diary
×RRRの感想。長文。
はあ、何から言ったらいいのか…。まず、ね。RRRは二回目です。一回目はずっと泣いてて、楽しい筈のダンスもずっと泣いてたので、今度はただ楽しむだけをメインにして見に行こうと思って。絶対泣かないを目指して。
ま、結局泣いているんですけど。多少のことは想定の範囲内です。
なんで私がこの映画を見てずっと泣いていたかってことですけど、そもそも、私は映画に詳しくないし、インドに詳しいわけでもないので、この映画がインド映画を認識しながら見る映画としては初めてなんですね。(知らずに過去に見ていたことはあるかもしれませんが、もう覚えてなかったらそれは初めて同じです)
RRRは主人公が二人いる感じなんですけど、この二人が敵同士で、でもお互い知らずにめちゃくちゃ仲良くなるんですよね。だから仲良しシーンがもうずっと悲しいんですよね。この二人、こんなに仲良いのに、後で争うんだよな……って思ったらもうすべて泣けてしまう。そして実際に泣いていた。
さらに、何度か「ワッ!死んだ!!!」って思うシーンが出てくるんですよ。もうダメだ〜〜〜ってなる度に爆泣き。
例えばね、日本映画だったら、この先どうなるっていうのがある程度読める。バッドエンドもあるよな、うんうんってなれる。
これがハリウッドだったら、なんだかんだハピエンだろうなっていうのも読める。
でもインド映画に対する知識がゼロだから、本当にマジでどうなるか一切わからないから本当にヒヤヒヤハラハラだった。
でも超優しい映画なので、仲間側はほぼみんな生きてるし、敵はいい感じに倒れてくれる。やって欲しいことをやってくれるの最高なんだぜ。
さらにいうとね、この映画の先に読めなさは、その映画の長さもあると思うだわ。
ある程度時間が経過すると、このあたりで終わりか…って思う時が来るんだけど、この映画3時間あるので、いつもの映画だったら「あ、終わるな」って思うタイミングで終わらない。あ!まだ続きある!よかった!!!ってなる。
私がこれ死んだわって思ってたのに生きてたんかいってなったシーン
1)冒頭でマッリの母が木で殴られたところ(マッリとの再会シーンで普通にいてびっくりした。絶対死んだと思ってたのに。でもよかったね)
2)毒蛇に噛まれるラーマ(そこらへんにある草で治せるのかよ。しかもラーマの復活早すぎる)
3)豪邸で二人がやりあう時に、ビームがラーマの持っていた三本刃物を奪って胸を刺したところ(直前にラーマがビームの首を取らなかっただけに、ああ、そっちの展開になるのか・・と思ったら全然ラーマは生きてる)
4)ビームが鞭打ちされるところ(鞭で死ぬとかじゃなくて、あそこで絶対殺されると思っていたらそうじゃなかった)
5)ビームを逃がそうとしたことがバレて乗っていた車が爆破し、吹っ飛ばされたラーマが木にぶつかって背中に杭打たれたみたいに刺さったところ(経過した時間的なことも含めてさすがに死んだでしょ、すぎて声が出た)
6)ビームがマッリと共に草原を駆け抜けていき、それをラーマ一人が戦って逃がし、役目を終えて倒れたところ(ああ・・・ってなった。もう警察側にも裏切り者ってバレてるし)
「これ死んだわ」って思うたびに、片割れが死んで、その死を胸に片方が革命をしていくのだなあ、って思ったんだけど、全然死なずに共闘になったあたりで、「あ、これは死なない映画だ」と思いました。
↑の中で、ラーマがビーム逃がしてラーマ死んだ(と、私は思った)ところでマジでこの映画はここで終わりだと思った。
マッリは救出したし、ビームも生きて逃げてるし、ラーマの犠牲によってこの戦いは終わったんだと思って。
でも続くんですねえ。なんだったら本番はこれからといってもいい。激熱バトルが始まるので。
いいところとか、インドの歴史を感じたところとか。
ストーリーはイギリス植民地時代のインド。
植民地にされている側が虐げられていたのはわかりますが、あーそういうことが起こるのか―って思ったのが、言葉の壁。
ビームがヒロインのイギリス人とやりとりする時にお互い言葉がわからなくて、身振り手振りでなんとか伝えようとするシーンに、もどかしさとか切なさとか、その他もろもろを感じた。
この二人のやりとりを繋げるのがラーマなんだよね。これがまた憎い演出だよ・・・。
基本的にはイギリス人ひどい!インド人立ち上がれ!みたいな感じがベースにあるんだけど、私は現代人なので、インド国内だって一つじゃないんだよなあ、っていうのはチラチラ考えたりしていた。
で、それが出たなあって思ったのが、ビームが自分のことをムスリム(イスラム教)ではない、っていうところ。
私が宗教に明るくないせいもあるんだけど、そういうのって大事だし、それであるかないかってのだけで色々区別・差別が生まれたりなんだりがあるんだよなあ、って感じた瞬間でした。
カースト制度(ヒンドゥー教)とかあるしさ。植民地支配から逃れても国としての問題は別にまたあるよなっていう(インドだけに限らないけどね)
これは余談なんだけど、RRRを見た後にインド料理食べようと思って、本格インド料理屋に行った。とても小さな店だし、繁華街から離れていることもあって、インド人の店員二人と私しか店内にいなかった。(のちに来たお客さん3組中2組がインド人だった)
