掃除ロッカー(アイドル練習生)
同期の練習生であった美山(みやま)が僅か14歳でアイドルデビューしてからというもの。残った俺、爽(さわ)14歳、中学二年生と清正(キヨタダ)14歳、中学二年生はデビュー出来ることのなかった焦りからか…先生やスタッフの目を盗んでは、家に帰らずに練習室にひっそりと隠れ、夜明けまで特訓をするようになっていた。
そして、今日もまた…。
「清正、大丈夫か?」
「ああ…シッ。静かに。先生が外にいる」
真っ暗の中、掃除機やクイックルワイパーが入っている狭い個室の中に、二人して息を殺し、帰り支度をしているボーカルの先生が過ぎ去るのを待つ。
ドクドクドク。もしも暴露てしまったらという緊張からか、密着している清正の鼓動も、俺の鼓動も煩く鳴り響き、俺はなんだか可笑しくなって笑いそうになる。そんな俺の口を、凛々しくも精悍な顔立ちをした無表情の清正が手で塞ぎ、ジロリとその鋭い瞳でロッカーの隙間から練習室を睨み見た。
「次暴露たら流石にやばいぞ」
耳元でボソリと清正の声変わりが終わった低い声が響き、ハッとして俺も真面目な表情を作る。
「…清正、まだ帰らないの?」
10分ぐらい?いや20分?30分かもしれない。そろそろ立ちっぱなしの足が痺れてきた。ジッと練習室を見つめ、動かない清正に痺れを切らし、俺も隙間から見ようとすると、清正に目を塞がれる。
「な、何だよ?」
「…お前は見ない方が良い」
「えー…」
見るなって何だよ。それにしても疲れた。疲労から、もう清正に対して気を使うのも面倒くさくなって、ベッタリと清正に身を任せるように力を抜き、正面から寄りかかる。第一、隠れようって言ったの清正だしな。清正の体がビクリと動いた。
かってぇ。筋肉お化けだな。清正の胸板は。これが一緒にいるのが練習生の××ちゃんだったら…。今頃俺はあの胸に埋れていたのか。なんて下品なことを妄想しながら、自分に虚しくなる。
「って…え、清正、ちんこ勃ってんの?」
硬い物が俺の腹下に当たり、呆然としながら俺は清正を見つめる。
そんな俺に清正は慌てたように真っ赤な顔をして、俺の体を押し、自身のちんこをガシリと両手で押さえ、恥ずかしそうに隠した。
「い、いいや。勃ってない」
「…皆に言わないから…いや、美山には言うかもしれないな…。なんだ、抜く暇なかったのか…?」
「っ、美山に言うなよ。勃ってない。」
ガタッ。怒りから大声を出しそうになる清正に慌てて静かにのポーズを取り、暴露ていないかを確認するため、隙間から外を覗くと、あ、と清正が小さくも低い声を吐き出した。
「…え…???」
眩い光と共に見えた光景に、言葉を失う。あれ、××ちゃん。ボーカルの先生と、裸で、何して…え、あれれ、うわ、わ、わー。
なるほど、清正の勃っている理由が分かった。そして俺も勃ちそうだ。
「…爽のも勃ってんじゃん」
「だって俺童貞だし…え、やばくね?どうする?」
呆気からんと言い放った俺に清正は熱い溜め息を吐いた後、俺の唇に、小さく綺麗な、赤い唇を押し当てた。
「…!?」
ぐちゅり。
清正の熱く、柔らかい舌が俺の舌に絡みつく。なんだこれ、初めての感触に戸惑っていると、清正の鋭い二重の瞳と目が合い、一気に恥ずかしくなる。
ぐちゅ、にちゃ、熱くて柔らかくてぬめぬめとしている異物に上顎を舐められ、ビクリと体が動く。
「ん、んっ…あっ…」
くちゅっ、くちゅっ、ぐちゅっ、口内の気持ちの良い感覚に酔いしれていると、清正のちんこが、すり、と俺のちんこに擦りつき、また、すり、と擦りつき、情けなくもビクビクと腰が揺れてしまう。なんだよ、これ、気持ち良い。真っ赤な顔をした清正は荒々しく俺の舌を吸い、強く、グリグリとちんこを擦り合わせた。
「んっ、ふぁあっ、んんっ、」
