(モモンガさんモモンガさんモモンガさん!!!)
「オワッ!」(ッ、ちょっと鬼電やめてください!)
(ッアーーーーーーーーーー!ア゛ッ)
うわ怖い、え、何怖いホラー??
スゥーと清涼感のある光と共に動揺も消えた。
突然メッセージを使って絶叫して不快感のあるノイズと共にブチリと切れた。
執務中故、不愉快でないといえば嘘になるが声の主を思えば安否が気になる。
(いつものことと言われればそうなんだけど…)
いかがされましたか?とこちらを気遣うメイドに手だけで問題ないと制す。
書類にもう一度目を通そうとするが、先程集中力は霧散してしまったし、あんな終わり方では気になってしまう。
仕方がない、と軽く首を振りこちらからメッセージを送り直そうとしたところでノックの音が聞こえる。
メイドが音も立てずに扉へ近づき、来客の要件を伺いに行く。
さて、どちらを先にしようか。と逡巡している間にメイドは自身の前に立っていた。
内心ごめん、と思いつつ「通せ」と告げる。
スゥー。本日2度目の清涼感ある発光。
要件を聞き終わり下がらせた部下が遠ざかるのを感じ、一息つく。
(やだなぁ…)
長い長いため息が出る。
仕方がない、先程より緩慢な動きで首を振る。
コキュートスとかエントマあたりがどうにかしてくれないだろうか。
おそらく既に事にあたっているだろう忠実な部下たちを想い、かわいそうに何故か巻き込まれた同士を想い(シャルティアに泣きつかれたのだろうか)(好奇心に負けて自分から首を突っ込んだんだろうか)、この慈悲深いナザリック地下大墳墓の主は意識を集中させた。
手繰り寄せるような感覚、相手が混乱しているためか中々繋がらない。
(っあ゛あ゛あ゛だずげえ゛(失礼しました)
関わりたくない。その一心でメッセージを切ってしまった。
深呼吸をするべきか、一呼吸置いて悩む前に本日3度目の光。
――アインズ様、恐怖公の眷属が異例の大繁殖をしております。
事態の収集にはそれほど時間はかからなかったそうだが、関係者の一部が深い傷を負った模様。