生徒会長と悪友


「これ、一枚30円だってな。」


突然部室へやって来たかと思えば、ケントが差し出したのは一枚の写真。

それを受け取った水沼は一瞬、眉間に皺を寄せたが、すぐに何事もなかったかのようにケントへと向き直る。


「買ったのか、これ。」

「俺が?まさか!」


知り合いにサイン頼まれたんだよ、と肩を竦めてみせるケント。


そこに写っていたのは二人の共通の友人だった。

まるで宙に浮いているような妙な構図は恐らく、というか確実に先日の飛び込み時のものだ。


「で、肝心の風間は?」

「野暮用で少し席を外してる。その内、戻って来るだろう。」


そう返事と共に写真を返せば、ケントは「そうか」と納得し、そして何やらにやにやと笑い出した。


「なぁ、これの売上って、いくらかもらってんだろ?」

「さぁな。」

「隠すなって…あーあ。こんなことなら俺も飛び込み抗議、やりゃあ良かったぜ。」


そんな冗談を言いつつ、写真を弄ぶケント。

その様子を黙って見ていた水沼が不意に意味深な笑みを浮かべる。


「…まぁ、飛び込みなんてせずとも」

「あん?」

「お前の写真ならとっくの昔に出回っているけどな。」

「……は?」


思わず手が止まった。

構わず水沼が胸ポケットから取り出してみせたのは、一枚の写真。

それをしばし凝視した後、


「…ちょっと行ってくるわ。」


ケントは剣呑な面持ちで部室を出て行ってしまった。

入れ替わりに戻ってきた風間が、不思議そうに首を傾げる。


「ケントの奴、どうしたんだ?」

「さぁな。」


そして写真は再び、水沼の胸ポケットへと仕舞われるのだった。





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(?なぁ、それって)
(ん?)
(この間、お前が回収していたケントの写真じゃないか?まだケントに渡してなかったのか?)
(いや、よく撮れてると思ってな。)


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アンケートより。
リクエストありがとうございました!




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嘘つき、ロンリー。