生きる
病弱故に自宅に缶詰状態であった私は、しばらく体調が安定していたため、久しぶりに母の買い物へ付き添いに来ていた。
米花町内にある大型ショッピングモールにて、母の物欲は止まることを知らない。
「あらっ これも可愛いわあ!なぁちゃんこれ!これどうかしら?」
襟や裾にフリルがあしらわれた女の子らしいワンピースを手に取ってはしゃぐ母。確かに可愛いが、精神年齢アラサーの娘にはちょっと厳しいのではないでしょうか。
しかしそんなことは言えるわけもなく、幼女らしい無邪気な笑顔で「うん!かわいい!」とはしゃぐ私。なにこれ……無償労働……?
「じゃあ買っちゃいましょ!」
なんの躊躇もなく即決してしまう工藤家の経済力しゅごい。
値札を見るとド庶民育ちの私にはゼロがひとつ多く感じるのだが、有希子ママにはそんなことは関係ない。すんばらしく美しく清々しい笑顔で優作パパのカードを片手にお会計を済ませたのであった。
優作パパは有希子ママには基本的にゲロ甘であるし、子どもである新一と私には更に砂糖を継ぎ足すほどの甘さなので、
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