かれのみたもの
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気持ちよさそうにひっくり返る姿にあきれ半分で言葉を落とした。
「にほんごーおきないね」
「疲れているんですねえ」
にこにこと答えてくれた秋田は「寝かせてあげましょう」とタオルケットを日本号の腹にかけた。今まで布団にも入らず畳の上でひっくり返っていたので、厚遇である。
「ただの自堕落です」そういうやつなんですよ、日本号って奴は。独り言のようにつぶやく長谷部は主のために朝食を作り、ついでに自分と仲間の分も用意した。日本号の分は白米だけ残しているので、気が向いたら握り飯にでもして勝手に食べればいいだろう。作ってやる気はさらさらない。
「主君、今日は何をしますか?」
「んーとね、たんけんしよ」
「探検!いいですね、楽しみです!」
きゃーーーと抱き合い喜びを分かち合う。そんな二人を宗三は「朝っぱらから元気なことで」と詰まらなそうに言いながら、子供の頬につく汚れを布巾で拭う。構ってくれる人が増えて子供は大喜びだった。こんのすけという犬が言うにはあまり遠くには行ってはいけないらしい。それでもはじめての場所で、見た事もない花や虫を探すのは楽しかったし、秋田は自分の知らない遊びを教えてくれる。
お昼過ぎにようやく起きた日本号は「いってくらあ」とお仕事に行ってしまったけど、お土産を持ってきてくれると言っていた。それを楽しみに、みんなでお留守番をすることにした。
午後からは秋田に教えてもらったちゃんばらごっこ。
秋田は強くて、なかなか勝てない。後ろから長谷部たちの声援を受けて「えいえい」と掛け声をかけながらとびかかるが、やはり一本も入らない。むうと頬を膨らませた時、違和感があった。そちらに眼を向けると、泥が動いている。
子供はもう泥が怖くなくなっていた。降りかかる泥は優しい長谷部になったし、滑る泥は宗三に、かくれんぼの泥は秋田に変わった。全て子供にとって良い存在だったので、怖いと思う理由がなかったのだ。だからその泥をみて手を振った。泥はこちらをみて嬉しそうに(表情はないが)近寄って、ガラスが割れるような音が響き渡る。
「主君!!」
子供を背に庇い立つ秋田藤四郎。抜刀し構える宗三左文字とへし切長谷部。
ゆっくりと近づいてくる泥は、その足元から赤い炎を撒き散らした。
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本丸内全刀剣42振中ノ■ ■■■■
解放条件『■■■■■■』 チャレンジ開始
健闘をお祈りします。
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