〜あらすじ〜

わたしと契約して魔法騎士になってよ!猫のマスコットキャラクターみたいなコトカっていう女の子に選ばれた、ふわふわポニテのひのちゃんとサラツヤストレートのぬいちゃん(犬猿の仲)!コトカはただの可愛い猫だと思ってたら、ちょっとレベルアップしたひのぬいの前に、猫耳猫尻尾をたずさえたかわいい女の子が現れたのであった!!!二人がレベルアップして魔力が上がるほどコトカの魔力も戻って、かけられた猫の呪いを解くことができるってことらしいぞ!〜



「二人が無事魔法騎士になれればわたしももとに戻れに"ゃっ」
「へえ、この耳弱いんだ」

ふわふわー、と楽しそうにわたしの(猫)耳をいじるひの。触られている右耳からじわじわと鳥肌が広がるような感じがして、肩をすくめた。くすぐったいような、何か別の感覚のような。

「んゆ!?」
「どこまでネコなの」

ひのの手に気を取られていたらぬいの指先が突然顎に触れて、猫にするように指で遊ばれる。猫じゃないんだから、いや猫だけど、体は人間だし、と思うのに。ごろごろと鳴り始める喉。

「へえ、喉鳴るんだ」

くつりと笑われて、恥ずかしくて顔が熱くなる。可愛い、と左耳に近付いたらしいぬいの声が近くて、吐息を含んだ声がくすぐったくて耳が動く。

「この耳は素直じゃん、可愛い」
「ちょっと、私のこと置いてけぼりにしないでくれる」

両方の耳同時ぐらいの感覚。敏感な耳に温かいものが触れて、ちゅ、と濡れた音がする。くちびるが触れたのだと理解するが早いかぴん、と尻尾が立つ。その尻尾の先を柔らかく捕まれて、また情けなく悲鳴をあげた。

「モフモフ」
「やだ!ぬい!尻尾やだ!」
「へえ」
「じゃあこっちは?」

ひのがわたしの尻尾の根元を掴んだ瞬間、意味のわからない刺激が体を駆け抜けて、足の力が抜けたわたしはひのにもたれ掛かっていた。

「ひ…っ!?」
「…へえ?」
「そっちのが敏感なんだ?でもそっち触られたらこっちも気持ちよくない?」
「や、やだあっ、っん!」

ひのが根元、ぬいが先を、好き勝手いじり始める。ぞくぞくとした感覚がどんどん体の力をうばっていくのがこわくて、二人を突き飛ばして駆け出して、壁の方まで逃げてそこに背をつけた。

「わたしで遊ぶな!」
「遊んでないよ?」
「ちょっと、抜け駆けすんな」
「そっちこそ」

猫のときは何もなかったのに。むしろ普通猫のときのほうが可愛がられるんじゃないんのか?わたし猫のとき見知らぬ人においでーっていわれたりエサ差し出されたりしたのに。ぐるぐる考えてるうちにふたりが近づいてくる。逃げるべきだけど背中を向けると捕まったときがこわい。後ろからなにをされるのかが怖い。

手のひらを見せつけるようにふたりに突き出す。申し訳程度の防御は簡単に破られて、右手はぬいに掴まれて、腕を辿って首をなでられる。左手はひのの指が絡んで、自然な動作で距離を詰められる。ああもうだめだ、と目をつむったら、両頬にあたたかい感触。え、とすぐに目を開けて、ふたりがわたしの頬にき、き、ちゅうをしたのを理解した

「!?お、女の子がなに考えてるの!?」
「関係ないでしょ」
「だってかわいいから」

はたしてわたしは無事、猫の呪いを解くことができるのだろうか。正直自信がなくなってきました。