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future.降谷さんと沖矢さん
※名前変換なし×連載夢主
インタフォーンが鳴り沖矢が対応してから10分も経過した。夜子はまだ話し声が聞こえることに不思議に思いながら洗濯物を干し終え籠を片手に一階へ降りると、玄関先では公安警察に所属している降谷零が沖矢と静かなる冷戦を繰り広げていた。その事を全く知る由もない夜子は「げっ」と二階へ避難しようとしたところで、降谷に気がつかれた。
「夜子さん。居たんで……そのエプロンはどうしたんです」
「ああ。かわいいですよね、エプロン姿」
降谷は眉を顰めて夜子のエプロン姿を凝視するが、沖矢は嫁自慢でもするかのように腕を組んで余裕綽綽だった。
「何故あんな如何にも新婚ですを醸し出すエプロンを着せているんです」
「かわいいからいいじゃないですか。私の新妻ですから」
「彼女は僕の婚約者です。彼女が高校を卒業したらすぐに挙式あげる予定ですが、あなたの妄想には付き合いきれませんね」
「勝手に決めたものは予定とも言いませんし、それこそ妄想の類じゃないでしょうか」
火花が散っていた。そのことに全く気付いていないが取り合えず碌な頃を話していないことは感じ取ったのか夜子は脱衣所にひっこもうかと動き出すが、目ざとく沖矢は追い打ちをかける。
「今日も一緒に入りましょうね」
『は、え?一緒に入るってなにを…?』
「お風呂ですよ。前に一緒に入ったじゃないですか」
『あれは昴さんが間違えて私が入っているときに入っただけの事故じゃないですか!』
夜子は危険を察知し身を竦ませた。それは何故か。沖矢の隣にいる魔王がご乱心だからである。ひぃぎゃああああああ!!!っと心の中で叫びながらも視線が逸らせない。閃光が走る降谷の眼差しに背筋を伸ばして直立する夜子。
「で、視たんですか?彼女の身体」
「そうですね、あの時は湯気も立っていましたしシルエットくらいしか……まあシルエットさえ見えれば彼女の体型くらい把握できますが」
「さあさあこちらへ。大丈夫です。安心してください。痛いのは最初だけですから」
降谷は物理的に拳の骨を鳴らした。
「痛いのは勘弁したいですね」
「ちっ…では彼女をこちらへ渡してください」
「それは難しい相談ですね。私は彼女のご飯でなければ生きていけません」
「じゃあ餓死すればいいんじゃないでしょうか」
『安室さん、落ち着いて』
「落ち着いてますから、お前は黙ってろ」
全く落ち着いていないことを悟るが、これ以上会話に入ったら自らに火の粉が飛ぶと理解し押し黙る。
「あの姿を毎日見ているんですか」
「まあ、家事をするときはいつもあの姿ですね。偶に洋服が隠れて裸エプロンになりますが」
「裸エプロン……くっ」
一体何の会話をしているのか、小声で話されると夜子からの場所では全く聞こえないが顔からして碌な事ではないと察する。二人とも真剣な面持ちをしていたからである。
「僕の前でそうしてくれたら最初から最後まで召し上がるというのに……!」
「最初の段階で既に召し上がりますね」
「それ、わかります」
「あの姿で起こされたらベッドに直行しますよ」
「どうせ中へ引き込むのでしょう」
「ええ、まあ」
本当に何の話しているんだろう、夜子はその場から動けずにふたりの大人の真剣な顔をただただ呆然と見ていた。
―――続きは本編で