生徒会長と悪友
「水沼くん、水沼くん。」
「宿題なら見せないからな。」
そう間髪入れず返ってきた言葉に、美術部部長は思わず眉を顰めた。
「何だ、それ。」
「違うのか?」
「違うっつーの。」
あれだよ、あれ。とケントが指し示したのは窓の外。
見れば自転車を押しながら歩く、二人の共通の友人がいた。
その隣には寄り添うように最近見慣れた女子生徒の姿もある。
「あれ、不純異性交遊ってやつだろう。取り締まらなくていいのか?生徒会長。」
にやにやと笑い、ケントはポケットから取り出した生徒手帳をこれみよがしに振る。
あぁ、そう言えばそんなことも書いてあったな。
なんて他人事のように思いながら、水沼はケントへ笑い返した。
「不純そうに見えるか?」
その瞬間、沈黙が落ちる。
そして「…すみません。俺が悪かったです」とケントが頭を下げるまで、そう時間は掛からなかった。
「まぁ、不純と言えば、もっと不純な奴が俺の近くにいるしな。」
「人聞きの悪い。」
「あれ?水沼殿、何か心当たりでも?」
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まさに絵に描いたような恋人達へ。
(僕らは温かく二人の幸せを見守っています、)
(…多分)
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嘘つき、ロンリー。