空賊三男と仲間
腰が痛ぇ。
そう愚痴をこぼすと、仲間達の視線が一気に俺から逸らされた。
「おい?何だよ?」
「止めろよ、ケント…」
「は?」
「こんな狭い船内で…気まずくなるだろうが。」
何の話だ。
俺はただ、アンリのせいで腰が痛いと…と繰り返した瞬間、「き、聞きたくねぇ!」とまるで蜘蛛の子を散らすように、
「ぐっ…」
噂をすれば何とやら、ドンッと腰に鈍い衝撃。
「呼んだか?ケント!」
「…別に呼んでねぇし。」
苛立たしげに舌打ち一つ吐き捨てたものの、それが通じる相手なら今頃俺は腰を痛めていない。
とりあえず、腰に回された腕を外しにかかった。
「いちいち飛びつくんじゃねぇよ。ガキかお前は。イヌかお前は。」
今回はまだマシな方だ。
一度飛び掛かられた拍子に手すりの外へ落ちそうになったことがある。
勿論、タイガーモス号の飛行中にだ。
「いやーあの時は本当すごかった。ケントって運動神経いいよな。」
「…シャルル、着眼点が違う。」
そして俺の腰に纏わり付く末弟の姿は見えないのか。
全く天然長男は使えねぇ…と辺りを見渡せば、ふとちょび髭次男と目が合い、何故か奴は親指を立てた。
「結婚は惚れるより慣れだ、ケント。」
とりあえず腰のアンリと一緒に、手すりの外に落としてやることにした。
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悲鳴、そしてフライング。
(結婚しねぇし。つかそれ、お前の台詞じゃねぇだろ。)
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アンケートより。
リクエストありがとうございました!
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嘘つき、ロンリー。