夜道
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泣く子も黙る丑三つ時。
軽い不眠症になった数週間前から、夜の散歩が日課になった。

「にゃああんっ。たろ……っっ」

可愛いミケも嬉しそうだ。

「タロウじゃないだろ。ご主人様だ」
「ご主人、さま?」
「礼儀のなってない駄猫にはお仕置きだなあ」
「んにゃぁぁぁぁっっ!?」

可愛いミケのケツには二本の尻尾。
一本は気持ち良さげにゆらゆらと揺れていて、ケツの上からにょっきり生えている。
もう一本はブルブル小刻みに振動していて、だらし無く垂れたそれには生体反応がない。
生体反応がないほうの秘密のスイッチのレバーを上げてやれば、可愛くにゃんにゃん泣きだした。

「もうぶるぶるや……っっ」
「ああ、ごめんごめん。ウィンウィンが良かったか」
「ふぎゃぁぁぁぁっっ!?」

バイブ(振動)からスイング(回転)にスイッチを切り替えてやれば、猫らしからぬ鳴き声が上がった。
びくんびくんと小刻みに震えていたミケが、へたりと道端にへたれ込む。

「んにゃぁぁぁっっ!!うぃんうぃんもやぁ……っっ」

頬をアスファルトの地面に擦り付けて、四つん這いの基本ポーズでケツを高く上げている。
生体反応があるほうをぶんぶん振っているのは、気持ちがいい証拠だ。

「仕方ない、スイッチ切るか」
「……にゃっ?」
「それとももう抜いちまう?」

あまりにもやだやだ煩いから、ちょっとだけ意地悪をしてそう聞いてみる。

「だってブルブルもウィンウィンも嫌なんだろ?」
「……あ」

興奮してピンと立っていたミケの耳が、意気消沈したようにしゅんと垂れた。
ミケはもともと垂れ耳の品種を改良した獣人(ペット)だけど、嬉しい時や楽しい時には立てているのだ。

すると、涙で潤んだ目をキョロキョロさせて、

「……スイッチ切るのも抜くのもや」

小さな声で本音を漏らした。

「くくっ、仕方ないやつ。んじゃ、選ばせてやるよ」
「?」
「ウィンウィンとブルブル、どっちがいい?」

へたれた体を起こし、再びピンと立った耳に息を吹き掛けながら言うと、ミケは期待に体を震わせる。

「ほら。ちゃんと言えたらご褒美やるから。どっちがいいか言ってみ?」
「……っっ」
「言えない?」
「え、にゃ、」
「……はあ、言えないなら仕方ない。抜いちまうか」
「!!やっ!り、両方っ!どっちもいいのっ」
「ぶはっ」

言うと思った。
そんな可愛くてエッチなミケのために、この特注品の尻尾にはもう一つ秘密のスイッチがある。

「はにゃぁぁぁっっ!!」

そのスイッチを入れてパワーのレバーを上げた途端、ミケは俺の胸にしがみついて来た。


「はにゃぁぁんんっっ」
「ふはっ。なあミケ。ケツ気持ちいい?」
「やっ。やだ、気持ちいくな……っ」
「じゃあ抜く?」
「やっ。だめ……にゃはぁんん、そ、そこぉっ」
「新しいしっぽ、そんなに気に入ったんだ?」
「やっ、やだぁ、やだ、やだぁっ」
「……チッ。やだやだうるせえな。今度やだっつったら抜いちまうからな」
「やっ……!じゃ、ないから抜いちゃ、や、だぁっっ」
「ぶはっ」

結局、やだって言っちまってんじゃねえか。
まあ、気持ちがいいなら何よりだ。

ミケの玩具は、ネコ科の獣人専門グッズを扱う『ねこじゃらし社』の大人の玩具シリーズ開発部に特注していて、サイズから触感、素材や機能もミケが一番気持ちいいように作られている。
三つ目の秘密のスイッチは振動と回転が一度に襲って来るスグレモノで、ケツん中でブルブル震えながら、いいトコをぐりんぐりん抉(えぐ)ってくれる。
回転が止まっても気持ちいい場所を刺激して来るし、その回転もランダムで規則性がない。
昔、人間のセフレに似たようなのを使ってみたが、そん時もイキ狂って最高に面白かった。

俺にしがみついてガクガク震えるミケを路地裏に引きずり込む。

「ミケ。ご褒美やるからあーんして」
「あ……」

その一言を合図に、ミケが俺のにしゃぶりついて来た。

ミケとやる時はいつも、しゃぶらせて、一度射精してからコトに及んでいる。
獣人の穴は、やおい穴とやらも真っ青な都合がいい穴で、少しの刺激でぐちゅぐちゅに濡れるし、いつでも使用可能だ。
それでも先にしゃぶらせるのはそれを始まりの合図にしているのもあるし、一度イッといたほうが長くやれるからでもある。

チンポを出して『あーんして』や『口を開けろ』は『今からやるぞ』の合図でもあって、ミケは嬉々として俺のを舐めた。

「あーくそ。たまんねえ」

このザラザラした舌と喉奥の締まり具合が。

ミケの頭を掴んで腰をガンガン突き上げながら、ミケが気持ち良くなるレバーを最大にまで上げ、この後に訪れるミケのケツ穴の締め付けを思ってほくそ笑んだ。

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