満月の夜に
DBで最初に書いた話です。いろいろ多めに見てください。
付き合ってない二人が満月のせいでアレコレしてエッチなことする話です。
* * *
やけに強い光が二人を包んだ。ベジータは手合わせ止め、焦るように光の方向に振り返る。ベジータの不安は的中し、額にはじわりと汗を掻いた。今宵は満月だった。
「帰るぞ」
ベジータは慌てて家の方向に動きだす。しかし悟空はどうした?と焦るベジータに疑問を投げかけるだけだった。
「馬鹿め。満月が出てるだろう」
「尻尾はねぇんだから大丈夫じゃねえか」
悟空がそういうと、ベジータはさらに強い口調でバァカ!と罵声を浴びせた。
「きさまもサイヤ人なら分かるだろう!」
ベジータが額に怒りの筋を立てながらいう。しかし悟空はそれでも何がだ?と言ってその場から動こうとしなかった。
その内、ベジータはくそったれ!と言って両手で身を抱え始めた。はあはあと息を切らせはじめ、徐々に頬が赤く染まっていく。悟空は何が起きているのだろうと困惑していると、ドクンと大きく自身の心臓が鳴り、急に体が熱くなった。
「なんなんだこりゃ!?」
「だから言っただろう!!」
二人は力が抜けて行き、ゆっくりとその身を地上へと降ろしていった。悟空の体はさらに熱くなっていき、それは特に下半身へと集中していた。むずむずするような感覚が強く、悟空はその感覚に戸惑った。悟空は慣れない感覚の理由を教えろというが、ベジータはうるさいと言って話そうとはしなかった。
ベジータも悟空と同じく、この不思議な感覚によって力が入っていないようで、苦しそうにしながらもその場で動けないでいた。
悟空はその間もしつこく理由を問いただすと、そのしつこさに根負けし、ベジータは怒鳴りつけながら理由を説明し始めた。
尻尾がなくなっても、大猿になって身を守るという生存本能は消えないようで、満月の夜になると、その生存本能から性欲が異常に上がるらしい。その強い本能は物理的に体に作用し、こうしてまともに体が動かせなくなるほどだという。
ベジータはそこまで説明し、きさまのせいだ!とまた激しく怒鳴った。きさまがさっさと瞬間移動でも使ってこの場から移動していれば。そう言いかけたあたりでまたハアハアと息を切らせる。
「そんなこといってもよぉ……」
悟空もへなへなになりながら言葉を返す。
うるさい!と怒鳴ったベジータの声は、先ほどより力をなくしていた。怒鳴ることもできないほど力が入らないようだった。
ベジータは舌打ちをすると、苛立ちながらゆっくりと戦闘服を脱ぎ始めた。
「おめぇ何やってんだ!?」
ベジータは射精して体を落ち着けようというらしい。自分のプライベートな部分を悟空の前で晒すことは恥であったが、そういっていられる状況ではなかった。
ベジータはすっかり勃起した自身の陰茎を手に取ると、素早く上下に動かした。先走りが溢れるほど出ていて、自分の身体だというのに抑制できないことにベジータはますます苛立った。
悟空はその様を呆然と見ていた。手淫に集中するベジータの姿は、戦う時とは違った雄としての逞しさがあった。何もしていない悟空の体は一向に治まる様子はなかったが、性的なことに不慣れな悟空には堂々と手淫を披露するなどということはできなかった。
悟空がぼんやりと眺めている内にベジータは射精した。息を切らせながら白い精液を吐き出すのは生粋のサイヤ人も変わらないらしい。
たかが一回射精するだけでベジータは随分と疲れを感じていた。体が重くなったような感覚が付きまとう。それにも関わらず、下半身の熱は一向に治まる様子がなかった。やはり満月の作用は特別なもののようで、ベジータはくそったれ、とまた言葉を荒げた。
