父と息子のコミュニケーション


父から男を奪いたい息子と、父として息子のためなら何でも応えたいという焦エン。
いつの話かわからない謎時空。スケベしてるだけ。潮吹きあり。


*   *   *


轟炎司はちゅぱちゅぱとはしたない音を立てながらペニスをしゃぶっていた。赤子が舌足らずに食事をするように、舌と唇が唾液を弾いて音を立てる。炎司が一生懸命になってしゃぶっているのは訳がある。相手が大切な息子のペニスであるからだ。
炎司は広い背中を丸めながら、息子の大きくなったペニスをジュルジュルとしゃぶる。うっかり歯を立てて、傷つけたりしないように、炎司は細心の注意を払いながら口に含んでいた。だがあまりに丁寧で、肝心のペニスを気持ちよく出来なくては話にならない。口を窄め、吸い込む力は、並の玩具でも再現できないほど力強かった。ずぞぞぞと大きな音を立てながら啜る炎司の頬は窪み、息子のペニスの形に顔を変えていた。ひょっとこのような間抜けな顔をしても意に介さず、炎司の咥内は息子のオナホールとなる。
顔を前後に動かし、必死にペニスをしゃぶる父の姿を見ながら、息子である焦凍は溜息を吐いた。自動で動くオナホールの気持ち良さにうっとりしていたというのに、視界に不快なものが入ったからだ。

「おっ勃ててんじゃねえよ」

炎司は息子のペニスをしゃぶりながら、自身の股間を勃起させていたのだ。炎司は息子が自分のフェラチオで感じくれることに興奮していた。
炎司は自分が息子の為にと思ってすることはいつも裏目に出て、焦凍には反抗されてばかりだった。これをやれ、あれをやれと言われて、その通りに従ったつもりでも、息子が求めていることとズレることが多く、なかなかその通りにできないことも多かった。今では慣れたフェラチオも、始めは怒鳴られてばかりだった。それが、こうして文句を言われることなく感じてくれるなんて、炎司には嬉しくて仕方がない。
しかしそんな努力も、こうして粗相をしてしまえば水の泡だ。焦凍は苛立ちながら炎司のペニスをふみつける。ぐりぐりと痛めつけるように踏み込むと、炎司は焦凍のペニスを咥えたまま、ウウ、と低い呻き声を上げて果てた。

「何出してんだよっ!」

焦凍が吐き捨てるように言うと、炎司はしょんぼりとした顔をしながらすまない、と謝罪した。焦凍は舌打ちをすると、今度は炎司の顔を踏みつけた。焦凍の足は先ほど炎司が吐き出した精液で汚れていた。