さすっさすっさすっ、一定の速度で擦り合わす清正に、俺の頭が真っ白になりそうになる。
このままイってしまいそうだ。
だが、其処で俺は重大なことに気がついた。
じゅぱっ、清正の唇から無理矢理口を離し、それでもなお動こうとする清正の腰を掴む。
「…爽?」
「ま、まて、俺、替えの服持ってきてない…」
「…脱げば。」
早く。そう急かす清正に頭の中がぐちゃぐちゃになる。…ま、細かいことはいいか!と大雑把な俺は、狭いながらも器用にスウェットとパンツを脱ぐ。清正もばさっと一気にズボンとボクサーパンツを脱ぎ捨て、俺のちんこに、直でちんこを擦り合わせた。
「あっ…きもち、」
「思ったよりヤバイな…爽、っ、」
こすこすこすこすこす、
互いの腰を掴み、ちんこを摩りあっていると、清正のちんこから先走りが溢れ、にちゃ、と水の音が個室に響きわたる。
「んっ、あっ…」
先走りが絡みついて気持ち良い。
「爽…んっ…なんか、エロい。女みたい」
ぐちゅっ、にちゃっ、にちゃっ。
清正に顔をじーっと見つめられ、歯を食いしばる。
「ばか、…っ、女は美山、だろ」
にちゃっ。にちゃっ、ぐちゅっ、ぐちゅっ、、
「…いや、まじでお前、えろっ、いからっ、」
くちゃっ、ぐちゅっ、ぐちゅっ、にちゃっ。
真顔の清正は、俺の唇にちゅ、とキスをしたあと、俺の足と足の太ももの間に、ビンビンに勃った熱いちんこを挟み、差し込んだ。
ぐちゅっ。
「…擬似セックス。」
「おい…清正、お前なぁ…」
真っ白な歯を見せ、今日一番の笑顔を見せた中◯生らしい無邪気さを出す清正に腹が立つ。
性に無欲なクール系王子とファンの女子から呼ばれてるくせに…ま、俺も爽やかが売りだけど。
ぐちゅっ。にちゃっ。にちゃっ。にちゃっ。にちゃっ。
ふる、と体を震わせ俺の体を抱きしめる俺よりも少し大きい清正のちんこが、太ももからギリギリまで抜かれる度、俺のキンタマとちんこに当たり、気持ちが良い。
ぐちゅっ。にちゃっ。にちゃっ。にちゃっ。にちゃっ。にちゃっ。
「あっ、爽、俺、まじで、出るかも、」
ぐちゅっ、くちゅっ、ぐちゅっ、くちゅっ、くちゅっ、くちゅっ、くちゅっ、
「え、う、うん…あっ、まっ、ど、どこに、」
「っ、ごめっ、っ、」
ぐちゅっ。顔を真っ赤にし、驚くほど艶やかな色っぽい顔をした清正が眉を寄せ。一雫の汗水をおでこから顎へと垂らし、ビュッ。
俺のちんこに、精子を吐き出した。
「ふぅ…気持ちよかった…」
満足気に俺の頭を撫でる清正に、俺は動きを止める。
「……何で俺に掛けんだよ…」
俺、まだイってないし。うわ、くっさ。精子くっさ!青臭い匂いが個室内に広がり、俺の気分はエロティックなピンクから一気に現実のブルーへと変わる。イってないのに賢者タイム突入かよ。
「あ、まだ爽イってないじゃん。遅漏れ?」
ぐちゅ、
「え、あ、ちょっ、!?!?」
何の冗談なのか。いきなり俺の尻の穴に一本、少し爪の伸びた指を突っ込み穴の中を引っ掻きだした清正に俺の顔は青くなる。
「ばばばばっばか、なにやって、」
ぐちゅり。熱い指が中で暴れ、爪が奥底を引っ掻き、変な気分だ。
「前立腺って気持ち良いらしい。美山が言ってた、」
ボソボソと外に聞こえないよう俺の耳元で低い…気のせいか何時もよりも熱のこもった声を静かにだしながら喋る清正の指の動きが、段々乱暴になっていき、ぐちゅぐちゅと卑猥な音が辺りに響き渡りはじめる。
「やめろっ、っ、んっ、やめろって、きめぇ」
「ここじゃ…ないのか?……爽の中、あつくて、やわらかい…な…。」
ぐちゅっぐちゅっ
はぁはぁと清正の荒い息が耳にかかり、気がおかしくなりそうだ。なんだよ、気持ちよくねぇし、こぇえ。ちんこならやり方は知ってるけど、尻の穴ってなんだよ。意味ワカンねぇ。
でも、清正は…嬉しそうだ…。