悟空はイラつくベジータを見て、体が治まりつかないのだと思った。どうにかしたいと思いながら、満月の夜にこのようなことが起きることを、ついさきほどまで知らなかった悟空には、いい対処法など浮かぶはずはなかった。
ベジータは俯いていた顔を上げると、ギラリと悟空を睨んだ。そしてきさまが責任を取れ、と低い声で呟くと、ゆっくりと悟空に近付いて行った。
「なっ、なんだよっ?」
「少しは黙ってろ……」
心底怒りに満ちているようで、ベジータは眉間の皺をさらに深く刻んで言った。
ベジータは再び勃起した自身を悟空の目の前に見せると、動揺して言葉にならない悟空の口を塞ぐようにそれを突っ込んだ。
「んんぅっ」
悟空は苦しそうな声を上げたが、ベジータは構わず腰を動かした。悟空の頭を押さえつけながら、何度も何度も腰をピストン運動させる。
「んぅっん゛っん゛っ」
無理矢理フェラをさせられ、苦しそうにこもった声を上げながらも、体に力が入らない悟空は振り払うこともできず、ベジータのされるがままになった。喉の奥までベジータの陰茎が届き、ひどい嘔吐感で放して欲しかった悟空は、苦し紛れにベジータの足をとんとんと叩いた。んー、んー、と言葉にならない声を上げて訴えるも、ベジータは一切気付いていないようで、そのままベジータは悟空の咥内で射精した。
「っはぁ、ハァツ、ハァッ……」
喉の奥にベジータの精液が張り付いて、その苦しさに何度も悟空は咳き込んだ。口の中には苦みとどろりとした液体でいっぱいになっていて、悟空はこれが全部ベジータの精液なんだと思った。
射精したあと、ベジータは崩れるように地面に座り込んだ。悟空と同じくらいはあはあと息を乱していて、苦しいのはオラなのに、と悟空はなんだかズルいような気持ちになった。ちらりとベジータの股間を覗くと、これで二度目の射精になるが、また少しずつ形を取りもどしているようで、全然萎える気配はなかった。これがサイヤ人の生存本能の強さなのかと、悟空はあらためて驚いた。
悟空の股間も、もうこれ以上ないほど張り詰めているのは分かっていた。今すぐ吐き出したいという気持ちはあったが、ベジータに見られるのが恥ずかしいという気持ちが勝っていた。ベジータにされたイラマチオは苦しかったが、さっさと吐き出してベジータがこの場を離れてくれれば、自分もこっそりと手淫をして楽になれるのにという気持ちもあった。しかし、ベジータの様子を見ていると、そんな簡単な話ではなかった。悟空は残念に思いながら、これ以上むらむらとした気持ちを我慢できる気がしなかった。
悟空はベジータの次の行動の様子を窺っていると、顔色の悪そうな顔をしたベジータが、少し悩む様に間を置いたあと、股を開けと言った。悟空はその言葉を理解できず、聞き間違いだと思って黙っていた。
「股を開けといってるんだ」
ベジータはゆっくり悟空に近付くと、座って動く様子のない悟空を地面に押し倒した。
「へぇっ?!」
「オレだって……なんでカカロットなんかと……」
悔しそうな表情を見せながら、ベジータは悟空の道着を脱がせていく。
「なにすんだよぉ!?」
「こうするしかないだろ!」
ベジータにされるまま全て脱がされると、悟空の張り詰めていた陰茎も露わになった。我慢に我慢を重ねた陰茎は、筋が浮くほど固く勃起していて、先走りの量も尋常ではなかった。ローションでも塗っているのではないかと思うほどどろどろに濡れていて、その先走りは尻の方まで垂れているようだった。
我慢強いじゃないか、と感心するようにベジータはいう。あまり褒められている気はしなかったが、そ、そうかぁ?と場を和ませるように悟空は言葉を返した。
