こうしてつながって、どのくらいの時間が経ったのだろうか。何も考えられないくらい揺すぶられ続けて、きっと脳みそは溶け切ってしまった。私の体は一つ、けれど彼の体は一つに二人。私は一つの体で、二人の心を満たさなければならなかった。
意識のとびかかった私を抱き起して、彼はそのまま寝ころんだ。まるでそうするのが自然かのように、私はゆるゆると腰を動かした。それを愛おしむように、白い手が腰に伸びてくる。それから、これもまたそうするのが当然かのように、私を優しく突き上げるのだ。
同じ体なのに、二人はやっぱり別人なのだと思う瞬間がよくある。謝必安は優しいセックスをするけれど、范無咎は激しいセックスをする。体は大丈夫かと聞くのが謝必安、気持ちが良いかと聞くのが范無咎。それでもそっくりなのは、どちらでも終わった後には体が溶けそうなくらいの熱と悦しか残らないということ。そして、片割れはどんな風に私を快楽漬けにするのかと、少しだけ妬ましそうに聞くのである。
彼が欲を吐き出すのと、私が彼に倒れこむのはほぼ同時だった。もう体がもたない。そう伝えると、やめてあげたいのはやまやまなんですがね、と私を組み敷いた。彼が私の中から出て行くと、精液がこぼれていくのが分かった。それを黒い指が掬い取って、私の口に入れる。まだ満足していないのだと言っているようだった。もう何を訴えても無駄だろう。謝必安ほど、彼は優しくない。
私、もうどこにも行けないね。こんな風に与えられた快楽が、他の誰かから与えてもらえるとは思えない。なんてひどい人たち。これ以上私をどうしたいの。私が泣いていると分かると、激しく揺すぶりながらも范無咎はどこにも行かなければいいと答えた。どこにも行かず、ただこうして互いに、永遠に満たされればそれで十分なのだと、そう答えた。