


キッと鋭く睨みつけられて素直に謝る。理不尽だとは思うけど、竜胆が本当にレンのことを心配してくれているのは伝わってくるから。「りんちゃん、好きだよ、ごめんね」ちゅっとほっぺたにキスをすると、はー…と長いため息を吐いた竜胆に頭をよしよし撫でられる。


「お酒もタバコも朝帰りも禁止。分かった?今度こそ約束な」
「分かった。約束する」
「約束破ったら全裸で外歩けよ」
「分かった」
「いやそこは分かるなよ。つかそんなの俺が許すわけねーだろ」
「えぇ、自分で言ったんじゃん」


クスクス笑うと、少しムッとした竜胆にキスをされて、そのまま優しくソファーに押し倒される。


「蓮華」
「なあに、りんちゃん」
「…兄ちゃんのことうるさいって思ってる?」
「え〜?そんなこと思うわけないでしょ」
「じゃあ俺のこと好き?」
「好き。大好きだよ。愛してる」


そのままお互い引き寄せられるように顔を寄せ合って、キスをする。お互いの舌を絡め合って、竜胆に咥内を蹂躙されるように舌を甘く吸われたり上顎を舌先でなぞられるとあっという間にいやらしい気分になってしまって、竜胆の股の間を膝でぐりぐり押し付ける。


「おいっ…」
「ふふ。もう勃ってる。…シたい?」
「ん…シたい…」
「ちゃんと言葉で言って?」
「蓮華とセックス、シたい」
「んっ、レンもシたい…。シよ?」


余裕のない顔をしている竜胆にお姫様抱っこをされて寝室に運ばれると、そのまま舌を絡め合いながらベッドになだれ込んで竜胆に素早く服を脱がされる。あっという間に裸にさせられて、おまんこに指をくちゅりと挿れられると、竜胆にふっと笑われる。


「ぐっちょぐちょ」
「ねえ…りんちゃんも早く脱いで…っ」
「じゃあれんが脱がして?」
「ふふっ。りんちゃんのえっち〜♡」
「早くしろって…もう我慢できねえ…」












「あっあっ…♡そこだめっ、やばいぃ…っ」
「はっ…すっげーとろ顔。そんなに俺のちんぽ気持ちい?」
「んっ、ぅんっ、あぁんっ…りんちゃんの大きくて太いおちんぽ、すごいのぉ…っ♡」
「そんなっ、煽んなよっ…!」
「りんちゃんはっ?りんちゃんはっ、レンのおまんこ、ちゃんときもちいッ…?」
「あっ、れんのおまんこっ、めちゃくちゃきもちい…最高っ…」


どちゅっどちゅっ パチュッパチュッ
竜胆のちんぽが抜き差しされるたびにいやらしい音が部屋中に鳴り響く。バックで2回イかされた後に正常位でも1回イって、思考はもうぐちゃぐちゃのドッロドロ。ただ快楽を求めてひたすら竜胆の本気ピストンを受け止めている。


「あぁっ…♡そこばっか、だめぇっ…!おかしく、なるぅっ…♡」
「はっ、おかしくなれよっ…!」
「やばいやばいやばいっ…!凄いのくるぅ…きちゃうのぉっ♡♡」
「あ〜〜…俺もイきそっ…はっ、奥に出すぞ?」
「ンッンッ、りんちゃんのミルクっ、レンのおくにっ…いっぱい、出してぇっ…♡」
「〜っ、も、出るっ…!れん、奥にっ、出すぞっ…!ぁ〜ーーっっ!」
「りんちゃっ…レンも、イっ………くっ…♡♡♡」


身体をぶるっと震わせながらりんちゃんと一緒に深く絶頂して、はあ、はあ、とお互いまだ息が整わないままちゅっちゅっと何度も何度もキスをする。
そしてしばらくするとりんちゃんはゆっくりとおちんちんを抜いてゴムを縛って捨てると、レンの隣にどかっと寝転がってふにゃりと顔を緩ませながらレンの頬を優しく撫でてくれる。


「れん〜今日もめちゃくちゃかわいかった…」
「ふふっ。りんちゃんもかわいかったよ」
「俺はかわいいよりかっこいいだろ?」
「りんちゃんがエッチの最中にだんだん余裕のない顔になってくのめちゃくちゃかわいくて大好きなんだよねえ」
「それは俺の台詞でもあるなあ」