しかしこれなら問題ない、とベジータは止める様子はなく、悟空の両足の間に自身の場所をとると、悟空の足を持って左右に開かせた。そして何かを確認するように、ふぅん、とベジータが言葉を漏らすと、持っていた悟空の両足を曲げて、太ももがつくように悟空の体に押し付けた。子供がおむつを変えるような、そんな恥ずかしい格好をさせられて、悟空の顔は真っ赤になった。なにをするのかと再びベジータに尋ねるが、ベジータはその問いに何も答えなかった。
ベジータは更に悟空に近付く。マウントポジションを取る時に近い状態になったが、いまから殴り合いが始まるわけではないことは悟空も分かっていた。それでも、この状態のその先を、ベジータ相手に想像するには、あまりにも現実離れして思えた。
ベジータは眉間に皺をよせたままだったが、悟空を罵倒するような怒りに満ちた顔ではなくなっていた。先ほどまで怒鳴っていたのに、途端に静かになるものだから、悟空もなんとなく騒ぎたてられなくなっていた。体や股間に集まる熱も、いまだ解消されていない。そんな状況の中、悟空はベジータがすることを黙って待ってみていた。
ベジータは自身の陰茎を持って支えると、悟空の尻の奥のつぼみに合わせるようにぴたりと当てた。ベジータの陰茎は、悟空の唾液に塗れ、どろどろに濡れている。悟空の尻の奥も、悟空自身の先走りによって、てかてかと光るくらいに濡れていた。
ベジータ自身も、男相手にセックスをすることは初めてだった。女と違い、よく解さなければできないということは知っていたが、悟空相手にそんなことをする気にはなれなかった。多少無茶をしても大丈夫だという悟空の体の強さを考え、ベジータは悟空の尻に当てた自身の陰茎をそのままぐっと押し込んだ。
「いっ」
悟空はベジータが腰を進めた瞬間、痛みで声を上げた。辛いのだろうということは分かったが、ベジータは無視してさらに腰を押し当てる。
「い゛い゛い゛っ」
悟空の悲鳴は更に上がる。ベジータ自身も、悟空の狭い中に陰茎を押し込むのはかなり痛かった。潰されてしまいそうなほど強く締め付けられたが、それくらいしないと今の状況は打破できないような気もした。
ベジータが自身の陰茎をすべて悟空の中に収めると、二人は暫くその状態で息を整えた。お互い繋がった場所に痛みはあったが、徐々に体が慣れてくる。悟空のそこはベジータの大きさに合わせて広がると、ベジータの感じる痛みも少しずつ減っていった。
悟空の体がベジータに馴染んでくると、悟空の呼吸に合わせて繋がった場所がベジータの陰茎をきゅうきゅうと締め付けた。はじめは痛いだけだったそれも、ゆるんだり、締めつけたりを繰り返されると、ベジータは次第に快感を感じるようになった。悟空はすっかり息を落ち着けたようなので、頃合いと判断したベジータは、悟空の足を抱えて腰を動かしはじめた。ゆっくりと引き抜き、再び挿入すると、悲鳴しかあげていなかった悟空が、湿度のある息を吐いた。圧迫感で苦しそうではあるが、痛みというわけではないようだった。
ベジータは何度かピストン運動をし、徐々にスピードを上げていく。悟空は腰を打ち付けられるたび、はぁはぁと息を吐きだした。
「あっ、」
悟空は突然色のついた声をあげた。表情も切なそうに眉を寄せている。
ベジータはゆっくりと腰を引き抜いて、また同じような角度で腰を打ち付けた。
すると悟空は先ほどより更に大きな声で艶めいた声を上げた。どうやら気持ちの良いところを当てたようだった。
「あっ、あっ、あっ、あっ、」
後ろで感じる感覚を掴んだのか、それから悟空はベジータに腰を打ちつけられる度に色のついた声を上げた。ベジータの腰のスピードが上がると、それに合わせて悟空の声も途切れる。また、ベジータがゆっくりと中から陰茎を引き抜くと、悟空はもどかしそうな声を上げた。悟空の陰茎は、ベジータに奥を突かれるたび、触ってもいないのにぴゅっぴゅっと少しずつ精液が漏れるのだった。
