エスカレート−思春期
みつはち前提。三ツ谷と両思いにはなれないと諦めた八戒がモブと初エッチを決めた話。
何が何だか分からなくなってきたので一旦上げます。
白昼夢、自業自得と同じ世界ですがこれ単体でも読める&時間軸は前後してます。
* * *
道玄坂にあるカフェチェーン店の前で八戒は待つ。そろそろかな、と携帯電話を取り出したところで、スミマセンと男の声がした。
顔をあげると、見知らぬ男が一人、八戒に向かって微笑んでいた。八戒くんですか? と尋ねられたので、ソウデス、と若干人見知りをしながら八戒は答えた。
こっちに行こうか。男は細い路地を指差す。男のいう方向へついていくと、そこはホテル街だった。
書き込みを見た時は驚いたよ。男はそう言って軽く笑った。
大胆なことをいうんだね。そう言った男は八戒の腰に腕を回した。
八戒は驚いたが、男の手を受け入れた。これからすることを考えれば、この手を払いのけることはオカシイことだからだ。
俺が決めちゃっていい? 男がそういうので、八戒は頷く。こういうことは慣れてないというと、ソーダヨネ、といってニヤニヤと男は笑った。
「まだ中学生だもんね」
強調するように男に言われて八戒はドキっとする。これからすることは、同級生でもシてるヤツは少ない。
男のエスコートに従い、八戒はホテルに入っていく。普通のホテルのようにキレイなのに、フロントには誰もいなかった。男が適当に部屋を決めて、二人はエレベーターで三階を上がる。
部屋の中に入るなり、男は八戒にシャワーを促した。お先にどうぞと気を遣うようにいうので、八戒は流されるままバスルームに入る。直後、バスルームの鏡の前に立つ自分を見ながら、八戒は引き下がれないところまで来てしまったんだと思った。
八戒は手早く準備を済ませ、シャワーから上げる。男はすぐ出てくるからといって続けてバスルームへ入っていった。
八戒は濡れた頭を拭きながら部屋の中を散策する。引き出しを開けると新品の大人の玩具が入っていて、八戒は慌てて引き出しを閉じた。気を紛らわせようとテレビをつけるとAVが始まり、八戒はまたも慌ててテレビを消した。
「おまたせ」
八戒が落ち着かずに部屋の中をうろうろしていると、宣言通りに男が早々に風呂から上がる。こっちにおいでといれるまま、八戒はベッドへ上がった。
「えっと、ちょっとSっぽいのがいいんだっけ?」
男は確認をするようにいう。八戒は目を泳がせながらも頷いた。
八戒は幼馴染である三ツ谷隆が好きだ。しかし二人の仲に恋愛関係は生まれない。それは三ツ谷から感じる家族愛に近い深い愛情を受け、八戒が出した結論だった。好きでいることが無駄だとわかっていても、八戒の三ツ谷への思いは募るばかりだった。それは思春期を迎え、八戒が性的なことを意識するようになってからますますひどくなった。
ある日、八戒はインターネットでとある書き込みを見つけた。男性同士のセックス相手を募集する出会いの掲示板だ。こんな世界もあるのかと、はじめは勉強するように眺めていた八戒だったが、次第に自分も相手を探してみたいと思うようになった。
そして今日、掲示板の募集を見て会ったのがこの男である。年齢は二十五歳、約十歳ほど離れていて、男同士のセックスに慣れているとのこと。一人で慰めたことはあっても、セックスは初めてだった八戒にはちょうどよい相手だった。
掲示板には自分の希望する相手の条件を書き込むことができる。年齢、経験の有無のほか、八戒が出した条件は少し強引だったり、Sっ気のある人だ。
八戒は掲示板で三ツ谷の代わりになるような人を探していた。その場合、Sっ気があるという条件は、八戒の思う三ツ谷の性格に当てはまらない。この条件は、八戒がこうであったらいいと思った理想の三ツ谷である。
八戒は三ツ谷が自分のことを好きになるとは全く考えていない。だからこそ、強引なほど求めてくれたらいいのにという密かな願いがあった。八戒のことが大好きで、好きがゆえに束縛が強くて、八戒のことを誰にも渡したくないと、そういってくれる三ツ谷がいたらいいのにと八戒は何度も考えた。しかし現実の三ツ谷は誰に対しても優しくて、面倒見がよくて、自分だけの三ツ谷隆になってはくれない。
だからせめて、仮の三ツ谷だけは自分のことを熱烈に愛して欲しかった。それ故に出した条件が強引であるということだった。
男はベッドに上がった八戒を後ろから抱きしめる。八戒は緊張で胸がドキドキしていた。
八戒くん、細いねー。男はそう言って八戒の体をしっとりと撫でる。八戒は冗談もいえず、借りてきた猫のように大人しくなっていた。
乳首さわっちゃお。男はイタズラっぽくそう言って、八戒の胸の小さな突起に触れる。指先でくりくりと転がされ、八戒の背中が丸まった。
