いたいのいたいのとんでいけ
2022/08/09 ▽正しさを捨てて
真ん中バースデーだから、と5年前の昨日、彼と水族館でデートをした。
水族館に来たのは海が見たかったから、そして私が大好きな場所だからで完全なる私のわがまま。そういえば初デートの場所も水族館だったっけ。帰りに海を見ながら「今日は楽しかったね」と話をした。夕方の海はなんだか寂しくて、デートが終わったらひとりになっちゃう気がして帰りたくなかった。帰る場所は同じだったけど、このとき心はちょっと距離があったからそんな感じがしたのかもしれない。いつも一緒にいるのに恋人ではなくて、友達とも言えない曖昧な関係。
でもそんな関係が終わって5年前の昨日、私達はご主人様と所有物から恋人同士になった。
失いたくもなく、進むこともできず、私達はずっと停滞していた。それは私が臆病だったせいだ。
私は間違ったことだけは絶対したくない人間だった。そしてこの恋は自分の中で正しくない、間違っていることに分類されていたから自分の恋を肯定してあげることができなかった。今思えば自分の中の正しさに縛られて愛のために生きられないなんて、死んでいるのと同じだと思う。どうせあの頃にはもう手遅れで他の人なんて愛せないと分かっていたのに。
今となっては、臆病になって彼とお付き合いはできないと考えていたことを不思議に思う。大好きなんだから、正解とか不正解なんて探さないで彼のことだけを信じていればよかったんだ。そうしたら回り道もしないで済んだのかもしれない。彼があのときあの言葉をくれなければ私はずっと正しい道を探し続けていただろう。好きな人といられるなら間違いだっていいのにね。
アヤトくんはいつも私の心の壁を破って勝手に入ってくる人だ。出会ったばかりの頃からずっと。そういうところも大好き。
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