繋がった場所はすっかり広がり、ベジータの陰茎を軽々と飲み込む。動きやすくなったベジータは、さらに激しく腰を打ち付けた。すぐに射精して終わらせようと、悟空の体を潰す様に背中を丸め、より腰を動かしやすい体勢にする。自分勝手に乱暴に打ち付ければ、悟空の声も激しさを増した。しかしいくら激しく腰を打ち付けても、悟空はもう痛みを感じることはないようだった。
情けないほど淫らな声を上げる悟空にベジータはなんだかイライラした。その怒りをぶつけるように、さらに荒っぽく腰を動かすが、余計に悟空の声が色めくだけだった。悟空は顔を赤くしながら、焦点の定まらない目をしていた。ベジータに与えられる快感に身を委ね、淫らな声を上げ続けるだけの孔になり果てていた。
ベジータはなぜかそれが気に入らなかった。気に入らないが、この行為をやめる気にもなれなかった。ベジータの中の欲が治まるどころか、激しさを増すばかりだったからだ。
「っはぁ……ああっ、はぁっ……イいっ、っはぁ、あぁ、」
体を近付けたせいで悟空の喘ぎ声がますますベジータの耳についた。くそ、と心の中で悪態をつくと、ベジータは思い切り腰を打ち付けた直後、悟空の中で射精した。悟空の奥にどくどくと精液を流し込むと、ベジータはゆっくりと悟空の中から陰茎を引き抜いた。繋がっていた場所はぱっくりと大きく開き、悟空の呼吸に合わせて収縮する。
悟空の陰茎は少しだけ精液を漏らしながらも、完全な射精には至らなかったので、いまだ固く勃起したままだった。力なく投げ出された体に不釣り合いなほど雄々しい象徴に、ベジータは複雑な思いを抱く。見てはいけないものを見ているような、そんな今更なことを思った。
しばらくすると収縮する悟空の孔から、どろりと液体が溢れ出した。ベジータが中で吐き出した精液が、少し漏れ出てきた様だった。
ベジータはその様子を見て、また体が熱くなった。ぞくぞくと背筋に寒気のようなものを感じながら、生存本能が下半身に集まっていく。ふと空を見上げると、満月は強い光で輝いたまま、まだ夜は明けそうになかった。
ベジータは放心状態で寝転がる悟空の股の間に再び入り込むと、躊躇なく再び自身の陰茎を挿入した。悟空は嫌がるどころか、待ってましたと言わんばかりに切ない声をあげた。悟空の娼婦のような声に苛立ち、ベジータは最初から激しく腰を打ち付ける。しかしその怒りをぶつけたことは逆効果で、悟空の声はさらに激しくなっただけだった。男に犯されながら、恥ずかしげもなく喘ぐ悟空を、ベジータは苛立ちながらもつよい興奮を覚えていた。悟空を屈服させている満足感なのか、満月のせいか。理由はよく分からなかったが、悟空を見て熱を上げてしまう自分はベジータにとって許せるものではなかった。しかしそう思うのに、強い欲情が自身を支配していった。
へろへろになりながらも喘ぐ悟空の口を、ベジータは自らの口で塞いだ。これ以上悟空の喘ぎ声を聞いていられなかった。黙らせるつもりで塞いだ唇は、なぜか深く重なり合った。自然と舌を絡ませ合い、情熱的な口づけになっていた。これではまるで恋人のようではないかと思ったが、唇を放してしまえばまた悟空の淫らな声を聞くことになるので、ベジータはなかなか唇を放せないでいた。
ベジータは唇を重ねながら、激しく腰を動かした。ベジータの腰の動きに押され、悟空の体が押し上げられる。唇が離れてしまいそうになるのを、ベジータは押さえつけながら重ね続けた。口の中は唾液でねっとりと濡れそぼり、悟空の舌はベジータの咥内を犯していた。
