野球少年と部活仲間
夏真っ盛り。
ジジジ…と聞こえてくるのは、本当に蝉の鳴き声だろうか。
「いや、違う…これ、絶対焼けてる…肌焼けてる…肉汁出てる…」
「ケント、ブツブツうるせーぞ。」
休憩中の木陰にて、ダラダラと流れる汗をタオルで拭っていると同級生から苦情が上がる。
「うるさいのは一年だろ」とみんなのオアシス、水呑場を指し示してやれば、ぎゃあぎゃあと騒ぐ声が聞こえて来た。
我が野球部、期待の星の一年生どもだ。
「おーおー、元気だねぇ。」
「…若いって、いいよなぁ…」
思わずしみじみとそう呟けば、返って来たのは苦笑。
そして止む様子のない騒ぎに、「おーい、休める時に休んどけー」と主将の注意が入った。
その瞬間。
「あー!」
一際大きな叫び声が聞こえて来た。
つられるようにそちらを見れば、何やらものすごい顔をした杉村がこちらを指差して、
「ケント!それ俺のタオル!」
「あ、わりーわりー。」
道理でさっきから何か違う気がしていた。
一通り拭い終えて用済みだったのでそれを投げ返すと、受け取った杉村は顔を真っ赤にしてまた怒鳴る。
「ちゃんと洗って返せよ!」
「どうせ誰が使っても汗まみれになるんだ。別にいいだろ。」
「よくねぇ!」
あんまり叫び過ぎるとこの暑さだ、倒れてしまうかもしれない。
そう忠告しようとした瞬間、杉村は俺の胸倉に掴み掛かってきたのだった。
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仕方なく、応戦。
(お前らも十分若いよ、)
(そう誰かが苦笑した)
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アンケートより。
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嘘つき、ロンリー。