天使と膝枕
『あ〜…やっとおわった…』
身体中バキバキだな…なんて伸びをしながら時計を見ると時刻は深夜1時を迎えようとしていた。ずっとスマホの画面を見ていたこと、こんな時間まで起きていたこともあり、眼精疲労と眠気が酷くてまぶたが重い。けれど晩御飯も食べていなければお風呂にすら入れていない。さすがにお風呂には入りたいところだが、私には動けない理由があった。
ゆっくりと視線を下ろせば私の太ももを枕にしてすやすやと小さく寝息を立てている奏汰。仕事で疲れていたであろう彼は私と同じ時間まで起きていられるはずが無く。日付が変わろうとする頃に静かに夢の世界へと入り込んで行った。私の足を枕替わりに、と私が言ったもののこんな体勢じゃ朝大変なことになるだろうな。起こした方がいいのかな?けれどこんなにも心地よさそうに眠っている彼の睡眠妨害はしたくない。と様々な考えが頭の中を飛び交う。
どうしたもんかと唸りながら彼のふわふわな髪の毛を撫でる。……やっぱりこんなに可愛いのを無理に起こすなんてことは私には出来ない。私の体もバキバキになるんだろうな。そんなことを悟りながら私はゆっくりと目を閉じた。