悟空はベジータを離さないように、いつ間にか両手をベジータの首に回して抱きしめていた。ベジータに与えられる快感は、今まで自分が味わってきた快感とは違うものだったが、それでもこの異常に高まった性欲を満たすものに変わりはなかった。ベジータに奥を擦られるたび、圧迫されて苦しいのに、気持ち良さで性欲が満たされ、楽になっていく感覚もあった。悟空はいつの間にかもっとして欲しいと思うようになっていて、ベジータの律動を求めるようになっていた。
悟空は唇を重ねながらも、ベジータが腰を打ち付けるたびに籠った声を上げた。唇を塞いだところでこの耳につく声からベジータが逃げられることはなかった。
ベジータは一度唇を放すと、これをどうにかしろ、と悟空を見下ろしながら言った。悟空はぼんやりとベジータの顔を見上げ、顔が近ぇなあ、と思った。
「聞いてるのか。終わらんだろう」
ベジータは再度、口調を強めていう。
「……なにがだ?」
理解していない悟空に、ベジータはち、と舌打ちをした。
悟空がベジータの視線の先を見ると、それがどうやら自身の陰茎を差しているのだと気が付いた。ベジータはせめて悟空が先に治まれば、この状況を終わらせることができるかもしれないと思ったのだ。
ベジータのいうことも一理ある。悟空はわかった、と返事をすると、自身の陰茎に手を伸ばした。ゆっくりと自らの手で包むと、それがいつも以上に熱を持っていること感じた。軽く上下に擦るだけで、体が痺れるくらいの快感が走った。一度扱いてしまえば、その手を止めることはできなかった。何度も何度も手を上下させ、悟空は陰茎を擦ることに夢中になった。
ベジータは自身の身体の下で行われるその行為を、やれ、などというべきではなかったと思った。悟空が自分の性器によって快感を得るたびに、ベジータと繋がった場所を無意識に締め付けるのだ。きゅうきゅうと収縮すると、ベジータはたまらないほど気持ち良くなって、同時にひどく情けないような気分になった。
ベジータは止まっていた腰の律動を始めた。余計なことを考えなくて済むほど、快感に狂ってしまった方が楽に思えた。
「ああっ、いいっ、いいいいっっ」
自身の陰茎を擦りながら後ろを突かれると、悟空は今まで以上に強い快感に襲われた。一瞬にして気が狂ってしまいそうになるほど強い刺激に、動かしていた手が咄嗟に止まった。
ベジータは目ざとく気付き、やめるなと注意するが、無理だといって悟空は拒否した。
「あっ、だめだってっ、あ、ああ、っぁああ」
ベジータは抵抗する悟空に苛立ちながら、仕方なしに悟空の陰茎を掴むと、激しく上下に擦りはじめた。
「っめぇええっ、やっ、ああっ、あああっ」
悟空は気持ち良さで頭がおかしくなりそうだった。ベジータに尻の奥を突かれながら陰茎を刺激されると、気持ち良くて苦しくて、目から涙が溢れてきた。波を流すほどの気持ち良さに、悟空は咄嗟に顔を隠した。さんざん晒した痴態以上に、自分を見失ってしまうことは目に見えていて、せめて顔だけでも見られたくなかった。
ベジータは悟空の乱れる様を見て、射精が近いのだと思った。悟空を追い詰めるように、手や腰の動きをさらに激しくする。
「あっ、べじ、っった、ア、っく、イく、イっちまう、」
「さっさとイけ」
悟空はあ、あああ、と悲鳴にも似た声を上げながら射精した。我慢し続けたそれは、勢いよく飛び出して悟空の胸のあたりまで飛び散った。白く粘りの強い精液が、悟空の体を満遍なく汚した。
よく我慢したな、とベジータは鼻で笑うと、悟空の陰茎から手を放した。徐々に固さを失う悟空の陰茎が、ぐたりと投げ出される。
ベジータは悟空の両足をしっかりと抱えると、自身も終わり迎える為に思い切り腰を打ち付けた。二度、三度と回数を重ね、悟空はずん、ずんと再び奥を暴かれる。
「あっ、だめだ、っぁあ、あ、」
