顔無と飛脚01
※メタ発言?注意。
俺の名前はケント。
『油屋』御用達の飛脚だ。
基本的に手紙や荷物のやり取りを手伝うのが仕事で、俺自身に何かが届くことなど滅多にない。
だから今回、とある手紙をもらって、飛び上がるぐらい喜びそうになったのだが…問題はその内容だ。
「カオナシと、イチャイチャしろだと…?」
いや、これまでもこの手のものは何度か取り扱ってきたし、偏見はないつもりだ。
だがいざ自分のこととなると話は別で、しかもその相手も相手だ。
というかこれ、需要あんのか?
「需要があるから手紙も来たんだろう?」
否定の言葉が欲しくて銭婆にそう投げ掛けてみれば、返ってきたのはまさかの正論。
ちなみに、その隣で「ア…ア…」と頷いている黒い物体は見ない方向でお願いします。
「まぁ、いいじゃないか。二人とも若いんだから。」
所詮他人事だと笑う銭婆だが、流石にこれは若ければ許されるというものでもないだろう。というか、カオナシって若いのか?
「第一、俺とコイツですよ…?一体どうやってイチャつけと…」
「なら他の子に任せたらいいんじゃないかい?」
「え。」
「だってほら、特に相手は指定されていないようだし。」
いつまでも渋る俺に呆れたのか、銭婆がその手紙の一文を指差してそう言った。
確かに言われてみれば、そこには『カオナシとイチャイチャ』としか書いてはいないが…
他の奴が、カオナシとイチャつく?
「…それはそれで何だか複雑なような……あ、待て!今のなし!なしだから!って、ぎゃああああっ!?」
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(そして三度目の、口内体験?)
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嘘つき、ロンリー。