お互い顔を見合わせてクスクス笑って、また顔を寄せてちゅう、と唇を合わせる。


「りんちゃん…大好き…」
「俺もれん大好き」
「おなか…すいた…」
「ハハッ。オマエが寝てる間にハンバーグ作っとくから、それまで寝ときな」
「んぅ…りんちゃんのつくるはんばーぎゅ、すき、」
「かあわい、眠すぎて呂律回ってねーじゃん」

「りんちゃん…おやすみなしゃい…」
「おやすみ蓮華。愛してるよ」





ふわりと意識が浮上する。隣にいたはずのりんちゃんがいなくて、ベッドから降りてパタパタと歩く。いつも後処理が完璧のりんちゃん。アソコの違和感もないし、きちんと部屋着に着替させてくれている。もう本当に大好き。愛してる。エプロンをしてキッチンに立って手際よく料理をしているりんちゃんを見つけると、すぐに後ろからその背中にぎゅーっと抱きつく。


「わっ。蓮華か。もう起きたん?早かったな」
「…隣にりんちゃんがいなくて寂しかった」
「ん〜?オマエが寝てる間にハンバーグ作るって言っただろ?」
「知らない…寂しかったの…りんちゃんのばか…」
「じゃあハンバーグいらない?」
「いる」
「即答かよ。かわいいやつ」


くしゃっと笑ったりんちゃんにそのまま頭をぐしゃぐしゃに撫で回される。


「そーいえばさっき兄ちゃんから電話かかってきたよ」
「蘭ちゃんから?なんて?」
「蓮華が寂しがって泣いてないか聞いてきた」
「ふはっ。りんちゃんはなんて答えたの?」
「俺とのセックスで感じすぎて泣いてたって言った」
「なにそれ。ウケるんだけど」
「兄ちゃんすげーつまらなそうだった」
「…ていうか仮にも彼女とのデート中になに弟に電話してきてんの。なんなの、蘭ちゃんは暇なの?」
「いやアレは彼女じゃねーだろ」
「セフレ?」
「だと思う。知らねーけど」
「ふーーーん。妹よりセフレ優先するとか信じらんない」


ムーっと頬を膨らませると、りんちゃんはニヤニヤしながら「嫉妬?」なんて聞いてきて、ムカつくけど事実だからこくんと頷く。


「まあ兄ちゃんは自由人だからなあ〜」
「…蘭ちゃんはレンとりんちゃんだけを大切にしてくれたらいいのっ!」
「いやどう見ても兄ちゃんは俺らにしか興味ねーだろ。オマエ以外の女なんてただの性処理のオナホにしか見えてねーよ」


まあ、言われてみると確かにそんな気はするけど。蘭ちゃんの女への扱いはたまにりんちゃんがドン引きしているくらい酷い時があるから。不機嫌だと普通に暴力振るうし、ブス死ね消えろゴミなんて罵声浴びせるし。まあ別に止めないけど。なんならざまあーなんて嘲笑ってるけど。
比べてレンは、蘭ちゃんにどんなにわがまま言っても殴られたことなんて産まれてから一度もないし、いつだって蘭ちゃんはかわいい大好き愛してるなんて蕩けるように甘い台詞を言いながらぎゅーっと優しく抱きしめてくれるの。
あ、もしかしなくてもレンってめちゃくちゃ蘭ちゃんに愛されてる?


「よし、ハンバーグできた。食べよ」
「うんっ♡」
「なに、そんなに嬉しいの?ご機嫌じゃん」


単純でもなんでもいい。蘭ちゃんとりんちゃんがレンのお兄ちゃんで、本当に本当に毎日が幸せに溢れている。生まれ変わっても絶対に2人の妹がいい。それくらい、レンにとって蘭ちゃんと竜胆は、世界で一番のお兄ちゃん達なのだ。
ずっと一緒にいてね。ずっと傍にいてね。ずっとレンの手を、離さないでね。レンもお兄ちゃん達の手を離さないから。


愛してる。











おまけ


「え、なにこれクソかわなんだけど」


本当は朝帰りの予定だったけど弟と妹が恋しくなって深夜に帰ってきたら抱き合って眠る2人を見て悶えまくる兄。勿論携帯で連写。うん。俺の弟と妹が今日も世界一かわいい。2人を抱きしめながら眠って朝になったらめちゃくちゃびっくりされた