逃げなくていいんだよ。男は腰が引けていく八戒を落ち着かせるように言った。
「ね、ほら、だんだん固くなってきた」
男のいう通り、指で転がされていた八戒の乳首が小さく尖る。こりこりと固いしこりのように硬度を持ち、八戒がカーっと顔を赤くした。緊張して恥ずかしいのに、一人の時に散々弄ってきた乳首は正直に反応する。
男は八戒を抱きしめたままベッドに寝転がる。ぽふん、と柔らかなベッドをクッションにしたあと、体勢を入れ替えて八戒の体を下にした。
男は八戒より身長が低かったが、しっかりした骨格と肉づきのよさからとても背中が広かった。喧嘩でマウントを取られることはあっても、大人の男性に組み敷かれることは初めてだった八戒は、不良でも何でもない男性にこれほど近付くのは初めてのことだった。
男は寝転がった八戒の胸に顔を埋める。指で捏ねて固くなった八戒の乳首に吸いついた。唇で挟まれ、ちゅうっと優しく吸われると、八戒は胸の突起がじくじくと熱くなる。強く吸い込んだ分だけ優しく舌で舐めてやると、八戒はン、と小さく声を漏らして息を吐いた。
男は舌先でちろちろと乳首を転がす。つんと尖った乳首が更に固く、大きく立ち上がる。一つ目の粒を濃いピンク色に染めれば、もう一つの乳首も同じように可愛がってやる。どちらもとても気持ち良くて、八戒は下半身がどんどん熱を持っていくのが分かった。
男は両手を使い、八戒の乳首を同時に指先で引っ掻く。痛くならないように指先の腹で触ってやると、八戒は自然と突き出すように胸を張った。
「乳首、好きなんだね」
男がふふっと笑う。八戒は自分の行動のはしたなさに気付き、恥ずかしさで顔を手で覆うが、触るのをやめないでとは言えなかった。
もっとして欲しい? 男は意地悪をするように聞く。八戒が黙って頷くと、言ってくれなきゃ分からないよ、と教え込むように言った。
もっと、触ってください。八戒が慎ましくいう。
本当にそんな頼み方してるの? と男は言った。
「もっと触って、タカちゃん」
八戒がそういうと、男はいいよ、と優しく答えた。
八戒は男と会う前に、ちょっとした相談をしていた。幼馴染の男の子を好きになったこと、きっとその恋は実らないこと。その上で、今好きな人な人と同じくらい好きになれる人を探しているということ。
男は八戒の話をとても親身になって聞いてくれた。それは男が八戒と同じ年の頃、同様の悩みを持っていたからだという。
八戒は自分と同じような思いをした人がいることに安心した。自分だけが特別じゃないんだと喜ぶ気持ちもあった。
男はいう。自分を、八戒の好きな人の代わりと思ってくれてかまわないと。
“だって初めては好きな人とがいいでしょ?”
八戒は申し訳ない気持ちになりながらも、それじゃあと男の誘いに応じたのだった。
そうして、男は言ったのだ。もし、その好きな人とエッチをしたら、そんな風な言い方をするのかと。
八戒はとても照れ臭そうにしながら、男の前で正直になった。目の前の相手の名前も忘れ、タカちゃん、タカちゃんと何度も三ツ谷の名前を呼んだ。
男は経験が豊富で、八戒が自分で乳首を虐めるよりも、気持ち良くするのがうまかった。ただ触れば気持ち良くなると思っていた八戒とは違い、男は刺激に強弱をつけ、時に焦らしながら、八戒をよりエッチでもどかしい気持ちにさせる。自分から触って欲しいと強請るようないやらしいコに仕立てられた八戒は、それからごく自然に、男のことを欲しがるようになった。
「ちんこ、さわって」
顔を覆った手の隙間から八戒が覗くようにみる。
「もう? はやいよ」
「だって、」
もうちょっと待ってね。男は八戒にお預けをさせてもったいぶる。
男は八戒の体に抱き着き、そのまま唇を重ねた。男の唇はとても物厚く、カサカサしていると八戒は思った。分厚い唇の隙間から舌が伸びてきて、強引に八戒の唇の間に割り込む。ぬるっとした生暖かい粘膜が八戒の小さな咥内に押し入って、埋め尽くすようにぐるりと舐める。
男の舌は大人しくしていた八戒の舌を絡めとり、器用に交流を深める。初めてのディープキスなのに八戒の舌は自然と動いて、男の舌と混ざり合う。
男は舌で八戒の口腔を犯しながら、八戒の頭を触り、その指は耳を触った。大きな耳についた薄い耳たぶをやわやわと触られ、八戒の体にゾワゾワと鳥肌が立つ。
その内唇が離れ、ぷは、と八戒は小さく息を吐く。口の中がどろどろに溶けたみたいに熱くて、八戒は頭がぼうっとした。そうしている内に男の顔は目の前からいなくなり、遊ぶように弄っていた耳元へ移動する。耳たぶを食まれ、あっ、と八戒の声が漏れる。男の舌は八戒の耳の奥に突っ込まれ、ちゅくちゅくといやらしい水音を立てた。耳から入った音が脳まで届き、八戒は頭の中まで犯されている気分になった。
