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「かわいいウチの瑞希の引っ越し先はお前の家か?白状したまえ」

目が合った瞬間嫌な予感がする、と思えばこれだ。
噂を聞きつけた小野さんが見定めるような視線を送ってくる。

「小野さんにはてっきりもう報告してるのかと」
「いやー全然!付き合ってるのも噂で聞いて俺から連絡したんだもん。反抗期なのかなあ。いやあ、同棲かあ!」

本人からこれを聞いたときはあまり俺と付き合ってること言われたくないのかな、なんてしょげた時期もあったけど、なんだかんだ照れ隠しだったことを聞いてちょっと安心した。

まあ、もともと自分の話をしない子だしそこを考えれば納得する。


「付き合ってるのまだ3人くらいしか言ってないのにみんな知ってる〜っつってたよ」
「良平さんと西山宏太朗がめっちゃバラすんですよ。いつか生放送でバラされるんじゃないかとハラハラしてるとこです」
「公表しないの?」
「いずれは〜って感じですけど」

妹に彼氏って不思議な気持ちだねえ、と笑う小野さん。

「みんな早くバラしたいってウズウズしてるよ」
「そうなんすよね、困ったもんだ」

同棲を決めたのだって、すごく悩んだのだ。
早すぎかな、とかがっついてるとか思われないかな、とか。
でもそれ以上に一緒にいたい気持ちが勝った結果だ。

どうしても、慎重になってしまう。
年上だし先輩だし、男だし。彼女の周りにはいい男がわんさかいるし。余裕ぶっていたいのに。



「瑞希はイケメンとツーショットしょっちゅうSNSにあげるんでしょ?江口も大変だね」
「そうなんです!無自覚なところが可愛いけどああ〜!っていう!友達が多いことはいいことなんですけど!!!自分の顔に対するガードが緩いんですよ!俺とのツーショットはなんかあとあと面倒そうだから気安くあげられないし!悲しさと優越感で複雑なんです!」
「大丈夫さ〜。最近帰り際の彼女ほんとワクワクしててかわいいんだよ。瑞希人には言わないけど、本当に幸せそうだし、末永く頼むよ」
「小野さん、、!」