巷で噂の魔法使いと兄弟子


「………え?」


そう聞き返してきたハウルにようやくケントは手元の本から顔を上げた。

驚いた表情のまま、何故か固まっている兄弟弟子に一体どうしたのかと眉を顰めつつ、それまで読書の片手間で行っていたやりとりをぼんやりと思い返す。


と次の瞬間、ぶわっ、とケントはその顔を赤く染め上げた。

同時にハウルが輝くような笑みを浮かべる。


「ねぇ、ケント!今の!もう一回!」

「っ、アホか!誰が言うかっ!」





【下手な鉄砲も数撃てば当たる】
(下手でも数多く試みれば、まぐれで成功することもあることを意味するたとえ)




『好きだよ、ケント。』

『ん…』

『こっちを見てくれなくても大好きだ。』

『そうか…』

『ケントは?僕のこと、好きかい?』

『あぁ、好きだ…』

『………え?』


(いつものように、その横顔に一方的な愛を囁いていただけ…だったんだけど)



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元拍手お礼文



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嘘つき、ロンリー。