「おはよーございますー…」
なんだか情けない声が出た。昨日は神谷さんと小野さんと色々ありすぎた。改めて思うけど神谷さんの小野さんに対するどSっぷりがすご過ぎて濃い1日だった気がする。今日はいったい誰と一緒なのか。まぁ、たいてむ店長は確実にいるだろうけどな…。
「あ、#name#ちゃんおはよ」
「あぁぁ!中村さんっ!」
「なんか久しぶり」
「助かったー!」
昨日1日会ってないだけなのにかなり遠くの存在になっていた中村さん。今日は中村さんとらしいぞ良かった!やっぱり私は中村さんにお世話される係に戻ったんだね!いつものようにコーヒーを落としながら笑う中村さんに思わず手を合わせたくなる。というかありがとうございます店長ぅ!ととりあえずお礼を言おうとキョロキョロと店内を見渡すも今日は店長が見当たらない。
「あれー中村さん店長はー…?」
「いやぁすっかりなついてるねぇ」
「はいっ?」
「あぁ、置鮎さんおはよーございます」
「おはよう中村くん#name#ちゃん!」
「お、おはようございます…、?」
ふいに私の後ろにいた見知らぬ男性。しかもいきなりなついてるなんていやいや。昨日を振り返ればこれが普通のリアクションですよ、だぶん。名前はどうやら置鮎さんと言うらしいがここのお店の制服を着ているけども、失礼ですがどちら様でしょうか。くりくりとした目で私を見てからニッコリと笑うと、
「副店長の置鮎龍太郎です、よろしくね」
「ふっ!」
副店長ぅぅ!初めて見た!初めて会った!そしてこの店には副店長が居たのですねっ!さわやかに笑っている置鮎さんに私も慌てて自己紹介をし頭を下げる。
「やっと会えたねー#name#ちゃん」
「いえいえこちらこそっ!」
「置鮎さん初めてなんすか?」
「そうそう、店長の思惑かね?」
「さぁ」
クスクスと楽しそうに笑っている2人を見て私もつられて笑う。今日、副店長の置鮎さんがいるということは店長であるたいてむさんはお休みなんだろう。今までずっと居た店長が居ないのは少し寂しい気もするけどこれはこれで新鮮だ。よーし今日も新鮮な気持ちで頑張るぞ!
「#name#ちゃんおったい!」
「そうですよね!おったいですよね!…っえ?」
「#name#ちゃんおはおったい!」
「て、店長っ!なんでここにっ?」
「なんでってまーひーだから」
「まーひぃ?」
「つまり暇なんすね」
あぁ、暇なんですね、なるほど。「ゆうきゃん正解っ!」と喜んでいる店長を見てさっきの寂しい発言はやっぱり撤回しようと思う。
「おっきーそういえばさー」
「うん、何?」
あははっと満足そうに笑った店長は副店長である置鮎さんに、おっきーと話しかける。…おっきーというのはきっと副店長だよね?
「…中村さんおっきーって…?」
「置鮎さんのあだ名だよ」
「あぁ、やつぱりですか」
店長の言葉を中村さんに尋ねればサラリと応えてくれた。おっきーとはやはり置鮎さんのあだ名なんだ。なんか可愛いなぁそういうの。しかししかし中村さんも店長から『ゆうきゃん』と呼ばれている。これはもしや中村さんのあだ名だろうか。うーん、これは聞いてみるべきですね。
「じゃあゆうきゃんというのは中村さんのあだ名ですか?」
「……まぁ」
「へぇーえ!」
「なんだよその言い方っ…」
「可愛いあだ名だと思いまして」
「っ!うるさいよ#name#ちゃん!」
「さーせんです」
ちょっと照れてる中村さんに少し笑ってカウンターで何か話している置鮎さんと店長をみる。おっきーとたいてむか。可愛いあだ名だな…ってあれ?おっきーとたいてむ。おっきーとたいてむ…。おっきーとたいてむっ!こ、これはまさか!もしかしてもしかすると…!私はあることを発見してしまったかもしれない。
「中村さん!中村さん!」
「ん、何?」
「私気付いてしまいましたよ!」
「何を?」
「見て下さい!おっきーとたいてむ!」
そう言って中村さんに置鮎さんと店長を交互に指差す。「それで?」と不思議な顔をしている中村さんに私は少し得意げに笑い、1回咳払いをする。むふふ中村さんも驚くぞ。
「おっきーとたいてむを縮めておったいですよっ!」
「……」
「あれ、中村さん?」
「ほ、本当だなぁー」
「っ!」
私から目を逸らして明らかに様子のおかしい中村さん。この反応…これはもしやっ!
「中村さん知ってたんですねっ!」
「い、いやぁ…」
「だ、だったらもっとましな芝居して下さいよー!」
「い、いやぁ…」
「うわぁ!逆に傷ついた!」
どうやらこの謎を知らないのは私だけだったらしい。得意げになった自分が恥ずかしいです本当にっ!うーん、お疲れおったいぃぃ!!
おったいの謎が今日明らかに…!
(#name#ちゃんよく気付いたね!)
(すごいすごい)
(も、もうやめて下さいっ!)
(ご褒美にラーメンだね!)
(またラーメンですかっ?)
(じゃあカレーはっ?)
20110106
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