第二世代
子供が産まれていた。
どこか他人事のようだった。痛かったことは覚えている。というか今でも痛い。
彼が話しかけたそうにこちらを見ている。
仲間に入りたいんだな。あたしは直感的にそう思った。
赤ちゃんとあたしの。
けど、あたしはしばらく第二世代との絆を一人占めした。
あたしにはその特権がある。
彼はまだここにいたいようだったが、あたしは任務に行くよう促した。あたしとこの子とそれから、この宇宙船で暮らしている全ての人のために、彼にはこの宇宙船の動力を制御し続けて貰わないと困る。
それにあたしは任務に向かう彼が好きだった。
宇宙開拓に憧れた、お人好しのロマンチスト。
そんな背中が嫌いじゃなかった。
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