16番隊同盟様
2014 Happy Birthday
企画200文字で起承転結




何が欲しいかと問えば何もと言う。無欲な笑みに悔しさ募り、せがみ倒して乞えば、「恋文でも頂こうか。但し一筆で」と、たいそう意地悪な題を頂いた。

想いを墨を足さず綴るなど無理がある。しかし溢れる愛は閃光となり答えをもたらした。文は紙に書けと誰が決めた。筆に染む墨半分も要らぬ。和筆に似合わぬハートを頬に大きく描き、締めの名に代わり口付けを一つ。

「かしこ。」

瞬時に緩む眉間の皺。勿論直ぐに熱烈な返事を頂いた。

 


MAIN