かれのみたもの
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瞬間的にまわった炎が空気を燃やす。
秋田は幼い主を背に、足を焼かれながらも気丈に刀を向ける。痛みよりも先に胸を穿つ何か。【これ】を知っている。知っている事を、忘れている。
それだけが霞罹ったように曖昧になる中、叫んだ。
「長谷部さん!主君を連れて逃げてください!僕が足止めをします!」
「わかった!」
秋田がこの場を離れれば、足を喰らうこの炎も近づいてくる泥も、まっすぐに幼い主に向かっていく。倒すよりまず逃がすこと、それがいまの最善だった。
「僕の一張羅ですよ、感謝してください!」
「助かる!」
秋田達と長谷部の間に吹き上がる炎を、宗三が脱ぎ捨てた袈裟が一瞬だけ抑え込む。
一瞬という十分すぎる時間を得て、長谷部は駆けた。転がるように手を伸ばす。あとほんの少し、
「■■■■■■■、■■■■■■■」
「いいよお」
駆けだした幼い身体は炎に飲まれた。
「あるじいいい!!」
「はーい!」
「うわあああん主君主君しゅくうううん!」
「何やってるんですかあなたは!!」
「お怪我はございませんかあああああ!」
炎は跡形もなく、消えた。
本丸内全刀剣42振中ノ4 一期一振
解放条件『炎からの解放』 無事呪いが解かれました
おめでとうございます。
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