実は割と真剣かつ切実


『お前と!』
『合体したい!』

『『性的な意味で!!』』

狭い廊下の左右に立って足で通せんぼしてくる双子がいる。何か言っているがなんかもう理解したくないので横を向いてため息を落とした。

『…ほら、エネルゴンクッキーあげるから退け』
『クッキーは貰うが!』
『お前も貰うぜ!』

『そのドヤ顔やめろ』

ルネチンセ。訂正、センチネルの部下であるこの若いオートボット達は若さゆえに手に負えない。はしゃぎだすと止まらないので匙を投げたセンチネルが、全く管轄の違う俺に二人の教育係を任せたのが今から約半世紀…いや、一世紀…?だいたいそれくらい前なのだが、最近になってスタースクリームを参考に改造を加えられて行動範囲が空まで広がり、余計手に負えなくなった。

それにプラス、思春期到来である。

あれだ。身近な大人がいやにカッコよく見えて恋に恋しちゃう現象。若気の至りってやつだ。しかも双子なのでライバルが身近にいて負けられないという思考から、こんな珍妙なことを言い出すようになった。耳年増だ。一体どこからそんな知識身につけたんだ。犯人名乗り出ろ。

『ジェットファイアーくんはナマエと大人の階段登りたいー!』
『ジェットストームくんはナマエに大人の個人レッスンを受けたいとあれほどー!』

『はいはい面白い面白い』

人の足にしがみついてくる双子を半ば無視していると『ブラザー、ナマエは聞く耳持たないよ』『そりゃあ耳がないからさ!集音装置はあるけどね!』『『あはははははは!!』』と楽しそうな声がする。もうおじさん年だからその箸が転がっても爆笑なテンションついていけない。

部屋に入ったあたりでようやく静かになったと思ったら、何かしている。たぶん録なことではない。

『『ジャンケンポン、ポン、ポン、ポポポポーン』』

『なんか途中でおかしくなってるが何やってんだ』

『順番決め』
『今決めるから先にシャワー浴びてろよ』

『おい待て何の話だ』

いや言うなだいたいわかる。

『ナマエがシャワー浴びたらぼくとジェットストームも入る』
『そんでピカピカになって…』

『『お前と合体する!』』


『しない。呼び付けにすんな』

うるさいので部屋についている洗浄室にブチ込む。ほおら、念願のシャワーだぞ。


『ナマエがやる気まんまんだ!』
『ブラザー、今日はおれたちの合体記念日!』
『『あはははははははは!!!』』








『センチネル。泊・め・てー』
絶対に許さんぞこの顎野郎。ツインズ押し付けやがって畜生。


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