折角だからインド映画見てきたよっていう話をしたいなとか思ってソワついてたら、店員さんに声をかけてもらい、チャンスだと思ってパンフレットを見せた。これきっかけに来たのよと。
そしたら〇〇のほうの映画だね〜って言われた。〇〇は忘れた。
そうか、インドってデカいし言葉も違うから、そういうのあるのか、ってまた思ったのだった。
RRRはボリウッドではなくトリウッドというらしい。ボリウッドに次いで2番目の規模。
ボリウッド→ヒンディー語、ウルドゥー語、ヒンドゥスターニー語。インド・ムンバイのインド映画産業全般の俗称。
トリウッド→テルグ語映画、西ベンガル映画の通称。
南インド映画→カンナダ語、マラヤーラム語、タミル語、トゥル語、テルグ語。
↑トリウッドから始まりボリウッドが抜かしてさらに今は南インド映画が勢いある、みたいな感じらしい。複雑だ。
一旦話は戻して。
ストーリーや歌に込められた祖国を取り返す、矜持は捨てない、っていうところを感じる度に胸が熱くなった。
祖国を取り戻すために必ず全員に銃を持たせると誓って、目的達成のために警察となってイギリス側で地位を上げているラーマが、ビームの歌に胸をうたれた時に、銃以外で武器があることを知った(なんかそんな感じの重要なセリフ)って言ったの、ほんと、ほんと〜〜〜!!!ってなった。だって戦争はよくないので。
民衆の前で屈服させられるのを必死で拒むビームの姿、ほんと激熱。民衆が胸を打たれ、ビームが倒れた瞬間に起きる暴動。そうだよな。立ち上がろうってなるよな・・・ってなった。
武器は銃じゃなくて民衆。そうだよな。人が立ち上がらないとだよな。シンプル暴力だけでも解決しないよな。
そしてラーマもそこで迷いを捨てたのだ。
話は前後するが、イギリス人に褐色人なんかはこんな優雅なステップふめねーだろってディスられるところで、タンゴもフラメンコも踊れないが、お前はナートゥを知ってるのか?っていうシーンはヤバヤバのヤバだったね。
ここすごく明るくていろんな楽しいが詰まっているシーンでもあるんだけど、正直歴史的観点の胸アツのほうが強すぎて泣いてた。でもここは泣いてていいシーンだって二回目見ても思ったのでOKです。
ナートゥを知ってるか?のセリフも熱いんだけど、歌詞も熱いのよね。
Twitterで書いてくれている方がいるので詳細はこちらを参照
→https://twitter.com/sway__sway__/status/1594306403052949504?s=20&t=uidGiSiGIEBmAExG1EAb1g
ん〜どこからいえばいいのか・・・全部いいからなあ・・・
【土煙、母神に捧げる、サンダル履きの大立ち回り、あるいは唐辛子入りの雑穀パン】
インドという国、文化に誇りを持っているのを感じる一説たち
【それは英雄の歌、故郷のダンス、刺激強めのインドの歌、切れ味鋭い野生のダンス】
事実そうである、ということとあえて言っている、のWパンチ。
なぜならおキレイでお高くとまっていて何もかもインド人より価値のあるイギリス人様に喧嘩を売られたので、あなた方からすれば我々は野生ですがなにか。のような皮肉。
【心の震える太鼓〜指がリズムを取り出す歌】
このあたりから、「もうさ、区別・差別・争いとか置いといて、この歌を聞いていれば、自然と心が震えて、それだけで何もかもどうでもよくなるだろ?」とでもいうような、国境を超える歌とダンス
【土煙が舞う歌、湿度と熱気に満ちた】
歌って踊っている最中に舞台はきれいな会場から地面が土の場所へ。
みんなが踊り、土煙が舞い、心が一つになったみたいだ、と感じさせる一幕。
そうして争いがなくなったらいいのにな、みたいなね。
ラーマ、イギリス人側で警察やってるだけあって、都会的な伊達男みたいな感じなのに、よく馬乗っている。
ビームとラーマの二人が出会うところで、ビームのバイクの乗り方格好良いなって思ってたんだけど、この時はまだ、バイクじゃない乗り物としてラーマの乗り物を馬にしたのかなって思っていた。
そしたらラーマ、捕まってからの野性味が半端じゃない、スナイパーとして優秀な銃の使い手なのに、上半身裸でバンバン弓で射抜く。
ビームは田舎者で、でも整備士だからバイク乗りこなす、そのギャップがいいねと思ってたんだけど、イギリス人に恋に落ちるし、結構そういう新しい物や文化に対して大らか(?)なのかもしれない。
この二人のギャップとか対比がいいよね。
話はそれて。
私ははっきりとした顔立ち、濃い顔が好きなので、みんなキレイだ〜って思ってたのしかった。
ビームが虎とバトルする前に、血みたいな謎の液体を頭からかけているシーンがあるんだけど(獣をおびき寄せる為?)彫りが深いので眉から目に入らずに真下に液体が落ちていくのすごくよかったですね。
あと2回見たから気付いたけど、ビームが肉背負っているのを、それで足りるのか??みたいに遠くからラーマたちが見ているシーンがあるんだけど、その肉は捕まえた獣たちの餌だったんですねえ。(そうだよね?)
最初は一人身を隠すことになったラッチュ用の食事かと思った。
インド映画、肉体美、ダンス、歌、アクションってやること多いよ。俳優さんに求められるレベルが高すぎるよ。すごいよ。
そんなこと思ってたらビーム役はダンスに定評があるってあった。なるほど。全員が全員、さすがにこのレベルがあるわけじゃないか。ちょっとホッとした。笑
(2022/12/04/01:40)