[Twitter] プラスlog.

▽2022/04/27(22:37)

元気がない彼女を見つけた
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彼女に声を掛けたが返事はない。

空のようで空でない、宙のどこかに視点を置いて大きく一息を溢している。

同じように座り、背から腕を回せば、
いつもの口の悪さも、飛び退く元気も無いようだった。

「……ンだよ。なんかあったか」

それでも口は開かれず、代わりに彼女を包んだ腕へ頭が寄りかかる。髪の柔らかさを挟んで押し付けられる感触に、これは相当やられているなと驚いたが、普段と違えた様子にどうにかしたい思いが収まらない。

「ちょっと顔見せろ」
「……嫌」
「いいからこっち向け」
「嫌ったら」
「よーし解った。お前がその気ならこうするしかねぇな」
「ちょっと!もう……嫌って言ってるのに」

正面に座り直し、膝を立てた彼女を足の間に収めれば、不服そうに目を逸らしていく。言葉とは裏腹に拒絶の意思は無さそうで、差し違えて組み重なる脚に彼女の重みが増した。

「ほら、貸してやるよ」

両手を広げれば、顔を歪めた彼女がゆっくりと胸へ吸い込まれていく。涙が肌に馴染む感触が心地よくて、温さにつけ込むなんてとは思いつつ口が緩む。

小さな嗚咽を聴きながら、まだ少しその悲しみを保っていてくれと我儘に頬を寄せた。

無題

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