BGM:The 1975/By Your Side

サイバーロミオとジュリエット












船は次の海域を目指して舵を切り、南下した。


貴重な鉱物資源の宝庫で、
しばしば注目を集める事があるこの地域は、鉱山や洞窟が多く、自然に戦いもそういった地形が増えていった。


そしてそれに伴って三人の活動もユメのライトだけでは心許なくなり、次に寄港する島にある施設では、マイクのヒーロースーツに手を加える話が上がっていた。




「ユメー、鯨来てるぞー」


「もう行ってる」


「おう早ェな…て事は…そろそろ来るか、白いの」



鯨は北緯19.5度上で子育てをするらしく、
この海域でも頻繁に見ることができ、ユメは知り合いができたのか、群れを見るとよく飛び込んでいた。


不思議な事に、ユメが潜ると時々現れるアルビノの鯨がおり、調査船の船員達の間では戯れるように泳ぐ姿を見ては白鯨と白銀のコンビだと言い、軽い名物となっていた。



「あの鯨、サイズが子供でも大人でもねぇよな」


「変異種は体が弱いからな。その関係だろう」



相変わらず特にはしゃいだりはしないが、任務以外で海に入る事は無かったユメが自ら飛び込んで並走し泳ぐ姿は、どこか伸び伸びとしている様にも見えて、マイクとイレイザーはこうして甲板の船壁に肘を着き、よく眺めている。


熱帯の風に煽られて邪魔そうに後れ毛を耳に掛けた隣の男を視界に入れれば、気候同様にからりとした装いでありつつ、ユメを見詰める一見穏やかな瞳は仕方なさげにわらうようにも見え、鬱々として映る。そのマイクが以前より服を濡らさなくなった事を、イレイザーは不思議に思っていた。




「雛が巣立った親鳥みてぇじゃねぇか」



揶揄からかうつもりで笑えば、乗りもせず反論するでもなく弱々しい溜息を零すものだから、イレイザーは少しばかり面食らう。マイクは船壁に預けた両腕に顔を埋めてしまい、金髪の大きな毛玉がその輪の中にすぽりと収まった。



「呼ばねぇと来ねぇんだよ」


「…あ?」


「手を広げるから飛び込むわけ。広げなきゃ来ねぇ」


「それがどうした、甘やかしとけばいいだろ」


「解らんでもないだろ?…飯を一緒に食いたかったのも俺らの勝手。ユメをどうこうしてやりたいってのは全部こっちの都合じゃねぇか。…ユメは俺らに合わせてやってるだけなんじゃねーかなと、…な」


「お前本気で言ってんのか」


「なにが」


「居るのが当たり前過ぎてバグってんだろ。島の用事は一人で行けよ」



金色の毛玉は角度を変え、
陰鬱な顔を隙間から覗かせる。

デレデレと服を濡らしていたのが干からびた理由は、手を広げるのを辞めた事と、今更ながらユメの表現の希薄さに飢えてるだけだと解り、その盲目ぶりに小さく笑いが零れた。



ユメは確かに、どうして欲しいと欲しがる事も、こうするのだと決めて行動したりする事もあまり無いし、マイクの様に自ら抱き着いて飛び込む事も無い。


それでも、あの食卓を囲った日はどこからみたってユメは嬉しそうに映った。

初めて床を踏んだ日も、覚束無い足取りで立ち止まりつつも未知の一歩を踏んでいくユメが、その一歩ごとに腕を広げるマイクの目を何度も見ていた事を知っている。

スーツを完全に信じ切るのは無理があっただろうあの瞬間に水の外へ出られたのも、やはりマイクが水面から手を伸ばしたからに他ならない。誰が歌っても着いて行きはしない。この男が吹く口笛であるからユメの足取りは軽い。


