癒やしキャラ現るなんて思ってたのにまさか小野さんも一緒なんて聞いてない。いや、シフト表とか考えたら見たことない。あれ?この店どうなってんの。




「おったいございます!」

「小野Dおったいっ!」

「…おはようございます」

「おはよ」




噂をすればなんとやら。小野さんが無駄に爽やかに(失礼)入ってきた。




「今日は神谷さんと#name#ちゃんと一緒かー!よろしくお願いしもす」

「もすじゃねぇ!良いから早く準備!」

「お願いします小野さん」




ぺこっと頭を下げて私も準備に取りかかる。なんで今日このメンバーなんだろう。私って中村さんにお世話される係りじゃなかったっけ?うーむと少し悩みながらテーブルを拭いて回る。今日も人が全然居ないこの店はのんびりと時間が流れていく。




「神谷さん神谷さんっ!」

「うっせーな、なんだよ」

「実は昨日ね」




チラッと横目で2人を見れば仲良さそうに(?)話している。さすが小野さんの保護者だけある。なんてゆーのかな。扱いがうまい。






「神谷さんったら照れちゃって!ツンデレさん!」

「うざい小野くん!」






ツンデレって小野さん…。そんな光景をぼんやり眺めていればカラランとお店のドアが開いた。






「いらっしゃいませ!」






自由に好きな席へと座ったお客さんに私は急いでメニューを持って行く。メニューを開くなりごにょごにょと注文を言われて「かしこまりました」とキッチンへ。ちょっと私今出来てるよ。出来る子になってるよっ!と多少の自惚れ。






「#name#ちゃん出来る子ー」

「本当にね。小野くんより上だ」

「えぇっ!!」





そんな様子を見て「仲良しですね」とは言いにくいのでとりあえず笑う。厨房にオーダーを頼めば私の仕事はひとまず終了。水もお手拭きも持って行ったし、あー緊張した。






「#name#ちゃん容量いいねー」

「いえ、もうギリギリで」

「えらいえらいだよ!」






あははと笑った小野さんに照れながらお客さんのほうをチラリと見た。あれ?お客さんが煙草吸ってる。……私灰皿持って行ったかな?不思議に思ったので小野さんの袖を引っ張って呼ぶ。





「小野さん」

「ん?」

「あのお客さんに灰皿持って行ってくれましたか?」

「いいや、#name#ちゃんじゃないの?」

「いいえ…」






ってことは神谷さんだ!キョロキョロと神谷さんを探してオーダーから帰ってきた神谷さんに慌てて駆け寄った。






「神谷さん!」

「ん?何?」

「あのお客さんに灰皿、ありがとうございます」

「え、あ、いや」

「私のミスをすみません、」

「べ、別に#name#ちゃんのためってわけじゃなくてお客様のためだし…」






あっ。先輩、顔が赤いです。目を泳がせながらごにょごにょ話す神谷さんを見て思う。






「で、でも気にしないこと。こんなのみんなしょっちゅうだから」





ツンデレだ!






「あ、お、小野さん!」

「えぇ俺っ?」

「神谷さんって!」












やっぱりツンデレっ!



1997