「綺麗にしろ」

焦凍はそういって冷たい眼を向ける。炎司は顔を踏みつけられたまま、焦凍の足についた自身の精液を舐めとった。
焦凍は炎司にセックス中の勃起を禁じている。炎司から男としての機能を失わせるためである。貞操帯をつけたままセックスをしたこともあったが、炎司が駄々をこねたので今は外している。
仕方なく貞操帯を外してあげたというのに、息子の言いつけも守れない父に焦凍は苛立った。申し訳なさそうにする顔も憎たらしく、焦凍は炎司に背中を見せるようにいった。
炎司は背中を向け、四つん這いになると、言われずとも高く尻を突き出した。炎司の尻には黒くて太いバイブが挿入されており、炎司のアナルをみちみちと埋めていた。炎司は尻を突き出したまま、括約筋だけでバイブをひり出した。炎司のアナルからゆっくりと押し出されるバイブは、アナルを刺激するためにぶつぶつとしたイボが大量についていてとてもグロテクスだった。炎司のアナルを解す為にバイブには潤滑剤がべっとりとついていて、にゅるにゅると吐き出される度に炎司は湿った息を吐いた。
ようやく全て吐き出し終わると、電動式のバイブがヴィンヴィンと音を立てながら地面でうねりを上げている。激しい動きをしているバイブが、炎司のアナルの中で大人しくしていたということは、よほどぎゅうぎゅうに締め付けていたに違いない。
バイブが抜け落ちた炎司のアナルは、玩具がしっかりとその役目を果たし、きちんと拡張されていた。縦に割れた肛門の縁は柔らかくぷにぷにとして、炎司の呼吸と合わせて収縮している。
焦凍は床に転がったバイブのスイッチを切ると、炎司の背中に投げつけた。焦凍は炎司が自分で用意した玩具が気に入らなかった。炎司はいつも、息子とこうした行為をするのは焦凍が願うからであり、自身が好んでするわけではないという。しかし焦凍からすればそれは言い訳に過ぎない。事実、スムーズに挿入するために道具を用意しろといったが、ここまでグロテクスなものを想像していたわけではない。焦凍のペニスより太く長いそれは、大きな亀頭をもち、雁の部分はくっきりとくびれ、竿の部分にはイボがついて激しく凹凸している。焦凍のペニスを受け入れる為の道具にしては、サイズも大きく、不要なものが多い。その上、電動式であり、前後左右に動き回るのだ。こんなものを用意しておいて、アナルセックスは本望ではないとは言わせない。
背中にバイブを投げつけられ、炎司は息子が怒っていることを察したが、何に対して怒っているのかよく分からなかった。焦凍の言いつけ通り、炎司はアナルがほぐれるように準備をした。失敗しないように、できるだけ大きく、太いものを選んだ。バイブが抜け落ちたアナルは、炎司が想像するより広がっていて、自分の肛門がいつもより緩んでいるのを実感するほどだった。炎司は自信をもって焦凍のものを受け入れられると満足していたのに、どうやらまたミスを犯したらしい。
焦凍は炎司に己の尻を広げるように命じた。見えねえんだよ、と焦凍は怒りをぶつけるように声を荒げる。炎司は息子に言われた通り、両手を使って尻たぶを持つと、広げるように左右に引っ張った。炎司のよく解れたアナルは、尻を引っ張られただけでぱっくりと大きく開いた。物欲しそうな口をした肛門の縁に、涎のように潤滑剤が垂れてくる。引っ張られたアナルは閉じることなくヒクついて、セックスは本意ではないという炎司の発言は嘘だ、と焦凍はまた一つ実感を持った。
焦凍は父の腰を掴むと、股間をぶつけるようにペニスを挿入した。直腸を一突きにされた炎司は、あぁ、と情けない声を上げた。全身から力が抜けた炎司は、アナルを広げていた手をだらりと落とした。