八戒のペニスはピンと立ち上がり、完全に勃起していた。だらだらとひっきりなしに先走りが溢れている。ベッドに預けた体はマットレスに沈み、八戒は男にされるがまま、俎板の鯉のようだ。
すっかり緊張が解けて、八戒は男の指先や舌先の虜になる。男は体を上げ、両手をベッドに着きながら八戒を見下ろした。じっと注がれる視線が熱くて、タカちゃんにもこんな風に見つめられたらいいのに、と八戒は思った。
男は片手で体を支えると、八戒の体に手のひらを滑らせながら、そっと股の間の昂りに触れる。甘い蜜でとろとろになった八戒のペニスを男はゆるく掴んだ。
「ん……ッ」
八戒はわずかに身じろぎ、眉を顰める。ほんのり赤くなった頬が、それが嫌悪ではないことを示していた。
男の手が八戒のペニスを上下に撫でる。形を確かめるように触れる手は快感を得るには刺激が足りなくて、八戒は握り拳で口元を隠した。はしたないお願いをいうのは勇気がいる。
「もっとつよくて、いいよ」
八戒の声が一際小さい。おちんちん触って欲しいの? と男が尋ねてきた。わざとエッチな言い方をされて、八戒が恥ずかしくて顔を赤くする。それでも、八戒ははっきりと頷いた。
「シコって欲しいんだ?」
男はまた下品な言い方をする。男は照れる八戒を見て喜んでいた。
男は八戒のお願いを聞いて、柔らかく触れるだけだった手でしっかりとペニスを握った。手の圧迫を受けながらゴシゴシと擦られるととても気持ち良くて、八戒の喘ぎ声が大きくなった。
「あっ、あっ、」
「おちんちん、気持ち良いよね」
「い、いいっ、気持ちいい、あ、あっ」
激しくペニスを扱かれ、八戒の腰が浮く。自分でするよりも何倍も気持ち良くて、すぐイってしまいそうになる。
「ねえ、八戒君はおちんちん舐めてもらったことある?」
「あッ、なっ、ないッ、い、あっ、あッ、」
「舐めてほしい? もっと気持ちいいよ」
「い、イイっ、う、うぁ、あッ、あ、っあ、」
他人にペニスを扱かれただけでこれほど気持ちいいのに、まだ味わったことのないフェラチオがどれほどのものなのか八戒には想像がつかない。好奇心に少しの不安が混じりながら、八戒は正直に首を縦に振った。
男は八戒を観察し、タイミングを見計らってペニスから手を離した。イク寸前で解放され、八戒は射精できない歯痒さで頭がどうにかなってしまいそうだった。
男は八戒を覗き込むように見ると、ちょっと立ってよ、とにこやかにいう。ペニスを扱かれて足腰に力が入らない八戒は、男に両手を引っ張られ、無理矢理体を起こされた。
男はベッドに座っていて、体を起こした八戒を見上げている。
『舐めて欲しかったら顔の高さまで腰を上げるように』
男はまるで教師のように指示をする。
そうじゃないと舐められないでしょ? 男は当たり前のことだというような態度をとるので、朦朧として何も考えられなくなった八戒はそういうものかと言われた通りに従った。
体から力が抜け、足腰に力が入らない八戒は、男の両肩に手を置いてなんとか立ち上がる。手で自分の体を支えながら、八戒の立ち上がったペニスが男の目の前になった。
八戒くん、俺を誘ってみてよ。男はそういったが、八戒は誘うということにピンとこなかった。何をすればいいのかと素直に聞けば、男は八戒の腰を鷲掴みにする。
「こうだよ。腰突き出してさ。おちんちん触って欲しいって」
男にされるままの姿勢を取ると、勃起したペニスを強調した格好になった。ペニスをしゃぶって欲しいと言わんばかりの姿勢に八戒が恥ずかしくなっていると、男は見透かしたように微笑んで、変じゃないよ、可愛いよと八戒を褒める。
「うーん、よく見えないなあ。八戒くんのエッチなところ、オレに全部見せて?」
男が困ったようにいうので、八戒はどうすればいいのかと再度尋ねる。
男はニヤリと笑いなが、八戒に両手を頭の後ろに組むようにいった。そしてもう少し低いほうが咥えやすいからと、八戒に腰を落とすように言う。
男に促されるままの姿勢を取ると、八戒はガニ股に足を開いた下品な格好をしていた。男の口の前には八戒の先走り塗れのいやらしいペニスが鎮座していて、八戒の体を隠すものは何もない。
男は八戒の薄いカラダをまじまじと見る。うすく割れた八戒の腹筋がひくひくと動いた。全身をくまなく舐めるように見つめられ、八戒は自分の格好を俯瞰して我に帰る。それはあまりにふしだらだった。
八戒は恥ずかしくてたまらなかった。今日初めてあった男にここまであけすけな態度を取るつもりなんてなかったし、そんな自分がいることも知らなかった。だが一方で、そこまで自分を求められていると思うと八戒は悪い気がしなかった。
全身を真っ赤にして恥じる八戒を、男はエッチで可愛いと何度も褒める。三ツ谷が自分を好きだったら、同じように褒めてくれただろうか?
