堕落の部屋


小スカあり。
おとうさんごっこからの何年後かの飯空。といっても、これだけでも十分読める話。
続編というにはあんまり話繋がってないので……。
飯空ってアブノーマルな話ばかり書いてしまうねっていつも思う。

失禁きっかけでお互い目覚めて歪んでしまった飯空です。


*   *   *


広々とした部屋に大きなベッドが一つ。ソファーにテーブル、部屋の隅には衣類を掛けるハンガーラック。風呂も広く、シャンプーやボディーソープも多数揃えているホテルの部屋には、窓がない。
防音のその部屋に入ると、外界の音はすべて遮断される。テレビはあるが、時計はデジタル表示の小さなものが一つ置かれているだけだった。時間の感覚のないこのホテルに入ると、悟飯は幼い頃に入った精神と時の部屋に似ているといつも思う。
父とラブホテルに行くようになったのは、悟飯が実家を出てからだ。曖昧に触りあうだけだった関係が一気に進み始めたのも同じ時期である。
悟飯は父とセックスをする時、ラブホテルでするのが好きだった。父が自分の勢いに流され、なし崩し的にセックスしたわけではなく、セックスをするために会っているという事実に興奮する。
時刻は三時。一度体を重ねた二人は、疲れで睡眠をとっていた。それから一時間ほど経った頃だろうか。悟飯は薄暗い部屋の中に浮かぶように見えるデジタル時計を見つめている。
隣にいる父はまだ眠りの中で、大きな枕に顔を潰すように寝ていた。悟飯は父の眠る姿を見ながら、その若々しさにいつも驚いている。子供のように可愛らしい寝顔を見せる男が、自分の実の父親なんて、悟飯は年をとる度に不思議な気持ちになる。
悟飯にとって父は幼い頃からの憧れであるが、性的な欲を覚えたのも同じ頃である。悟飯は子供の頃に見た夢がずっと忘れられないでいた。それは父とごっこ遊びをしている中、父の排泄を大人ぶった悟飯が教えてあげる夢だった。自分にとってヒーローであった父が、己の手の中で頬を赤らめ、恥ずかしがる姿というのは、悟飯にとってこれ以上ないほどの衝撃を与えた。以降、悟飯はたびたびその父の姿を思い出しては、自慰に耽った。元気で溌剌とした父が、弱々しく俯く姿というのは、とても可哀そうで、同時にひどく興奮したものだった。
悟飯が懐かしい思い出に浸っていると、息子の熱視線が原因か、悟空がゆっくりと目を開ける。
「起こしましたか?」
悟飯が優しく声を掛けると、悟空は言葉にならない声で相槌を打つ。大きく口を開いてあくびをすると、悟飯と同じく時計を見つめた。ホテルをチェックアウトするにはまだ早い時間だった。
悟空はゆっくり布団をめくると、重たそうに体を起こした。どうしたのかと悟飯が尋ねると、父はトイレに行くのだといって立ち上がる。
父の姿を見ていると、悟飯は何となくベッドから立ち上がった。無言で父の後をついていくと、寝ぼけ眼の悟空が不思議そうな顔をした。
「僕もトイレです」
そうかぁ、と悟空は暢気に返す。悟空の頭はまだ覚醒していなかった。
悟空が用を足そうとトイレのドアを開け、閉めようとすると、後ろについてきた悟飯も同じくトイレに入ろうとしていた。
「ん?」
「どうしました」
「トイレ、一個しかねえぞ」
「いいんです。気にしないでください」
悟飯はそう言って笑うと、父へ排泄を促した。悟飯と共にトイレに行く、いわゆる連れションをしたことは何度もあったが、悟空はなんだか変だと違和感を覚え始めた。次第に覚醒してくる頭で状況を整理すると、悟飯がただ自分の排泄する様子を眺めようというではないか。
あらためて小便姿を見せるとなると、さすがの悟空も羞恥心が湧いてくる。落ち着かねえからといって悟飯を追い出そうとするが、いいからいいからと言って悟飯は全く動こうとしない。
「早くしないと漏れちゃいますよ」
悟飯はそういうと父の腰に手を回した。下着一枚しか穿いてない父からペニスを取り出すのは簡単で、悟飯は手際よく下着を下ろすと、父のペニスを持ち、先端を便器に向けた。
「おめえ! なにすんだよっ」
「父さん、おしっこしたいんでしょう」
悟飯のいうことは間違いないが、この状況ではただの排泄とはいえなかった。
「悟飯っ、変なことすんのやめろよ」
「いいじゃないですか。初めて見るわけでもないし」
我慢してても意味ないですから。悟飯は続けてそういうと、父の排泄を促すようにペニスを触った。先端を指先で優しくこすると、悟空の体がぞわぞわと震える。
「おめぇっ……! やめろって……!」
「もう少しですか?」
悟飯はペニス全体をゆるやかに触る。悟空の下半身がガクッと大きく揺れた。
「あっ、……オラっ……ッう……ンンッ……!」
悟空は大きく身震いをすると、我慢しきれずに尿を漏らした。悟空の小便はじょぼじょぼと便器の水たまりの中に落ちていく。悟空は呆れたように溜息を吐くと、観念したように力を抜いて排泄した。
