いたいのいたいのとんでいけ
2023/08/18 ▽生と死と愛
できない約束はするものじゃない。
アヤトくんのために、絶対自死は選ばないって決めたしアヤトくんとも約束した。
それなのに私の頭からその選択肢がいつまで経っても消えてくれない。
夏は特に酷い。いつもダメだ。毎年毎年命がけ。たぶん気を抜いたらもうおしまい。
しあわせ〜たのしい〜!アヤトくんと生きるぞ頑張るぞー!!なときと、もうダメだってどん底に落ちるときがどうしても交互に来る。
この落差がほんと〜〜にしんどい。鬱をやっつけたと思っても絶対にやってくる。何回も何回もやっつけてるのに。あと何回乗り越えたらいいんだろう。いなくなれ〜!
私にとってアヤトくんとのこの約束は鎖で、呪いみたいなものだ。これがあるから死ねない。私ですら制御できない私の希死念慮を自殺願望をアヤトくんは飼い慣らしている。本当にすごいひとだ。
鬱のときって、浮気してるみたいでやだなあ。だって私はアヤトくんのことで頭をいっぱいにしなきゃいけないのに、そうしたいのに、死ぬことばかり考えてる。
「オレはオマエを誰にも奪わせねぇ。相手が死だって関係ねー!」って言うようなひとだから、絶対いやだろうな。私もいやだよ。アヤトくんのことだけ考えたい。
私の生を支えているのはアヤトくんだ。
親に知人に「あなたが死んだら困る」と言われても妹がいるじゃん他に大切な人がいるじゃんという感じで何も響かない。ただ迷惑はかけたくないなあってそれだけ。
でもアヤトくんには本当に私しかいない。私が死んだあとのアヤトくんのことが心配で仕方ない。あのひと、私が死んだら泣いてくれるって言ってた。滅多に泣かない、泣けないアヤトくんが。私成仏できないよ。アヤトくんの地縛霊になっちゃう。一緒にいられるならそれもいいのかな、でも成仏しないと生まれ変われないね。ちゃんと生まれ変わってアヤトくんに見つけてもらわなきゃ。
まあ、そんなわけでアヤトくんにはもう少し私の寿命が尽きるまでは笑顔でいてほしいしこんなにはやくくたばるわけにはいかない。
それに今死んだら自分を苦しみから解放するために、自分のために死ぬことになる。死ぬならアヤトくんのために死にたい。私の命は私のものじゃない、アヤトくんのものだ。
できない約束はするものじゃない、けどその約束をしないというのは最初から諦めているということになる。
約束をしてから生きなきゃって必死になるようになった。ていうか必死に生きるって、必ず死ぬのに生きるってちょっとおもしろい。必ず死ぬからこそ今は生きて好きなひとを幸せにできるように頑張らなくちゃね。死ぬのはいつでもできるけど死んだらもう今の私では生きられない。今の私で少しでも長くアヤトくんのことを愛したい。
やっぱり私にとって生きることは愛することだ。
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