悪男小ネタ
▽T卍R)縁があった、ということで。
赤ん坊の自分を捨てた母親が最近死んだ、らしい。
正直、何の記憶も残ってないので全く感想が浮かばず申し訳ないのだが、強いて言えば「よく自分の存在を突き止めたな…」と母の遺品を届けに来た人物に感心するぐらいだった。
もしかして葬儀代でも請求されるのかと思ったが、本当に全くの善意だというのだから、世の中捨てたものでもないのだろう。
ということで、その遺品の入った箱を開けるわけでもなく、かといって捨てる気にもなれずに放置していたら、ある日同居人である同僚が勝手に中を見てそれに気が付いた。
「この写真、お前じゃなくね?」
「え?」
「だってお前、俺と同い年だろ?見ろよ、ここの日付。他のはいいとしても、この写真はお前赤ん坊じゃおかしいだろ。」
「あ、マジだ。」
母親らしい女性が赤ん坊を抱いた写真、しかも裏を返せば自分のものではない名前が書かれてある。
もしかしたら父親違いのきょうだいかもしれない。
「イザナ…って弟?それとも妹か?」
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嘘つき、ロンリー。