うなされるような声を出した先生に振り返れば、少しだけ雑誌をずらした先生が照り付ける西日に眩しそうに目を細める。 「神谷先生?」 「あ、えと、違います、」 崩れ落ちた教科書を手に持ちながら起き立ての先生に返事をすれば眠たそうな顔が私を見た。 「#name1#さん…?」 「え、あ、はい」 二言目で当てられた私の名前にドキリとした心臓を落ち着けるように小さく会釈をすれば先生はゆっくりと起き上がって私をジッと見つめる。大変。大変よくない状況なのはよく分かる。 「あの、えっと、お休みのところすみません」 「え、あぁ、うん」 「散歩部が」 「散歩部?」 「あ、いや」 思わずテンパる私に、先生は怒りもせずに首を傾げて小さく笑う。 「#name1#さんが慌ててるの初めて見た」 「あ、いえ、あの」 「ごめんね、寝てると起きれなくてー」 ふわふわと少しだけついた寝ぐせを揺らす先生に私の心臓はドキドキと音を立てる。悪い事をしたような申し訳なさと、緊張と。散歩部と先走ってしまった言葉が妙に恥ずかしくて手に持っていた教科書を机に戻し、先生の方に向き直す。 「勝手にすみません」 「いえいえ、たぶん俺が起きなかったからだと思うし」 「あ、いや、そんな」 「まぁ、#name1#さんも床ではなくてソファーに座って」 そう言って反対側のソファーを指さして笑う先生に無言で頷くことしか出来ない私は何だかすごく子どもだ。 変わるのって少し怖い To be continued. |