きっと誰が手を伸ばしても、ユメが飛び込むのはマイクでしかない事は明白だった。初めからユメが寄せている信頼も安心も情も、マイク以上なんてそうそうありはしないのだ。


それでもより多くを与えたい、もっともっとと愛でる内に、もしもと願った分だけ、マイクはユメの希薄さに枯渇してしまったらしい。求められたいと思うのは無理もない気がする。


欲深く執着の深い男にしては中々に難しいものを想っているなと、最後に波間から顔を出したユメに手を挙げてみせ、イレイザーは踵を返した。










得意と好きは大いに違う。
泳ぐ事は得意に分類されても、これといって好きな訳では無い。ただ性質上得意なだけで、なんなら海もさほど好きではない。その性質に適合しているだけの事だった。

しかし鯨達がこの海に姿を現してから、
海が得意で良かったと思っている。



先頭に大きな鯨が二頭、
小さい子鯨が守られるように挟まれて一頭、
そしていつもどこからか現れる、白い鯨。


順に身体をなぞって追いつけば、
丸々と輝く大きな瞳が自分自信の姿を柔らかく映し返してくれる。
雄大でありながら悠々と、優しげな眼差しに胸を撫でられるような、動力をうっかり奪われてしまう程安心させられてしまう印象は、彼とよく似ている。



水流を一蹴りして水面から船を見上げれば、いつものとんがった髪は今日は纏めてあるようだった。

だらりと壁に身体を預け、
傾けた顔をこちらに向けている。

今日も咲くような笑顔ではないが、
記憶上の再現では笑っているように思えた。



隣のイレイザーが手を挙げたのを見て、
"じゃあな" が聞こえた気がした私は、そろそろかと海面をヒレで叩いて軽く返事を返し、鯨達にまたねを告げる。
船壁を不格好に昇る頃、以前は飽きもせずに指をさして「いつ見ても可愛いな」と笑っていた彼は今日もやはり居らず、いつの間に、またふらりとどこかへ行ったようだった。






「どうしました?」




三人の船室には専用のデッキがある。
小さな椅子が二つとテーブル、サマーベッドが一つ置かれていて、最近ではどの角度からも綺麗に海原が眺められるようになっているが、前までは白い柵にはいつも黒いジャケットが掛けられていて、そこに吹く潮風がよく水分を飛ばしていた。


甲板からラボ。
呼び止められて研究室の方々との会話。
船室までの道を、サインと握手。

右側、左の通路の向こうはどうかと合間に首を振りながら、たどり着いた自室のデッキ前で、私は開けっ放しの扉からそんな空っぽの海原を眺めた。



「マイクさんは」


「島に降りてます」



直ぐに玄関先の隙間から通路へ出て、
柵越しの向こうを見れば、
食卓によく似た灯台の島が見える。

停泊中の調査船からはボートで向かわねばこの先は座礁してしまうほどの浅瀬だ。いつも任務に使うボートは見えないし、成程、以前話していた改良の日は今日であったのかと納得した。



「寂しいですか」


「問題があるかと言えば特にありません」



今日も平和であったのならさてどうして時間を過ごそうかと、バスルームしか思い当たらなくなった私の足取りを止めたのは、バスタオルと自身の着替えを手に目の前へ回り込んだイレイザーだった。




「マイクは今日、帰りませんよ」



暗がりの映画とポップコーンを回想し始めた私は、彼の行動はバリエーションが変わり、ソファの横をトントンと叩く物になったなと思い返す。

その度にイレイザーさんは席を失い、構いませんよとキッチンのイスを手繰り寄せるようになった。食卓は楽しいが味見はなくなり、ポップコーンも降ってはこないので濾過機能は使わずに済んでいる。


バスルームへ向かうのを初めて止められた事も含めて妙に感じ、ただただ立ち尽くす。…これは、何事だろうか。




「問題、ありそうですね」



揺れるほど笑ったせいで、イレイザーの持っていたバスタオルが畳まれた形から崩れていく。柔らかく丸めて抱え直し、チェストの端に置いた横顔はほんの少し憂いていながら笑みを引き摺って、浴室ではない、違う行動を取る素振りを見せていた。



