※1部捏造している所あり
高校生になったとき、幼馴染から彼女に変わった。
告白したとき恥ずかしそうに俯き
『ありがとう…。一二三が好きです』と言った名前の姿が今でも忘れられない。
付き合ってからもあまり変わらず俺と名前と独歩と一緒にいた。恋人らしいことぐらい何か1つすれば良かったと後悔することになるとは思ってなかった。
それから1ヶ月後、クラスの女子から強姦された。意識を取り戻したとき、病院のベッドの隣で泣いている名前の姿を見て酷く拒絶した。
名前が好きなことも、一緒にいたいのも全部分かっているはずなのに、拒絶してしまった。
名前を拒絶しても、それでも好きなことに変わりがなかった。
入院中、独歩に頼んで、一度だけ名前を連れてきてもらったことがある。
独歩の背中にしがみついて、必死に名前に自分の気持ちを伝えようとするもの言葉が出てこなかった。
『…大丈夫か…?』
独歩が後ろを振り返って心配するように俺を見た。
『私、帰った方がいいよね…?』
名前の声を聞いて、俺は頭を横に振った。
『えーと、名前に待って欲しい…のか?』
俺は“うんうん。”と言うように頷いた。俺の様子をみて独歩がため息をついた。
『一二三がさ…、女性恐怖症になっても名前が諦めきれないから、いてほしい。って言うことを伝えたかった…だから、その…』
独歩がしどろもどになりながら、今の俺の気持ちを話してくれた。それを聞いた名前は1回目をつぶった。
『…そっか…。分かった。
私も一二三が好きなことには変わりないから…待っておくね』
その時の名前の顔は怖くて見れなかった。どんな表情だったかと見ておけばよかったと改めて思った。
名前は、俺に会わないように過ごした。しかし、俺はめちゃくちゃ会いたかった。怖くても、名前に会いたかった。何度も独歩にしがみついて名前に会いにいっていた。
ホストになってからは、ホストモードで名前の家を初めて尋ねたとき『おかえりなさい』と泣きながら言われたことを覚えている。嬉しくて名前に抱きついて泣いてしまった。
ホストモードになって名前に会いにいったり、デートする日が増えてきた。
****
「名前ちゃん、会いにきたよ。僕のプリンセス」
仕事も終わり、名前の部屋を訊ねる。ベッドで寝ていた名前は起き上がり寝ぼけなまこを擦りながら
「一二三、仕事お疲れ様」と名前は微笑んで言った。
「おはよう。マイプリンセス」
おはようという時間にはまだ早いもの僕がそう言うと、名前は僕に抱きつこうと手を伸ばした。しかし、名前は慌てて手を引っ込め、目を逸らした。
「一二三…もうちょっと…寝たいから…」
名前は僕を見ないで再びベッドに潜り込んだ。
いつもならそんなことはしないのにー…。
僕はとても悲しくなった。
「…何かあったのかい…?
そんなことされて僕は悲しいよ…」
名前が再び起き上がり、名前は僕を見た。
「一二三、ごめんね…」
そう言いながら名前は僕の頭を優しく撫でた。
「ようやく僕をみたね…。何かあったのかい?
僕で良ければ聞くよ?」
優しく微笑みながら僕は言うと名前は
「…怒らない?」と名前は恐る恐る訊ねる。
「怒るわけがないじゃないか」
「…今日ね、仕事している一二三に会ったんだけど…、お客さんなのかな?知らない女の子と…キスしていたのが嫌だった。
スーツを着ている一二三って、私の知らない一二三なんだなって思っていたら…悲しくなってきたんだよね…。気付いたら、独歩が羨ましいなって思っていただけだから…
ごめんね…一二三が悪い訳じゃないのにね…」
ベッドに乗り、名前を抱きしめる。
「…名前、嫉妬したんだね?」
名前は頷いた。今にも泣きそうな名前をみて、僕は微笑した。
(ー大丈夫だ)
心の中で言い聞かせ、スーツのジャケットを脱いだ。
俺の取った行動をみて名前は
「一二三…!?なにしているの?ダメじゃん…」
そう言いながらジャケットを手渡そうとと俺の方に手が伸びる。その名前の手に触れる。
「…大丈夫」
そう言うと俺は名前を抱き寄せ、背中に手を回した。
「おひさ、名前。やっと、喋れた…。嫉妬してくれてめちゃくちゃ嬉しいんだけど…」
(あー。まだテンション戻らないのか)
そんなことを考えていたら、思わず苦笑した。名前を見ると、名前の目は驚いていた。
「え?一二三…
スーツを着なくても大丈夫なの…?」
優しい声で名前が俺に訊ねる。
「俺っち、仕事を終ってスーツを脱ぐとさ、反動で吐くときあるんだよね…。仕事している時、女の子に触られている記憶あるし…」
そう話すと名前は心配そうに俺を見る。
「大丈夫なの?私、離れた方がいい?」
「大丈夫、大丈夫!
仕事終わりに名前に会いに行って、抱きついたり、キスした日は大丈夫なんだよね!
上書きされているってやつ?」
「う、上書き…」
名前はそう呟いた。
「そう!上書き!
名前以外の女の子が触ったことより、名前に触れたことが強く記憶に残るから吐かないんだよね!
もしかしたら、名前に触れていたら、スーツじゃなくても喋れるくね?って思ったら、やっぱり喋れた…!愛の力ってヤバくね?」
俺は笑いながら話すと、名前の涙が頬を濡らしていた。そんな名前を見て、俺は名前の背中を優しく撫でる。
「…いっぱい待たせて、本当にごめん」
名前は横に振った。
「私が、好きでやっていたから…」
か細い声で名前が言う。
「それでも俺を好きでいてくれて、めちゃくちゃ嬉しかった」
溢れ落ちる涙を俺の指先で拭い、笑ってみせた。
「他の女の子とキスして本当にごめん…!本当はしたくないし、名前としたい。
名前とたくさんキスして、今日の仕事のことは忘れに来たんだ」
「一二三…し、仕事…じゃん…」
泣きながら名前がそう言う。
「俺の不注意だし、いくら仕事でも名前とキスしたいじゃん?っていうか、名前は泣かなくていいよ」
そう言いながら名前の頬に触れ、顔を近づけてキスをする。名前の唇を舌でなぞるとゆっくり名前の口が開いた。舌を入れ、名前の咥内をゆっくり犯していく。名前は淫らな声を上げる。
「名前が俺をたくさん愛してくれたから、今の俺は生きていられるんだよ。
…今度は名前が俺の愛を確かめてね」
俺がそう言うと名前は微笑した。
END