「おい、放していいって言ってねえだろ」

焦凍が厳しく叱責する。炎司はすまない、と謝罪しながら、再び自身の尻たぶを持ち、左右に広げた。炎司のアナルは焦凍のペニスを咥えこみ、アナルの縁は甘噛みするように開いたり閉じたりしていた。焦凍はパクパクする炎司のアナルを見ながら、ゆっくりとペニスを引き抜いた。炎司のアナルは焦凍のペニスを逃がさないように食いつく。焦凍のペニスに吸い付いた炎司のアナルは、フェラチオをする炎司の口元にも似ていた。
焦凍は引き抜いた腰を再び押し込むように進めると、炎司のアナルは柔らかくうねり、焦凍のペニスを奥へ奥へと引き込んでいく。炎司のアナルが焦凍のペニスに夢中になっているのは明白であった。
焦凍はぶつけるような乱暴なピストン運動をした。バイブでぐずぐずになった炎司のアナルは、焦凍のワガママな挿入も甘く呑み込んだ。傷付けてやろうと思って抉るように突き上げても、炎司は甘ったるい声を上げるだけだった。
炎司が焦凍とセックスをすることが本望ではないのは事実であるが、焦凍とセックスをすることが嫌いなわけではなかった。うまく親子関係を作ることができなかった炎司にとって、どんな形であれ自分を求められることは嬉しかったのだ。キャッチボールをしたり、遊園地に行く家族とは違えど、息子の姿を感じられることは嬉しい。焦凍の変化はめまぐるしかった。成長期の息子は日に日に体が逞しくなり、学校で様々な経験を得ているのだと思うと炎司は父として誇らしい気持ちになった。
炎司は息子に求められれば全力で答えるのが父として正しい姿だと思っている。ゆえに、息子とセックスをすることが自分の本望じゃなくても、そんなことは二の次である。炎司は焦凍の求めに応えられるように努力した。自身のアナルで息子を満足させられるように毎日練習をしたのだ。
結果、それが裏目に出てしまうのが、二人の親子関係が歪であり続ける理由の一つである。父の努力は息子を逆撫でするばかりだった。
焦凍は父から雄としての機能を奪いたかった。父として家族を崩壊に導いたこの男を、根本から否定してやりたかった。自分がこの男から生まれたことも許せず、炎司から男としての機能を奪うことでその欲求を満たしたかった。それが炎司に勃起を禁ずる理由である。
しかし炎司にとって、焦凍は息子であり、自身はよき父でありたかった。貞操帯をつけられてセックスをしていた時は、本当に男としての機能を失い、父でいられなくなるような気がした。ペニスでケツを掘られ、前立腺で達し、その快感が満足してしまうと、自分が焦凍の父でいられなくなるような気がしたのだ。結果、炎司は焦凍に懇願し、貞操帯をつけることを拒んだ。
炎司は自身で尻を広げながら、焦凍のピストン運動で体を揺らされていた。広げっぱなしのアナルには空気がやたらと入り込み、ズチュズチュといつもより激しい音を立てていた。ゴリゴリと前立腺を擦られながら突き上げられると、炎司は気持ち良さでだんだんと意識が飛んでいく。正気を保たなければいけないと思っても、頭の中がぼんやりとして、口は半開きになっていく。炎司のふにゃふにゃのペニスはぷらぷらと情けなく揺れている。
炎司は貞操帯を着けずとも、アナルでいくら快感を得ても勃起をしなくなっていた。炎司が父として、男として尊厳を失わないように気を付けていても、すでに焦凍の躾は完了に近付いていた。勃起をする回数が随分と減った炎司のペニスは、昔と比べて少しばかりサイズが小さくなっていた。鍛えなければ筋肉が小さくなるように、体の機能というものは、使わなければ退化していく。勃起し、射精をしなければ、ペニスはただの排尿機関に成り下がるのだ。
焦凍は父のペニスを女性器官であるクリトリスと呼んでいた。勃起した父のペニスが自身のペニスより大きかろうと、そう呼ぶことをやめなかった。炎司は抵抗したが、焦凍は炎司に言い聞かせるようにそう呼び続けた。炎司に貞操帯を着け、徐々に勃起をする回数が減り、陰茎が小さくなっていくと、炎司はだんだんと焦凍のいうことが事実になっていくような気がした。特に、炎司は挿入時にそれを強く感じていた。焦凍のペニスに啼かされ、アナルだけで快感に達すると、自分がまた一つ男を失っていくような気がした。
そんな恐怖にさいなまれながら、炎司は焦凍からのセックスを拒むことはしなかった。どれほど自分が男としての機能を失おうとも、息子からの期待に応えることで父としての機能を果たせると思ったのだ。
焦凍は徐々に腰の律動を早めると、炎司に対する暴言は減っていた。自分のペニスが擦れる気持ち良さに没頭しているのだ。炎司は自分のアナルが息子を喜ばせていることが嬉しくて、自然に笑みが零れた。炎司はへらへらと笑いながら、息子にアナルを掘られることを喜んだ。炎司にはペニスとアナルが擦れるぱちゅぱちゅとした音が祝福の拍手に聴こえた。

「あっ、あっ、しょうと、しょうとっ」

自身のアナルが一際大きく押し広げられると、炎司は息子のペニスが更に膨らんでいるのだと思った。父のアナルが気持ち良くて、息子はあと少しで達するのだ。息子の為に鍛えたアナルが結果を出していると思うとさらなる喜びがこみ上げて、炎司は愛しさのあまりに息子の名前を呼んだ。それは炎司にとって爽やかな親子の愛であったが、焦凍にとってみればただの喘ぎ声に過ぎなかった。はあはあと乱れる呼吸の合間に、裏返りながら男の名前を呼ぶ姿は、快楽に溺れたふしだらな姿でしかなかった。
父から男を奪うことで尊厳を踏みにじろうとした焦凍にとって、それは願ってもない姿であった。しかしいざ、男のペニスに溺れる父の姿を見ると、焦凍は苛立ってしょうがなかった。それは父を失った苛立ちではない。炎司から男を奪い、尊厳を踏みにじり、哀れな姿にするつもりが、ペニスの快感に酔いしれ、喘ぎながら男の名前を呼ぶその姿は、男を失ったことを受け入れ、楽しんでいるように見えたのだ。