「行きたいなら好きにしていいですよ」


「では」



いつもの甲板からでは無く一番近い船室のデッキから飛ぼうとしたが、すぐに待ったをかけられてしまい、呼ばれるがままにモニターの前に並んで立つ。


画面に映っているのは、
幾つかの建物と風景の写真、
画面いっぱいに引き伸ばされた、島の地図。



「見て下さい。ここが浜、この辺りから真っ直ぐ行くと広場、そこにマイクの居る施設があります。ヒーロー以外は立ち入れないので、ギリギリまで時間つぶしてから広場へ行って下さい。マイクには伝えておくので」


「解りました。水の中にでも居ます」


「広場の隣に池があります」


「分かりました」


「あとこれ渡して下さい」



別の部屋へと消え、戻ってきたイレイザーの手には帽子があり、それを作業デスクに置くと引き出しをあけて中に小細工を始める。

あっという間に終わり、同時にそれを頭に乗せられて、被らされたのだと理解してバランスを取ればその必要がなく浮いているのを感じる。どうやら、沈まないための小細工であるようだった。



「これでは潜れませんね」


「飛び込むと落ちますよ。一緒に行くので貨物エリアの坂タラップからゆっくり行ってください」



一人分の背だが、
のそのそと布を揺らして歩くこの背も、
見ているのはとても心地が良い。

より完全な心地良さを求めて、
私はそこへ、口笛の記憶を掛け流した。



「気を付けて」


そうして謎の注文を頭に乗せられた私は、
膝を開いてタラップにしゃがみ、海面を叩くイレイザーに見送られてゆっくりと島を目指した。






浜より先の地上を進むのはとても新鮮だ。

砂粒の感触は思ったよりも直ぐに終わる。
砂利のぶつぶつを感じ取ったり、小脇の草を踏むために少しばかり道から逸れながらモニターの地図を思い返す。道なりに行けば建物に囲まれて大きな広場がある筈。


イレイザーに私の姿は大丈夫かと聞けば、個性は人それぞれに、驚く様な姿でも馴染むほど存在していると教えられていた。

街の人々は確かにその言葉の通り様々で、
頭から植物が生えている人もいれば、まるで動物の様な人もいる。誰一人、銀色の体を特別異端視する者は居なくて、気ままに歩く事ができた。



美しい植物のゲートをくぐり、差し掛かった大広場は石畳で整えられていて、行き交う人の靴音が心地よく交差する。

憩いの場である様でたくさんの人がおり、時計台を中心に手押し車の花売りや飲み物を売る車、小さな椅子に腰掛けて絵を描く人、輪になり手を叩いて遊戯する子供達などで溢れていた。


垣根の合間にいくつも並ぶ名も知れぬ人の銅像は、自身の身体とよく似た色合いで思わず目を見張るものがある。大道芸のパフォーマーはその横で、驚いた私の仕草を一瞬で真似して、人々から拍手喝采を浴びていた。



暖かな街と人々は、
ゆったりと心を洗うように優しい。

あまりの美しさで時が止まるかと思い
時計塔を見上げてみたが、
おかしな事に、きちんと秒針は回る。


池に入って時間を潰す予定であった事も忘れ、
時計盤の背景に食卓のクロス上によく似た灯台を見つけてしまった私は、散々気をつけていた顎の角度を上げすぎてしまい、いたずらな南風に"頼まれごと"を盗まれてしまった。


