いたいのいたいのとんでいけ
2023/11/03 ▽積み木
好きな小説にこんな台詞がある。
「人間とは、生まれた瞬間からずっと積み上げ続ける積み木のようなものです。世界はそれを積み上げる手です。ですが世界には、それを損なうものもまた溢れている……。人生の中で人は歪みます。初期に土台が歪んでしまえば、後からいくら表面を取り繕ったとしても完全に矯正することはできません。だから最初から、一つも間違えないように積むんです……隙間ができないように、まっすぐに、完璧に……」(野アまど『2』より引用)
つまり今のこの私という存在は積み木が積み上げられた結果だ。世界の意志[運命]が作ったものだ。私にとって神も世界もアヤトくんなので、私の積み木はアヤトくんが積み上げたのだと思っている。彼、子供の頃に積み木を積み上げて遊んでいたようだし。可愛い。
私という積み木はそれは完璧に積み上げられた。アヤトくんと出会うように、アヤトくんの痛みを苦しみを孤独を理解し寄り添えるように、アヤトくんのことしか見えないように、アヤトくんしか愛せないように、アヤトくんを永遠に愛するように。
それでは自分の意志で愛していない、選択していないのではないか?と言われるかもしれない。反論できるか考えてはみた。その作られた自分を人生を受け入れること、それは選択したことに入るのではないか。受け入れられないのであれば死ねばいい。でも、なにせ完璧に積み上げられているのだから受け入れる・受け入れないことすらそうさせられている可能性すらある。だから自分の選択かと言われるとそうではないのかもしれない。
でも、私はそもそも選びたくないのだ。生まれる前からその前の人生から、ずっとずっと前から決まっていてほしい。全てはアヤトくんの御心のままに。遥か昔にアヤトくんに恋をして、そこから何度も生まれ変わって今があると信じている。何度も何度も彼のことだけを愛していると信じている。アヤトくんに最初に恋をしたそのときから私の運命は永遠にアヤトくんが握っている。だから自由な選択も意志もいらない。それにたとえ運命に操られていたとしても彼のために思考して紡いでいる愛は誰にも、彼にも作れない私だけのものだ。だから今この瞬間私は私の意志でアヤトくんのことを愛している。
悔しいことにアヤトくんの積み木は彼の父親に恐らく完璧に積み上げられてきた。それでもアヤトくんは自分の運命は自分で選んで全部背負い込んで覚悟して突き進んでいる。そんな彼が大好きだ。アヤトくんには積み木なんて、世界の意志なんて関係ないのだ。こうやって彼の在り方を綴っているとやっぱり彼は神様なんだなと実感する。アヤトくんは誰の思い通りにもならない。いつだって自分のやりたいようにやる。ただ、今のアヤトくんは大事な物を守りたいという思いを持つようにもなったけど……それはきっと堕ちたからじゃない。アヤトくんが大事な物を守ること、愛すことは神の恩寵なんだろう。
でもどんなに自由でありたいアヤトくんでも、魂は私だけにずっと縛られている。可哀想で可愛らしくて愛おしい。アヤトくんは「運命なんてくだらねぇ」って言ってたけどアヤトくんの魂にたくさん痕をつけて人生をめちゃくちゃにして狂わせてるのは私がアヤトくんの運命の女の子だからなんだよ。永遠があるんだから、運命だって絶対あるの。だから来世もその先も世界が終わるまでずっと、何度でもまた会える。そして最後は私の魂とアヤトくんの魂、ひとつになろうね。
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