「名前を呼ぶなって言ってんだろっ」

焦凍は父の尻を叩き、叱りつけた。炎司はすまない、すまないと何度も謝るが、その声もアンアンと喘ぐ合間で、到底謝罪の色は見えなかった。
焦凍はますます苛立ち、黙れ、と脅す様に低い声で呟くと、父の尻を高く持ち上げ、バンバンと叩きつけるようにペニスを突き立てた。

「あぁっ、はぁっ、……しょうと、しょうとっ」
「黙れっ!」

息子に怒られても言いつけを守れない炎司は、自分の不出来を悔やんだ。我慢しようと思っても、直腸の奥まで突き上げられると喘ぎ声が止まらない。努力して作り上げた炎司のアナルは、日々の積み重ねをもって立派な性器になっていた。何度も往復するペニスが気持ち良くて、炎司の体から甘く痺れていく。それでも、一つくらいは言いつけを守り切ろうと、息子がよく見えるように炎司は尻の穴を広げ続けた。

「っとぉ、はぁっ、アっ、だめだっ、ダメだっ、しょうとっ、しょうとッッ」

息子のペニスにじっと耐えていた炎司は、突然首をぶんぶんと左右に振り始めると、情けない声でぐずり始めた。焦凍は出せよ、と冷たく返すだけで、腰の動きを止めたりはしない。

「ダメだっ……しょうとっ、でるっ……でるッ」
「早く出せよ」

炎司の縮こまった背中がさらに丸くなったと思うと、炎司の小さなペニスからしょろしょろと透明な液体が零れた。

「ああ゛っ……あっ……はぁ……」

出すまいと粘っていた炎司だったが、一度溢れたものは止まらなかった。炎司は諦めたように気の抜けた声を出しながら、小出しにしていた液体を失禁するように垂れ流し始めた。焦凍のピストン運動は続けられていて、前立腺を押し上げられる度に炎司のペニスからは液体がぴゅるっ、ぴゅるっと零れていた。
射精ではなく、潮を噴くたび、炎司は自分の体が作り変えられていることを実感し、無力感を覚えた。焦凍の想いに応えたい気持ちはあるものの、変化していく自分の体が受け入れられなかった。しかし、炎司にはどうしたらいいか分からなかった。
見るからに気を落とす父の姿を見て満足した焦凍は、父の背中に重なるように体を乗せた。腰を掴んでいた手はぐるりと巻きつけるようにして前方に回し、焦凍は自分の体を固定させる。焦凍は炎司の背中に覆い被さると、動物の交尾のように腰だけを激しく動かした。パコパコと一方的にペニスの出し入れをすると、焦凍はそのまま父の直腸に射精した。炎司のアナルは吐き出された精液を飲み干す様にうねり、焦凍のペニスを搾り取るように絡みついた。炎司のアナルはきゅうきゅうと締め付け、息子のペニスから一滴残らず精液を吸い尽くすと、ようやく焦凍は父のアナルからペニスを引き抜いた。
炎司は焦凍がペニスを引き抜いた後も尻の穴を広げ続けた。焦凍から許可が下りるまでは言いつけを守らなくてはいけない。閉じることなく口を開けた炎司のアナルはヒクついて、肉壁は美味しい食事を味わう舌のようにうねっていた。うねる肉壁が焦凍の吐き出した精液まで零しそうになると、炎司は慌ててアナルに力を込める。折角息子が出してくれた精液を吐き出さないようにアナルを窄ませるが、広がって閉じきらない穴からトロリと白濁の液体が零れる落ちる。炎司は慌てて指で掬い取り、自身のアナルに押し込んだ。焦凍はその一部始終を黙って見つめていた。

「ユルい穴だな」

焦凍は汚らしいものをみるような目で父の肛門を一瞥すると、炎司が用意したグロテクスなバイブで栓をした。
蓋しとけよ。焦凍がそういうと、炎司はわかった、と言って緩んだアナルを精一杯締め付けた。

2020/02/09