楽器職人見習いと幼馴染


「ピアノ?」

「僭越ながら、伴奏をと思ってな。」


久し振りに『地球屋』へとやって来た、二つ年上の幼馴染み。

「久し振りに聖司のバイオリンが聴きたい」と言われ、渋々その準備をし始めた矢先、向こうは向こうでピアノの準備を始めて少し驚いた。


そんな俺の様子をどう捉えたのか、「大丈夫。ちゃんと西さんから使用許可はもらってる」とケントが付け足す。


「いや…そうじゃなくて…」

「ん?」

「本当に、弾くのか?」


むしろ、弾けるのか?


随分と長い付き合いだが、目の前の幼馴染みが白黒の鍵盤に触れる姿なんて見たことがない。

いや、確か一度だけ「いかに『猫ふんじゃった』を高速で弾くか」なんて馬鹿げた挑戦をしていた覚えはあるが。



『真面目にやれよ。』

『俺はいつだって大真面目だ。』



「いつも俺が強請ってばかりだったからな、いつか一緒に演奏出来たらと思って練習したんだよ。」


そう話しながら一音一音感触を確かめるように触れる姿は、やけに手慣れているような気がした。




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見知らぬ知人。

(よく真顔で冗談を言う奴だから)
(どこまでが本当なのか、よく解らない)


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アンケートより。
リクエストありがとうございました!




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嘘つき、ロンリー。