ぐちゅっぐちゅっ
「っ、はぁ、」
さらり。清正の染めたことのない綺麗な黒髪が清正の凛々しい瞳を隠そうとするのに、俺は無意識に清正の前髪へと手を伸ばし横へと退かす。
「っ、清正…、俺、お前の目……好きかも。」
鷹のような獅子のような。獲物をギラギラと狙う鋭い瞳。だけど。今の清正の瞳は少し潤んでいて熱に浮かされぼんやりと優しさが写っている。
「…っ、爽!」
清正を見つめる俺に、切羽詰まったように清正は俺の唇を貪り。獲物を食い殺すように俺の口内へと荒々しくやってくる。
そして、こりっ。清正の指が、俺の尻の中のある所を掠めてから、俺の体は跳ね上がった。
「えっ!??あっ、あっ、やめ、」
ぐちゅっぐちゅっぐちゅっ
「ここか…」
「あっ、あっ、清正、」
何だこれ。力が段々抜けてきて、足がガクガクする。清正の指の動きがダイレクトに体全体に伝わり、熱い。
「爽、どうだ、?」
ぐちゅっぐちゅっぐちゅっ
笑みを作り乱暴に俺の尻の穴を掻き回す目の前の清正の顔を全力で殴りたい。が、力が出ない。つか清正また勃ってんじゃねぇか。なんでだよ。いや、なんでだよ。
「あっ、はっ、あぁっ!キヨ〜っ、ちょっ、たんま、」
「………」
ぐちゅっぐちゅっぐちゅっ
抜けよ指!!!真顔で俺の顔をジッと見つめ、浸すら俺の穴のこりこりとするところに指を掠めさせ、清正はボーッと熱に浮かれたような見たことのない思春期らしいアホな表情を一瞬顔に表した。
こりこりぐちゅっぐちゅっぐちゅっ
「…わりぃ。爽の中、とろとろで、熱い、し、先っぽだけなら…いいよな?」
ヤバイ、こいつぁ俺がAV見る時の表情だ。逃げよう。と思っても時既に遅し。ぐちゅっ。俺の体液でどろどろになった清正の指が俺から抜かれ、代わりに熱い大きな何かが液体を溢れさせながら俺の中へ飛び込んでくる。
ぐちゅっ
「あっ…!?!!」
「うわ、あつ、どろどろ、」
大きい。熱い、熱い。圧迫感が広がり、清正に抱きつくと清正は嬉しそうに微笑み、ガツガツと獣のように腰を俺へと打ち付け始めた。
うわぁ、ヤベぇ…!!
清正のちんこ…俺ん中に入ってる…!!?
ぐちゅっぐちゅっぐちゅっぱんっぐちゅっぐちゅっぐちゅっぱんっぐちゅっぐちゅっぐちゅっぐちゅっぱんっ
「あっあっきよたっああっあっ」
ぐちゅっぐちゅっねちゃっぱんっぱんっ
「爽、っあつい、あっ、やば」
あつい、あつい、気持ちがいい。中がねちゃねちゃして、清正の鼻息の荒さが俺にかかる。二人して獣みたいに腰を合わせて、女みたいに声あげて。やべぇ。
あれ、清正ってこんな背高かったけ。てかてか茶色い筋肉質な肌が火照りながら光ってるのは、汗なのか?どっちにしろ、同性の親友に犯されて、感じてる、なんて。
「ひっひぁっ、き、よ、」
ぐちゅっぐちゅっぐちゅっぐちゅっ、
「あっ?な、に、はぁっ、はぁっ、爽、まじで、可愛い、やべぇな…お前、ほんと、」
ぐりっと、清正の熱いザラついた指で乳首を擦りあげられ、俺は悲鳴を上げる。下半身どろどろだし、清正が男前に見えるし、やけにドキドキするし、もう、わけ、わかんねぇ。
ぐちゅっ、
「あぁっ…!!!?!」
ビュッ…!
「…イッちゃっ…た…あっ、まっ、清正、っ!?」
精子を吐き出しボーッとする俺を気にせず、結合しながらも叩きつけるように動く清正を思わず抱きしめれば、屈託のない笑みで、清正は俺を抱き返し、厚い唇でキスをした。
「っ…お、俺も……くッッッ!」
「あぁっ…っ!!!」
やべぇ、俺ってホモなのかな。
気が付けば練習室には俺と清正以外がいなく。
時刻は朝になっていたが。清正は俺を離してはくれなかった。
「俺ん家…来るか?」
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