自己紹介



爆発と共に現れた人影を見て私は
一瞬爆発で頭がおかしくなったのかと思い、
深呼吸をしてもう一度そちらを見ると
先ほどより、はっきりと、くっきりと、
そこには間違いなく大きなリーゼントの男がいた。


「いたたたた……
誰だよ!!鍋ほったらかしにしてたや、つは……!?」


その男は煙が晴れ始めると同時に誰かへの注意を始めたが、
それも最後の方は声が小さくなり困惑した表情になっていった。



ぱちり、と目が合った。
すると男の纏う空気が一瞬ピリッとした。

じんわりと汗がにじむ。


「えぇっと……ナースじゃないよね?」

「え?」

ナース??ここを病院とでも勘違いしているのだろうか。

「新しいナースでもないよね??」

「違います……」

「じゃあ、君は誰?」

最後の言葉に先ほど感じた空気がより強くなったように感じた。
これは俗に言う 殺気 というやつなのだろうか。
しかし、ここは正真正銘私の部屋だ。

私は手を握りしめ
「あなたこそ誰ですか?」


すると男は鳩が豆鉄砲和食らったかのような顔をし、
「俺は白ひげ海賊団4番隊隊長のサッチだ」

「??」


今度は私が豆鉄砲を食らったようだ。
海賊??おとぎ話でもしているのだろうか。
それとも職場での最近のパレードがパイ〇ーツ仕様になっているせいで聞き間違えたのだろうか。
などと考えていると

「君の名前教えてくれない?」

と殺気を私に向けたまま聞いてきた。

「ええと、私はナマエです。」

「……ナマエちゃん?」

「・・・どうしてここにいるのか説明していただいてもいいですか?」
これ以上、息苦しい空気が強くならないよう出来るだけ丁寧な口調で質問した。


「……厨房でいつも通り飯の準備をしていたら鍋が危なかったから、火を止めようとしたら爆発して、気が付いたらここに」
サッチ……さんもお互い状況整理が必要とわっかたらしく説明してくれたが、この説明で分かるわけもなく・・・


「私もここで料理をしていたら突然鍋が爆発して、サッチ……さんが現れました。」



((・・・爆発))



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