いつかの君はワインを嗜む オマケ


本にしましたのでここからは抜粋です。

*   *   *

 ひどい雨の日だった。マーレの天候は比較的安定しており、嵐で町が荒れることは殆どない。その日は何十年ぶりかの大雨と強風に見舞われ、その荒れ模様はまるで天の怒りのようであった。街の店は日が暮れる前から閉じていて、人々も早々に家路に着いていた。戦士たちも同様に、その日は早めに軍事訓練を切り上げていた。
 ポルコは早めに夕食を済ませると、宿舎で一人時間を潰していた。風呂も入ってしまったし、寝るには些か早すぎていた。
 ポルコたち戦士は毎日訓練に明け暮れ、こうしてゆっくりとする時間なんて殆ど与えられない。それ故に、急に自由な時間を与えられても、ポルコはどう使っていいのか分からなかった。宿舎には時間を潰せるような娯楽はなく、どうしても暇な時はパブに行くこともあるのだが、この天気ではそれも叶いそうにない。部屋から外を眺めると、強風で店の看板が飛んだり、家の屋根が吹き飛ばされているのが見えた。ポルコのいる宿舎もかなり古く、大きな雨がぶつかる音や、強風でガタつく建物の音が激しかった。これでは、諦めて寝てしまおうとベッドに横になっても、激しい物音でなかなか眠れそうにもない。
 ふいにポルコの部屋を誰かがノックした。個人の部屋に誰かが訪れることは珍しく、ポルコは不思議に思いながらドアを開けた。扉の前にはライナーが立っていて、その表情はどことなく暗く見えた。

*   *   *

 ライナーの中は熱く、内部はポルコのペニスに絡みつくように蠢いていた。微弱な締め付けが気持ち良くて、ポルコは自然と腰の律動を開始する。
 「んんっ」
 ポルコが少し腰を動かしただけでライナーは過敏に反応する。聞いたこともない高い声を上げて、驚いたポルコはつい動きを止めてしまった。するとライナーがいっそう大きく足を開く。自分の体を労わって止めたのかと思ったライナーは、大丈夫だからとポルコを求めた。ライナーは小さな声と共に甘い息を漏らした。ライナーの吐息はポルコに絡みつき、ポルコは思考が奪われていくような気がした。
 ポルコは上半身を前傾に倒すと、躊躇なく腰を打ちつけた。既に解されていたライナーのアナルからぐちゅぐちゅと卑猥な音がした。
 「あっ、いいっ、あンッ、ンッ」
 ライナーの喘ぎ声は艶めかしく、どれほどポルコが乱暴に体を動かしても全て快感になっていた。ずんずんと奥を突くとライナーは悦んで、喘ぎ声は余計に激しくなった。激しく動く腰の動きに体を離されないように、ライナーはポルコの首に腕を回し、ぎゅっと強く抱きしめた。ライナーの淫猥な声がポルコの耳元で響いて、ポルコは不快に思いながらも股間を一回り大きくさせた。
「ポルコッ、もっと、もっとしてくれっ……!」
 なおも激しく男を求め、ライナーはよがった。ライナーな乱暴にされるほど感じるらしい。姿勢を変え、背筋を伸ばし、ポルコはライナーを見下ろすようにして腰を動かした。ライナーの股間は勃起しておらず、ふにゃふにゃと小さいままだった。しかしライナーは心底気持ち良さそうにして、その瞳から怯えは消えていた。アナルを擦られる快感に支配され、チンポが欲しくて堪らないとライナーは頬を染めている。ポルコの知らない誰かにすっかり雌にされている幼馴染を見て、ポルコはやりきれない気持ちになった。

2019/09/30