山岸と同級生


「なぁ、山岸。」

「うん?」

「昨日、夢を見た。」

「へぇ?どんな?」

「お前を殺す夢。」


そう言った途端、「あははッ!」と声を上げて笑い出した山岸。

振り向くと、山岸は俺のベッドに寝そべって俺の漫画を読んで一人笑っていた。


「おい、ちゃんと話聞けって。」

「ちゃんと聞いてるって。というか、またかよ。」

「あぁ、まただよ。」

「お前、よっぽど俺のこと殺したいんだなァ。」

「……………」

「それで、どうしたって?」

「……………」

「黒兎?」


しばらく黙って待っていたが、よほどその漫画が面白いのか、山岸はこっちを見ようとしない。

が、一応会話を続ける気はあるらしい。


その様子にそっと溜め息一つ吐き出して、俺は俺で再び自分の手元に視線を戻した。


「別にお前のこと嫌いじゃないんだけどなぁ…」

「そりゃドーモ。」

「でも何でか殺すんだよ。夢の中で。何度も。」

「うんうん。」

「何でだろうなぁ?」

「さぁなァ。」

「もう訳分かんねぇし、疲れたから本当お前殺していい?」

「、え」


そして俺は持っていたナイフを構えて、もう一度、山岸の方を振り向いた。







夢を、見た。


「…なぁ、山岸。」

「うん?」

「お前、そろそろちゃんと死んでくれよ。」

「お前こそ、そろそろちゃんと現実見ろよ。」


そう言って、生首になった山岸はケラケラと笑った。


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嘘つき、ロンリー。