大柄な白猫と小さな茶虎


あんな奴のどこがいいんだい?と少し刺々しい問いに、ケントはぱちぱちと瞬きを繰り返した。


「えっとぉ、おっきいところとか…おっきいところっす!」


さも名回答!と言わんばかりにその小さな胸を張る。

その愛らしい姿を微笑ましく眺めながら、バロンとトトはこっそり顔を見合わせた。


そしてそのまま、ゆっくりと首を傾ける。


「おい、ケント。」

「あ、はいっす!すみません、もう行っていいっすか?」

「あ、あぁ…」


ムタに呼ばれ、二人に頭を下げて駆けていくケント。

恐らく食べ物の用意でも命じられることだろう。


その後ろ姿を見送って、二人は再び顔を見合わせた。


「何だろうな、一体。」

「さぁねぇ…」


あの小さな茶トラは何故、あの大柄な白猫に懐いているのか。

その出会い方に何やら曰くがあるようだが、聞いてみたところでケントは要領を得ないし、ムタは何も語らない。


「まぁ、あの無愛想なブタが相手だ。その内、ケントも愛想を尽かすだろうね。」「いや、それがそうでもなさそうだぞ。」

「ん?」

「ムタの奴、ここ最近よく事務所に顔を出すようになったと思わないか?」

「そう言えば…」


ちらり、とトトの視線が件の二人へと向けられる。


「以前、ケントがムタを探して迷子になりかけたことがあっただろう?」

「あぁ、確か親猫に頼まれて捜索に出掛けた…」

「ムタ曰く、探す労力を考えたら大人しくここで待っていた方がいい、とのことだ。」

「………何だって?」


聞き間違えたかと聞き直したトトだが、バロンが言い直す様子もない。

ふと聞こえてきた、楽しげなケントの声に、どちらともなく溜息を吐いた。


「…本当、何なんだろうねぇ一体。」

「さぁな…」





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「あにき!あにき!」

「ったく、うるせぇチビだな…」


(楽しそうにピョンピョン跳ねる小さな茶トラと)
(面倒臭そうにしながらも片手で相手する大柄な白猫)


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アンケートより。
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嘘つき、ロンリー。