蛍光灯の虫


ただエッチしてる飯空

*   *   *

真っ暗な家の中、息子の部屋のドアの隙間から漏れる光を見て、悟空は誘われるようにゆっくりドアを開けた。捗っているか、と父親らしいことを言いながら、悟空の真意がそこにないことは悟飯もわかっている。持っていたペンをしおりのようにしてノートに挟んで閉じると、悟飯はキャスター付きの椅子をくるりと回して振り返る。
とうさん、と呼びかけに答えるように悟飯が声を発すると、悟空はそのまま悟飯の目の前に跪いた。
悟空は息子のジーパンに手を掛けると、なるべく音がしないようにゆっくりとジッパーを下ろした。紺色の下着が目に入り、股間の大きさの分だけこんもりと山が出来ている。悟空は下着をめくるようにして悟飯の性器を取り出すと、ふにゃりと柔らかいペニスを迷いなく舐めた。
「ふぅっ、」
悟空の生暖かい舌が悟飯の性器を優しく撫でる。柔らかい感触が気持ちいい。
悟空は悟飯の性器を手で支えながら、立ち上がらせるように下から上に向かって何度も舌を往復させた。次第に形を持ち始めたペニスに、悟空は手で扱きながら先端を口に含む。更に大きくさせようと、手を器用に動かしながら、舌で尿道の入り口を刺激した。
風呂上がりとはいえ、熱心に勉強に取り組んでいた悟飯の性器は、ほんのりと汗ばみ独特の匂いを発していた。体臭とカウパー液が混ざったその匂いは悟空をひどく興奮させる。おそらく他人であれば嫌悪するような匂いで、しかしそこを好ましく思ってしまうのが家族故かと他人事のように悟空は思う。
悟空はその匂いに煽られ、気付けばペニス全体にしゃぶりついていた。悟飯のペニスから溢れる先走りを味わいながら、悟空は啜るような音を立てて顔を前後させる。静かにしなくちゃいけないと悟飯に小さく叱られながらも、叱責した悟飯の息遣いが荒くなっていく。その頃には悟空の股間もはち切れそうな程勃起していて、だが自分の性器を弄ることよりも悟飯のペニスを咥えることに悟空は夢中になっていた。
悟空は部屋の明かりに誘われる自分を、蛍光灯に釣られた虫のようだと思った。明かりに釣られた虫たちは、世が明けるまでその蛍光灯から逃れられない。悟空もまた、その明かりの誘惑から逃れられなかった。



