あつい、吐かれた言葉と共に跳ねる汗。私のものでなく誰かのもの。勿論、その誰かなんて一人に決まっている。じんわりと色づく肌が、私を、脳を、責め立てる。窮屈な子宮へ無遠慮に土足で踏み込んでくる。あついってくちにだすと、もっとあつくなるよ。律動が早まり触れあう身体。ほんとだ、嗚呼、熱い。
あなたのすべてが嫌い。ひとりぼっちになって助けを求めているあなたが大好き。嫌い、嫌い、嫌い、大好き。つべこべ言わないで早く別れてちょうだいよ、あなたなんて不釣り合い。涙で顔が汚れちゃったけどどうにかしてあなたの眼に私を嫌というほど焼き付けておきたいの。だから、ほら早く手の鳴る方へ
初めて飲んだお酒。紫色で、まるであなたみたいだなんて。グラスに注がれたアルコールが妖しく微笑む。指先で濡れた自分の唇を触った。今日のためにつけてきたグロスは既に溶けている。隣を見れば、重なる視線。先程まで私のところにあった指先は彼の元へ連れ去られていた。「誕生日、おめでとう」
糸が、そこらじゅうに張られているみたいに呼吸が上手にできない。口からでるのは嗚咽ばかり。わたしと、あなたが。同じ気持ちだったなんて。流れ落ちていく涙に私を知り尽くした舌が下から上へ、道筋をゆっくりと辿っていく。そうして最後に可愛らしい音を瞼に残しては、柔く微笑んだ。「愛してる…」
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