男はたっぷりと目で楽しんだ後、涎を垂らした八戒のペニスをぱくりと咥える。あぁッ、と八戒の甘い声が男の頭に降ってくる。
男はじゅぷじゅぷといやらしい音を立てながら八戒のペニスを咥えた。すぐに八戒の足がガクガクと揺れて立っていられなくなった。
頭の後ろまとめていた手がはらりと落ちて、男の両肩にしがみつく。男は八戒のペニスにすっぽんのように食いついて離れようとしない。ぐちゅぐちゅと咥内で弄ばれて、八戒は泣きじゃくりながら情けなく喘いだ。
男はペニスをしゃぶりながら、八戒の尻を掴んで固定する。ぐずぐずになっていく八戒を、それでも離さないというように抱え込んだ。
男は八戒の小さな尻を揉みしだく。それは八戒の尻の柔らかさを堪能するようだった。
男の指先が尻の割れ目を伝い、八戒の体がゾワゾワと粟立つ。男はそのまま指先を隙間に差し込み、それは八戒の尻の穴を目指して進んでいった。爪の先が穴の入り口に到達すると、男は尻の穴を掠めるように爪でカリカリと引っ掻いた。微かな刺激がもどかしくて、八戒は下半身をくねらせる。男の口と手で下半身を挟まれて、八戒は快感から逃げられなくなった。
「ひゃぁ、あっ、ハァッ、あっ、あッ、」
八戒の口から嬌声が溢れて止まらない。八戒は気持ち良さのあまり現実と妄想の境目がよくわからなくなった。目を瞑ると三ツ谷のことが浮かんでくるので、八戒は三ツ谷にエッチな意地悪をされている気になっていた。
もうダメと何度訴えても、頭の中の三ツ谷はまだ我慢できるだろと八戒を責め立てる。三ツ谷に言われると頑張りたくなってしまうので、八戒はイってしまいそうになるのを何度も我慢した。
「おちんちん気持ち良くてダメになるの?」
男が八戒に尋ねる。朦朧とした頭で八戒は頷いた。
八戒の知らない三ツ谷は下品な言い方をする。エッチの時はキャラが変わるんだと八戒はぼんやりと考えて、意外な発見をした気持ちになった。
「ンッ、ぁあ、あっ、」
『もっと欲しくなるか?』
「うぅッ、う、っあ、はぁッ、あ、あッ」
『エロいのな、八戒は』
真っ白になっていく八戒の頭に三ツ谷の声が木霊する。煽ってくる三ツ谷に八戒はますます余裕がなくなった。八戒は三ツ谷が自分を求めてくれている気がして嬉しかったのだ。
「ひゃっ、あっ、アッ、あ、あメッ、え、ぇえッ、いく、う、いく、イッちゃう、あ、あ、あっ」
八戒の目尻からぽろりと涙が溢れる。強烈な快感を我慢しきれず、生理的な涙が止まらない。
もうだめ、と叫ぶように言うと、八戒はビクビクと体を震わせ、その後じっと動かなくなった。
八戒は男の口内に我慢した分の精液を吐き出していた。それはセックスの時、男が相手を孕ませるため、本能で体の奥へと注ぎ込むように、八戒は無意識に相手の喉奥に向かって腰を突き出していた。八戒の精液は男の口の中に全て流し込まれ、男はそれを満足そうに飲み干す。射精が終わった八戒は足を震わせ、立っていられずにベッドへ尻もちをついた。
男は口の端から垂れる精液を指で拭うと、そのまま八戒の口の中に突っ込んだ。男は八戒の口の中で指を掻き回す。八戒の控えめな舌を指で絡めとり、唾液を指で弾いて音を立てた。口内で暴れる男の指に、八戒はまるで後ろの穴を犯されているような気分になった。
2022/01/09