足元で窪みを見せて裏返った帽子へ
片足を引き、思わず両手を伸ばす。

そしてはっと間違いに気が付き、
これはどうしたものかと、手を止めた。


静かなるひとときの間に、
遊戯する子供は親の所へ帰ったのか
賑わしい声が駆け足で遠のいていく。

花売りは場所を変えるのか、
目の前に一輪の花を落として
気が付きもせず車輪は視界の端へ廻った。




「おまたせ。待ったかい?」


「いいのよ。今来たところなの」


「会いたかった」


「私もよ」




銅像を目印に待ち合わせて
増えては減ってを繰り返す声。


自身の前で巡り会った二人は、

落ちた一輪の花を広い、
幸せそうに靴音を小さくする。


花を拾い上げた男の袖口がとても印象的だった。もしこうであったらどうだったかを少しばかり考えて、帽子の内側を見れば、どこからかコインが投げ入れられた。


一つのコインは瞬く間に連鎖し、
次から次へと硬貨を呼ぶ。
それは
この街の平和を象徴するような光景。


そして浅く帽子の布地が埋まった頃、

伸ばした指先には
ついに蝶々が止まった。




「なあなあ見ろよ!この大道芸すげえ稼いでるぜ」


「うっわ、すげーな」


「ナイスバディじゃん!そりゃ稼げるわ」


「わりーけど、これ貰ってくな」


「全然動かねぇじゃん、すっげー芸人魂だな。触っても動かねぇんじゃねえの」


「ずるいぞ俺も触らせろよ」




足を沈めぬように止まっていた蝶が無事に飛んだ事も、男達が手を伸ばして持ち上げたのが硬貨だけであった事にも、ほっとした。


そして、
無節操な男達の手を掴んだ、
黒革の袖に光る、緑の閃光にも。




「…待たせたなHoney…水浴びしてんじゃなかったのか」


「すいません。落としてしまって」


「気をつけねぇと」



マイクは男達を無視して話を始めた。
腕を離された男達は、驚いて硬貨を帽子の内側へじゃらりと戻し、叫びながら逃げる様に消えていく。

そしてマイクは、帽子の中身を、隣で寝そべる老人の帽子の内側へと流し入れた。



「入れる場所間違えちまったみたいだな」



顔を上げられず、
時を止めていた両腕に
空になった帽子が差し出される。

改良は手首から肘にかけて施されたのかと光るラインを辿れば、私より身を低く屈めた、久しく思える瞬きが視界をいっぱいにした。




「イレイザーに行けって言われたか?」


「好きにしていいと」


「ハァーン…成程」


「後、これを渡して欲しいそうです」


「あー……もう貰ったよ。…似合ってンぜ、"俺の帽子" 」



やっと立ち上がった頭にまた帽子が戻り、
お使いの内容がさっぱり解らなくて小首を傾げる私に、彼は行くぞと言って背を向ける。お陰でほんの少ししか顔が見られなかった。




「会いたくなっちゃったカナ?」


「居ないと落ち着きません」


「イレイザーじゃ落ち着かねえってか?…ハハ、そりゃ参ったな」



せめて、笑い声に弾む背中と、
すっかり傾いてしまった太陽が見せる空を混ぜた美しいオレンジが、もう少しだけ眺めていられれば良かったと思う。
浜の方から駆けてくる街の人達がまるで逃げている様子で何かを叫んでおり、ゆったりと歩いていた私達は徐々に走り出した。




「何事だ?!」


「…アンタ…ヒーローか?良かった、何とかしてくれ!!荒くれの密猟者が出たんだ!!あいつら街も荒らすんだよ!!」


「…アンタは逃げて警察呼んどいてくれ」


「頼もしいぜヒーロー、ありがとよォ!」



楽しんで歩いた草の道
砂利の玉と、アスファルト
細やかな布の様に滑らかな砂

巻き戻す様に走る美しいビーチの先、
さざ波に打たれる白い塊が見える。



速度を上げてあっという間に小さくなったマイクは、囲う数人を怒鳴り飛ばし、応戦する様に飛び掛った男を蹴り上げて踏み付ける。一人、また一人と戦闘不能にする度に、男たちの手からは小刀が落ちた。