悟空は力の抜けた声でうわ言のようにいう。ベジータは構わず腰を動かし続けた。
「でるっ、あ、っあ、はぁあっ、や、っだ、あ、」
「ふん、勝手にだせばいい」
「ちげっ、あっ、あっ、ヘンっ、ヘンなのがっ、あっ、アッ、」
悟空はベジータの動きを止めようと手を伸ばしたが、力のないその手は何の意味もなさなかった。いやだという悟空を無視して腰を動かし続けると、悟空は自分の股間に手を伸ばした。結局射精欲には勝てないのだと思って、情けない姿にベジータがまた鼻で笑うと、扱く為に手を伸ばしたのではなく、悟空は隠すように陰茎の先端を包んでいた。何をしているのかと思いながら見ていると、あぁぁ……と力が抜けていくような間抜けな声を上げて、悟空は精液ではない透明な液体を陰茎から噴出させた。
「うぅ……うう……」
悟空は片手で顔を隠しながら、陰茎から透明な液体を噴出し続けた。それは小便というにはあまりにも透明だった。ベジータが腰を打ち付けると、ぴゅっと押し出されたように悟空はまた透明の液体を吐き出した。
悟空は恥ずかしそうに顔を隠しながら、ベジータに奥を突かれるたびにぴゅっ、ぴゅっと潮をふいた。我慢したくても生理現象のように抑えが効かない下半身に、悟空はようやくベジータがなぜこの満月をあれほど警戒していたのかを理解した。どれほど抑えようとしても、体はいうことを効かないのだ。ベジータに奥を突かれれば、嫌になるくらい体が感じていた。過敏になった体は、下半身だけでなく、胸の乳房にも伝染していた。乳首がむずむずするような気持ちがずっと続いていて、今にもその欲に負け、刺激してしまいたいような気持ちになった。はじめはこの熱を落ち着かせるための作業だったはずが、気付けば自ら快感を求める為に動き始めていることに悟空は心底嫌になった。しかし嫌になっても体の抑えはきかなくて、悟空は虚しさで余計に涙を流した。
ベジータは快感に溺れていく悟空を見てむず痒い気持ちになった。切なげに声を上げる悟空にひどく欲情していたのだ。自分の体の下で、徐々に快感で狂っていく悟空に、ベジータは興奮してならなかった。
ベジータは自分のこのもやもやとした思いもまた、満月のせいなのだろうと思った。苛立ちも、悔しさも、もうどうでもよくなっていた。満月の力には敵いようがないのだ。そう思えば、ベジータは少し気が楽になった。
悟空の両足を再びしっかりと抱えると、ベジータはぐっと体を近付けた。自身の絶頂はもう間もなくだった。ピストン運動ののち、ベジータは再度悟空の中に射精した。種づけするように奥まで流し込むと、ゆっくりと悟空の中から引き抜いて、体を離した。
悟空の体は自分の体液とベジータの体液で体中がどろどろに濡れていた。白く濁った精液が、ゆっくりと悟空とベジータが繋がっていた場所から流れ出す。とろとろと垂れ続ける精液が、二人の情事の激しさを物語っていた。
呼吸するたびに腹が上下する悟空を、ベジータは肩で息をしながら眺めた。そしてふと、自分と悟空にできる影が、随分弱くなっていることに気が付いた。
はっとして空を見上げると、あれほど強く輝いていた月が、雲に隠されて光を失っていた。月が隠れたのはいつからだ?ベジータはぐっと唾をのみ込んだ。雲の流れから、月が隠れたのは随分前のことだと推測された。ベジータと悟空が体を繋げている最中に、月は徐々に隠れていったことだろう。
ベジータはぞわり、と背中に脂汗を掻いた。悟空につよい欲情を認めた、あの気持ちは月のせいではなかったのだ。
悟空はぼんやりとしていて、月の状況については何も気付いていないようだった。ベジータは額に滲む汗を拭いながら、このことを悟空に気付かれてはいけないと思った。
2019/01/14