父を背中から抱きしめ、落ちていく小便を見ながら、悟飯は幼き日の夢を思い出す。フラッュバックした記憶は興奮に変化し、悟飯の体の熱を上げた。湧き上がる欲は悟飯の股間の形を変えて、硬く盛り上がり父の尻に当たった。悟飯は腰を揺らし、ゴリゴリと父の尻に押し付ける。なんで硬くしてんだよ、とまた呆れながら父は言った。
父の小便が終わり、下着でそれを覆う。おしまいだとトイレから出ようとする父の腕を悟飯は掴んだ。
「僕のもしてください」
悟空は小便をするように便座の前に立つと、下着を下ろし、ペニスを取り出した。父は呆れながらも悟飯の望むように背中に立ち、手を回す。幼い子供の小便を手伝うようにペニスを持つが、その手はゆっくりと全体を包み、前後した。ペニスの先端は小便をするように便器に向けられていたが、吐き出すのはおよそ幼児のそれではない。
優しく包んだ悟空の手がゆっくりと動いただけなのに、悟飯のペニスはさらに固く大きくなる。先端から溢れ出るカウパー液が悟空の手を汚すと、前後する手と共に悟飯のペニスが満遍なく濡れていく。悟空の手は滑りがよくなった分だけペニスを扱くスピードが速まって、悟飯のペニスはますます固く、太くなる。
なかなかイカない息子のペニスを見ながら、悟空はむず痒い気持ちになった。悟飯とラブホテルに来る時は、休憩を挟みつつも、そのほとんどの時間は体を重ねている。それなのに、今日はまだ互いに一度しか射精していない。
悟空は甘える息子に呆れながらも、このまま射精してしまうことがもったいないように思えた。自分に挿れてくれたらいいのにと、父としてはしたない欲求まで湧いてくる。
悟空は扱いていた手を止め、後ろから覗き込むように顔を出す。体が密着すると、己の股間が悟飯の体に当たった。その時初めて自分も勃起していることに気が付いて、図らずとも息子にペニスを押し付けた形となる。
ちょうど悟飯と目が合って、悟空は顔を赤くする。父親でありながら、下卑た欲をむき出しにしてしまったことを恥じていた。
だが悟飯はそんな父の姿を喜ばしく思う。父も自分と同じ気持ちなんだと思い、邪気のない子供のようにただ嬉しく思った。
二人はベッドに戻り、覆い隠すだけだった下着を脱ぎ捨てる。互いの性器は立派に勃起し、二人は口づけもそこそこに体を繋げた。
悟飯は父に大きくしてもらったペニスを奥深くまで挿入する。悟空は押し出されるように息を吐き、苦しそうに眉を寄せた。悟飯は挿入した後じっとしていて、父の温もりに包まれる幸せを噛みしめる。強くて、格好良くて、色気のはらむ父の姿は、いくつになっても悟飯の憧れだ。こうして何度体を重ねても夢みたいで、悟飯はいつも初めてのように嬉しくなった。
抱きしめる悟空の体は大きく、でも年を経ることに少しだけ悟飯の体のほうが大きくなった。悟飯は自分の成長を感じるたび、父の強さに近付いたような気がした。厚かましいとも思ったが、悟飯はそう思うことで父を抱くことに自信が持てるのだった。
「父さん、」
悟飯は腰を振るのをやめ、父の体を抱きしめる。さっきはごめんなさい。悟飯はイタズラをした子供のように謝った。
しょうがねえなあ。悟空はいつもそう答える。悟空は息子が可愛くて、どんなことも許してしまうのだ。
あのね。悟飯は自分の顔を隠すように、父の首元に顔を埋める。
「僕、お父さんの夢を見たんだ。ずっと昔のことだけど、今もたまに思い出すんだ」
悟飯は恥ずかしそうにしていた。
どんな夢を見たんだ? 悟空は息子の思い出話に優しく耳を傾ける。
「お父さん、お漏らししちゃうんだ。……変だよね。僕もそう思うんだけど……。僕ね、それを思い出すと変な気分になるんだ。それで、さっきのお父さんが、少し夢と似てて……ごめんなさい」
懺悔をする悟飯をあやすように、悟空は優しく体を撫でる。
悟空の頭には、幼い頃、寝惚けた悟飯とのごっこ遊びが浮かんでいた。あの時のことは悟空もよく覚えている。息子の前で粗相をしてしまった恥ずかしさは今も鮮明だ。
悟空は他人と比べて羞恥心が薄い。裸を見られることも、失敗をすることも大した恥ではない。だが自分を尊敬する息子の前でした粗相というものは、悟空に初めて明確な羞恥心を与えていた。何事も気にせず、前向きな悟空が、今でもあの時のことを忘れずに覚えているほどには、心に引っかかりを作っていた。
悟空は大きく足を開き、排泄器も性器も丸出しにしながら悟飯に体を開く。体のすべてを見られることを恥ずかしく思うのも、その恥ずかしさが嫌じゃないと思うのも、悟飯に対してだけだった。悟飯は父のどんな姿も受け入れ、また悟飯自身も、己のすべてを父に曝け出した。二人はそれが心地よくて、たまらないほど興奮する。
悟飯は欲望のままに腰を振り、射精してもまだ足りなかった。父の恥ずかしいところを見たくて、射精したばかりのペニスがまた大きくなる。
悟空もまた、吐き出された精液がアナルから零れても、もっと欲しいと欲が尽きない。父の恥ずかしい姿を見てほしいと、尻の奥が疼いてしょうがなかった。
デジタル時計は秒針の音もない。日の光も入らず、互いの息遣いだけがする部屋で、二人は堕ちるように溶け合った。

2020/07/30