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起床6時
特別監視対象に限り点呼なし。担当の看守が一日付きっきりでお世話をする。部屋にはトイレとお風呂と檻の出入口のみ。看守の日誌型で進む観察傍観介護夢小説でもいいかもしれない。両腕がない……ね。個性が使えなくなった影響か精神が壊れてしまっているらしい。チッ、クソ面倒臭いな。ここは介護施設じゃねぇんだぞ。

午前7時
朝ご飯を与える時間。メニューは基本味の薄いもの。食堂から適当にかっぱらってきたやつを看守がトレー入れて治崎廻の牢屋部屋まで運んでくる。そんで看守が毎朝治崎廻にスプーンであーんをして食べさせる。初期は一切口を開こうとしなかったり、無理矢理食べさせた途端吐いていたりする。看守は一応30分粘ったのち淡々と床に吐き出されたそれを片付ける。残ったものは捨てるか看守が食べるかして、退出。あと補足として治崎廻は水すら自分で飲めないので看守が一時間おきにスプーンかストローで飲ませなければならない。食事中は終始無言だが、味が薄いものはあまり好まないらしいことが最近わかった。治崎廻がここに来てもう半年経つが、いまだにご飯は吐くときがある。

午前9時
ひたすらボーっとしている治崎廻をカメラから監視。看守は他にも監視対象を五、六人かけ持ちしている。その中でも特に治崎廻が一番面倒。こちらから促さないとトイレにすら行かないので。わざわざ看守が強制的に治崎廻のトイレ休憩と水分補給を挟ませなければならない。もしかすると初期はお漏らしとかもしてたのかもしれない。ズボンの股間部分が濡れててアンモニア独特の臭いにキレながら治崎廻を風呂に突っ込む看守。便とか尿とかも全部管理しなければならない。

正午
お昼ご飯。またあーんさせてあげる。ベッドの上に座って。昼の治崎廻はときどき喋ることがある。大体喋ることは決まっていて大半は親父、親父……とブツブツ繰り返すのみ。滅多にないがときどき個性は病気である所以とか英雄症候群の少年についてのことを口にすることがあった。看守は基本ツンギレ体質ですが根は優しいので、この辺りから治崎廻の所持していた本を与えたり音読してあげたりするかもしれない。なんせ鬱で自害されても寝覚めが悪いので。別にいつ死んでもらってもいいけどあくまで仕事はきっちりこなすタイプの看守。

午後1時
囚人達に仕事が割り振られる。本来なら夕飯までぶっ通しで仕事させられるが、治崎廻は両腕がないので免除。

午後6時
風呂の時間。治崎廻が自分から動くことはないので看守は身体を拭いてあげるか、一からお風呂に入れてあげるかをする。今でこそ腕の断面は綺麗に皮膚で塞がっているが初期はなかなか酷かった。死柄木弔の崩壊の跡。ひび割れた皮膚と肉が丸見え。基本シャツの下は包帯でぐるぐるだった。初期は治崎が無理矢理個性の使用を試みたことにより大量出血したこともある。

午後7時
夕飯。たまに味薄めのカツ丼もどきがでるときがある。看守が手配してる。

午後9時
消灯。治崎廻の服をパジャマに着替えさせてから夜番の看守にバトンタッチ。初期はその看守がやらかして治崎廻をパニック状態に陥らせたこともある。治崎廻はしょっちゅう夜中魘されたりするので、汗臭いシャツを翌日取り替えたりしなければいけなくなる。

その他
治崎廻の性欲処理も看守がしたことある。早朝治崎廻の陰嚢が勃ってテント張ってグレーのズボンに小さな染みをつくっているのがうっかり目に入ってしまって、看守は大きなため息を吐いてから仕方なしに治崎廻のそれを処理する。その間も治崎廻はやはり無反応。基本治崎廻は不感症だし多分EDだし極度の潔癖症なのでそんなとこ触られたら当然ブツブツでるけど、ずっとたちっぱってわけにもいかないし……でもほんとにたまにしかしない。ティッシュに出して即終わり。なにもない。

治崎廻がパニック状態に陥ったときはベッドで一緒に添い寝をするときもある。深夜、突然起き上がるなり床にゲロをぶちまけるように吐く治崎廻。悪夢でも見たか、と夜中に起こされ不機嫌な看守が治崎廻の牢屋部屋に入る。親父、親父……と鬱らに繰り返す治崎廻を淡々と傍観。何するわけでもなく無心で床の汚物を片付け、過呼吸が収まるまで背中をさすり、汗臭い服を着替えさせ身体を拭き、水を飲ませ、口元を拭いてあげて、一緒に寝てやる。こうすると一応寝るので。しかし看守は基本ドライなので、こういうときも内心とっとと死ねばいいのになと思っている。鬼。

カツ丼っぽい食べ物をあげたとき、初めてちょっと乗り気に食事をしてくれた気がしたのでこれが好物なのかふーんと看守は密かに頭の隅にメモる。味薄いのはほんとに嫌いっぽい。ま、食べさせるけど。囚人にそんな贅沢なものを食わせられるわけがないので。

看守や他の囚人に虐められてる治崎廻もいるかも。囚人達それぞれに仕事振られてる時に虐められる。青痣だらけで床に倒れて全身にブツブツ浮かべながらゲロ吐いて過呼吸状態で死にかけてる治崎廻を前に、珍しく温情をかける看守。両腕ないのでコイツに仕事はできません。とわざと蹲っている治崎廻の背中を乱暴に足蹴りにして上司の前に突き出し報告、のち部屋に戻らせて風呂に入れてから青痣や打撲部分に湿布と包帯を、赤い血の滲む背中や頬に散らばった切り傷などに軟骨を塗ってあげる。





さすがにちょっと治崎廻虐めすぎかな。不安になってきた。でも最高に可哀想可愛いのもほんとう。ぜんぶ因果応報&自業自得なのがまた救えなくて辛カワイイ。あまりに情けなすぎていっそ笑える。まるで大きな赤ちゃん。

治崎廻の方は終始無言だがもしかしたら心を開いているかもしれないし、看守側はたまに優しいけどそれはあくまで彼がDV気質なだけで、看守は治崎廻をただの特別監視対象としてか認識していない。恋愛関係になることは一切有り得ないが、執着や依存などはこの先もしかしたらあるかもしれないし、ないかもしれない。

性欲処理はゆっくり上下に擦るようにしごいたりする。看守や囚人たちに後ろ掘られててもいいけどたしか治崎廻のレイプモノは地雷なんだっけ?ならやめとくか。


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