悟飯は自身のペニスを必死にしゃぶる父の姿を見ながら、『出ます』と小さく言って射精した。悟空は咥えたペニスを放すことなく、悟飯の精液をそのまま咥内で受け止める。悟飯は机の上にあったティッシュ箱を手に取り、吐き出された精液を拭うように父に差し出した。しかし悟空はそれを受け取らず、ゴク、と喉を鳴らしながら精液を飲みこんだ。
「また飲んだんですか」
悟飯が呆れたようにいう。悟空はふふ、と照れ笑いを浮かべていた。
「あんなに夕飯食べたのに、まだお腹が空くんですね」
悟飯は手に取ったティッシュ箱を机に戻した。悟空は口の端からこぼれた唾液を手の甲で拭っていた。
悟飯が視線を戻すと、父の股間が高く盛り上がっているのが目に入った。それは見ているこちらが恥ずかしくなるほどで、部屋着であるゆったりとしたハーフパンツが窮屈そうにピンと張り詰めていた。それは突き破ってしまうんじゃないかと心配になる程で、盛り上がった先は股間から溢れた液体でほんのりとシミを作っている。
悟飯のフェラを終え、その姿のまま出ていこうとする父に、悟飯は溜息を吐きながら引き留める。『そのままじゃ戻れないでしょう』
振り返った悟空は引き止められるのを待っていたかのようにいたずらっぽく笑っていた。
悟空は風呂に入る前の子どものように躊躇なく服を脱ぎ捨てると、まるで自らの成長を確認してほしいと強請るように、立派に勃起したペニスを悟飯に見せた。ギンギンに勃起し、どろどろに濡れた悟空のペニスは成人した男のそれで、卑しい欲が立体となって表れている。
しかし父の顔は無邪気な子どもそのもので、悟飯はその対比を見るたびに言葉にできない昂りを覚えた。脱ぎ捨てられた服は先走りで汚れ、シミになるほど濡れたそれを見ながら、この後手作業で洗濯しなくてはいけないことを思い、悟飯は小さく溜息を吐く。
悟空は性器を隠さないようにTシャツを捲った。『もっとよく見せてください』と悟飯がいうので、悟空はその姿のまま近付いていく。
腹に届きそうなほど反り返った父の性器は、四十を過ぎたというのにとても元気で若々しい。張りのある肌がより一層若さを演出し、悟飯と並ぶと兄弟に間違われてしまうのも納得がいく。
透明な液体に濡れたペニスはてかてかと輝き、淫靡な光を放つ。溢れ出た大量の先走りは悟空の足の付け根まで垂れていた。重力に従い、太ももに沿って流れ落ちるカウパー液を悟飯は指で掬う。悟空はゾワゾワと鳥肌が立った。
悟飯は父の腰に腕を回して引き寄せながら、自身の顔を近付けた。悟空のペニスが目の前までくると、かぷりと先端にかぶりつく。そのまま根元に向かって顔を沈め、カウパー液で汚れた父のペニスを綺麗にしていく。ぬるぬるになっていた玉袋まで舐めるその行為は、愛撫と言うより掃除に近く、悟飯は淡々と父のペニスを舐め続ける。悟空は口を噤み、息子から受ける行為を黙って受け入れた。それは仲間同士で毛繕いをする獣のようだった。
だがいくら優しく舐めても、性器を舌で嬲られることは気持ちが良い。悟空の性器は萎えることなく、悟飯がカウパー液を舐めとってもすぐに先端から溢れ出し、再び悟空の性器をぬるぬると汚していった。
悟飯はキリがない作業に口を放す。確認するように父に視線を向けると、悟空は黙ってその場にしゃがみこみ、悟飯に背を向けて四つん這いになった。尻を突き出す様に高く持ち上げながら、悟飯によく見えるように足を開く。丸見えになった悟空のアナルは、悟飯の性器を散々受け入れ続け、縦に大きく割れている。すでに待ちわびるようにぱくぱくと口を開き、正直すぎる父の体に息子ながら呆れてしまう。しかし悟飯自身も、先ほど射精したばかりの性器を再び大きくしていて、自分がこの人の息子なのだと嫌でも実感させられた。
悟飯は双丘の片側を広げるように掴むと、引っ張られた皮膚につられて悟空のアナルが小さく開く。とても柔らかそうなそこに指を当てると、軽く押しただけで吸い込まれるように沈んでいく。悟飯がナカで指を動かすと、指の動きに合わせて粘膜が柔軟に広がっていった。いくら日々悟飯のペニスを受け入れているとはいえ、前戯もなしにこれほど柔らかく広がることはない。父が悟飯の部屋に来る前に準備してきたことは想像に容易かった。父のその姿を想像しただけでご飯は赤面してしまうが、それほど求められていることに悪い気はしなかった。
悟飯は手早く下着を下ろし、下半身を露出させると、父の肛門にぴたりとペニスを当てた。そのままぐっと押し込むと、父のアナルは悟飯のペニスを歓迎するように受け入れていく。
「んんっ………」
悟空はうっとりするような声を上げると、慌ててその口を手で抑えた。今は真夜中、家族は寝ていた。誤って起こしてしまったら大変なことになる。
額を床につけんばかりに頭を低くした悟空は、顔の下に腕を置くと、ぶつけるようにして唇を覆った。悟飯は父が口を覆ったことを確認すると、腰をゆっくりと引き、思い切り突き上げた。
「んグゥっっ」
悟空は腰を一突きされただけで全身をビクビクと震わせた。いくらセックスを重ねても、最初の一突きから感じる強烈な快感はいつも新鮮に感じてしまう。
悟空は悟飯のペニスを馴染ませるように体を大きく上下させ、深呼吸を繰り返した。悟飯は震える父の背中を見ながら、腰を動かすタイミングを計る。
押し付けた口から漏れる父の荒い息はまるで獰猛な動物のようだった。父のような気高い人を、獣のように組み敷くというのは息子とはいえ興奮するもので、悟飯は父の体に収めたペニスを一回り大きくした。
「動きますよ」
悟飯は一声かけると、父に向かってもう一度腰をぶつけた。
「ひッ、ンッ!」
悟飯の突き上げに悟空は甲高い声を上げた。ばちゅ、ばちゅと激しい水音を立てながら突き立てると、次第に悟空の足が揺れていく。悟飯は崩れ落ちそうになる父の腰を掴むと、ぐいと自分の腰の高さまで引き上げた。逃さぬよう手で固定すると、悟飯は容赦なく腰を動かした。
「ああっ、あ、はあっ、」
激しい腰つきに唇を覆っていた腕は離れ、父のあられもない声が剥き出しになる。ダメですよと優しく諭しても、悟空は我慢できずに喘ぎ続ける。
悟飯は父の顎を引き寄せると、唇を押し付けて父の口を塞いだ。んー、むー、と父の喘ぎ声が悟飯の口にこもった。
悟飯は唇を重ねたまま、背中から抱きしめるように腰を突き上げた。腰の動きを激しくすると父の悶える声も激しくなるが、その喘ぎ声は外に漏れることなく悟飯の口の中に溶けていった。それはまるで父を無理矢理犯しているようで、悟飯はひどく興奮した。
バンバンと腰を打つ音が大きくなると、悟空の体が浮き上がる。力が抜けてぐったりとする父を、悟飯は容赦なく責め立てた。
悟空の体が一際大きく跳ねると、悟飯を包む父のアナルがきゅうっと切なく締め付けた。悟空はアナルを掘られて射精し、ビクビクと体を痙攣させていた。
悟飯は快感に体を震わせる父をさらに激しく突き立てた。ズン、ズンと天を衝くような突き上げに悟空の頭の中はぐちゃぐちゃになっていく。理性も思考も捨て、息子のペニスの快感に身を捧げる背徳感に、悟空はどうしようもないほど感じていた。
ほどなく悟飯も頂きに登る。悟飯の脈打つペニスは悟空の体の奥まで届き、そのまま熱を注いでいった。悟飯の精液に満たされた悟空の体はいまだ熱く、足をがくがくと震わせながらも渇望が続いていた。悟空が振り向き、そっと腕を伸ばすと、悟飯は体を絡ませ、その手に答えた。
外はまだ闇だった。二人だけの蛍光灯の世界は続いていく。

2019/08/10