楽器職人見習いと同級生
にゃあ
(…何だ、あれ。)
学校の帰り道、小さな人だかりを見付けた。
自分と同じ制服が四人、しゃがみ込んで何かを囲んでいるようだ。
「やっぱ猫って可愛いよなぁ。」
「俺は犬派ー。」
「俺、断然うさぎ。」
「うさぎ!?」
よくよく見れば見覚えのある顔ぶれ、あまり関わったことのないクラスメイトだった。
囲まれている方は、
(ムーン…?)
こんな所にまで来てるのかと思いながら、何となく足を止める。
やたら撫で回している奴が一人いるくらいで、虐められている様子はない。
(…まぁ、俺が飼っている訳でもないし……)
別に気にする必要はないが、何故か妙に気になる。
「もう行こうぜ、ケント。ゲームやる時間がなくなっちまう。」
「猿もこう言ってることだしな。」
「誰がサルだ、こら!」
「違うよなー、子ザルだよなー。」
「んだと!?」
一人が立ち上がれば他も連鎖的に立ち上がり、そして歩き始める。
最後までムーンに構い続けていた一人がようやく腰を上げたところで我に返った。
(…俺も何をやっているんだか…)
馬鹿らしい。
そう鞄を持ち直し、止めていた足を一歩踏み出そうとした瞬間、
「んじゃ、またにゃあ。」
思わずまた足を止めてしまった。
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何だ、これ…
(その無防備な笑顔に)
(胸をヤラレました)
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アンケートより。
リクエストありがとうございました!
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嘘つき、ロンリー。