追いついた私は、
白い砂浜にうっすら線を引く赤色が
ゆっくりと海に溶けていくのを見詰めた。

起きて起きてと転がす引き潮に揺られて、
白い鯨の身体は、ぎこちなく揺れる。



「白いってだけで高く売れるんだ。俺たちは提供するだけさぁ…買う奴が幾らでもいんだよ。…皆馬鹿さァ、こんなので万病治る訳もなきゃ美容に言い訳もねぇのによ!愚かだよなぁ」



応戦できるほど足が早い男が、
避けるように飛びながら
そう叫んだのが聞こえる。

足を止めた私の目の前からは、波から徐々に姿を表した新たな男が、嫌味な手つきで刀を持て余していた。




「君も白銀だねぇ?」


「……可哀想な人」



残るは二人。
一人は私に狙いを付けている。
私が戦えない分、目を逸らさせる事くらいは充分にできそうな目のギラつきだ。



「一人でも少ない方がいいですね。…この人私しか見ていないので少し、連れて行きます」


「それも気に食わねぇ」


「では」


「…直ぐ行く」



後ずさり、歩み寄った背中越しのマイクへそう呟いて、私は直ぐに駆け出した。


海から現れたという事は少なくとも水中呼吸か、無効にする様な何かであると思う。刀を持つなら私のようなすり抜ける何かではない。異様な目のギラつきを除けば大した事はない男だった。



「可愛いねぇ…逃げるだけかい」



刀を避ける振りをし、
できる限り瞬速に小さくなった液化で
足元を絡ませ、転がせる。

懐から出した銃型から発砲された網は、
身体をすり抜けて落ちていく。


物理攻撃なんて効きはしない。
解っているのかいないのか、気持ちの悪さも群を抜いているが、私から目を離さないしつこさにはとても助かった。

周囲の残党数を気に掛け、吹き零れそうな怒りを抑えて注意深く奇襲を探りながら戦っていたマイクが、遠目に偉そうなあの男をノックアウトしたような声が響いて、戦いが終わる兆しを見せた。浜の向こうからはパトランプが幾つも光って押し寄せている。


それでも追うことを辞めない男から離れるために、私はビーチにひっそり建つ廃コテージを目指し、男より早くその前に辿り着いたが、両開きの扉は交差した板で釘打たれている。仕方なく液化で柱を伝って登り、二階部分のベランダへと上がった。




「どこに行っても探してあげよう」


柵から下を見下ろせば、
男はどうする事も出来ず、
ただ跳ねながら刀をこちらに突き出している。
それはあまりにも滑稽な姿であった。



「いつまでも追い掛けてやるよぉ」

「その白銀を分けてくれるまでな」

「仲良くしようぜ、降りてこいよ」



壁に背を預けて板間に腰を下ろし、
視界から汚い男を追いやった私は、

日が落ちて群青に染まりつつある
綺麗な海の向こう側をただボーッと眺める。



間もなくして砂を駆ける足音が聞こえ、
咄嗟に立ち上がった私は、響いた鈍い音と同時に白い柵から身を乗り出して手を広げ、その声より先に緑の閃光へと飛び降りた。



「悪ぃ。待た…せ…た、」



タイミング悪く水を被ったせいか、
マイクは以前とは違い、
準備が整っていなかったような、
驚いた顔をしている。

思わず目を瞑った私は、
広場の愛溢れる平和な情景が、
おまたせ。今来たところよ。と、
足早に胸の内を巡った。




「会いたかった」



見上げた瞳が揺れる様を、しばし。

私は直ぐ、
彼より先にと目を逸らせたが、


彼はもう、
近頃のように目を逸らしはしなかった。





「…痺れるセリフ覚えちまったなぁ」




遠慮がちに戻して絡み合った視線と、
頭の後ろから毛先までを撫でてうなじのへこみで留まった暖かな掌は、彼が教えた甘いに相当するだろうか。


唇を二度、三度と軽く啄んでいく仕草は、
浜で息絶えたものへの弔いの気持ちを慰めてくれるような、優しげなものだった。






サイバーロミオとジュリエット

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