病弱な少年と又従兄弟


それはまるで、童話の中のワンシーン。







「…なんてな。」


誰とはなしにそう呟いて、草花に埋もれて眠る一人の少年を見下ろした。


祖母の姉の孫、簡単に言えば俺の又従兄弟だ。

療養のためとか何とかで、ここ数日、祖母の家に滞在している。


予定は一週間、俺の任務はその間の暇潰し相手


なのだが。


(気持ち良さそうだ…)


穏やかな寝顔を見てると何だか起こすのが忍びない。

とりあえず差し入れに持って来た紙袋を適当に置き、その隣に腰を下ろした。


少し低くなった視界に入るのは晴れ渡った青空に色鮮やかな草花。

人工物を一切含まないそれは、やはりどこか幻想的で。


(さて…)


隣の眠り姫も起きる気配はない。

なら、起こす気のない王子がやることは一つ。


(……俺も寝るか。)



「せめて、同じ夢を見られますように。」



なんてな。


そしてその手を握り込み、その甲に口づけた。



かさり、と背後で草が揺れる。





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小人だけが、見ていた。


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アンケートより。
リクエストありがとうございました!




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嘘つき、ロンリー。